創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

オリンピック、パラリンピックへ向けて食品業界団体の動き活発化

 2020 年のオリンピック、パラリンピック開催に向けて、食品関連団体が動き出した。すなわち、1 年以内に選手村で食される食材についての基準が発表されるのを機に、関係機関7 団体が集まり新たな団体(持続可能な日本産農林水産物の活用推進協議会・3 月号既報)をつくり、情報を発し共有化していこうというもの。構成団体を見る限りにおいて、オール食品業界とはいえず、今後の動向に注目が集まる。流通業界も独自の動きを取るといった情報が流れて来る状況下、制御不能に陥らないよう各利益団体は自制を持って行動を取ってもらいたいもの。ロンドンオリンピック開催時の食品基準を念頭に行動を取ることも一つの考え方である。また、7 団体に固持することなく、積極的に門を開けておくことも必要となる。

放飼卵、平飼卵を求める動き強まる

 量販店サイドから放飼卵、平飼卵を求める動きが強まりつつあるという。過去においては、一部の人達からの要求であったものが時代の流れとともに大きく変わろうとしている。この流れは世界的な傾向である。一方では、家畜保健所が平飼い生産者を呼び出したという情報が寄せられている。
鶏声人語

2020年に向けて食品業界の動き活発化

 2020 年にむけて食品業界が騒がしくなって来た。各種基準をつくり、認定制度を導入するなどの動き、さらには食品関連7団体が「持続可能な日本産農林水産物の活用推進協議会」を設立。農林、林業、水産業、畜産業が情報を共有し、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会への情報提供を柱にし、東京オリンピック・パラリンピックの調達基準が発表された後、対応しようとするもの。一方、大手量販店サイドのなかには公表こそされていないが、食の安全、安心をコンセプトに新たな取組みを開始するところもでて来た。年内に試験的な動きもあるようだ。一方、海外の食品関係者のなかには自国産の認定したものを2020 年に持って来るといった情報も流れて来る。2020 年が近づくにしたがい食に関する情報が増えて来ることが予想され、思惑と現実がミックスされる。外国人の来日が年々増加するなか、2020年には食品業界がどのような姿になっているのか楽しみである。

鶏声人語

異常気象は食のアクセントを変える
四季は日本の宝、文化を形成


 卵価形成を見るうえで重要視される止市と初市の価格差。今年の朝市昨年の止市との価格差はキロ85 円(全農中央M サイズ加重平均値)と前期のキロ70円に比較し15円の落ち込みとなった。山高ければ谷深しでは無いが反発を期待したいところ。危惧する材料として一部大手に在庫が相当量あるといった未確認(?)情報が業界に流れ、今後に不安材料が横たわっている。編集子が一番恐れるのは昨年から続く異常気象による生活の変化である。季節のアクセントは食のアクセントとなり、日本文化の元となる。冬が来て鍋物・すきやきとなる。夏が来れば、そうめんでありアイスクリームとなる。この気象環境が仮に続くとなると食生活、文化を変える。このようなことからも先日開催された、環境問題を協議する国際会議の重要性がわかる。

配飼価格の巾は生産者の成績?

 JA 全農は12 月18 日平成28 年1〜3 月期の配合飼料価格について飼料情勢が27年10〜12 月期に対し全国全畜種平均トン当り約700 円の値下げを決定、発表した。改正額は地域畜種、銘柄によって異なる。飼料の値下げ、値上げ時に必ずいわれること…その額は生産者の経営の成績だと。

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NoG、AW 機能性食品等高付加価値卵の追求

 アメリカで非遺伝子組換え食品を認証する動きがでているという。この動きは年々拡大基調にあり、先日アメリカのスーパーへ視察にいったバイヤーの話を聞くことができた。ひと言「この動きを注視する」と。一方国内においては、非遺伝子組換え飼料でなくても良いとした生協も出現するなどまだまだ流動的な状態。一方、国内でアニマルウェルフェアを認定しようとする動きもあり、高付加価値卵生産の動きは続く。一方、機能性食品取得に向けての動きが活発化しているといわれ、一歩も二歩も抜きん出ている企業体もあるようだ。

情報の開示こそ、生産者に支持される原点

 一般社団法人日本養鶏協会は組織体制も役員も一新したが、動きが見えてこない。問題がないからかそれすらもわからない。聞くところによれば全生産者を会員にするとか、会費を下げるとか、各種対策を検討しているといった情報が隙間から流れてくる。大きな問題を検討しているといった声もあるが、根回しも良いが、情報の開示こそが、生産者に指示される原点であることを忘れないで欲しい。二度と過ちを繰り返さないためにも。

鶏声人語

相場は生産者の鏡 来年は予想に反して強含みとも…

 鶏卵荷受筋によると来年の鶏卵相場は今年並みとはいかないが予想以上に強含みで推移するのではないかといった見方を取るむきがある。一方では、大規模生産者の増羽した玉が徐に市場にでて来るだけに需給バランスが崩れた場合には、その読みも外れるとも。廃業にともなう出荷量の減少と増羽した玉のバランスの上に相場が形成することは過去の動きから見ることで理解できる。基本的に相場は生産者の鏡といわれるだけに“ 山” を登るか“ 谷” に落ちるかは生産自身が、決めるといっても過言ではない。

経験と知恵がものをいうとは先人の言葉である

 代替りが進む業界であるが、この先を見た場合、代替りを急いで進めることが良いことなのか悪いことなのかわからないといった声があちらこちらから耳に入る。一度投資すると数十年投資は減少する業界にあってパイの取りあいは厳しさを増す。こういう時こそ経験と知恵がものをいうとは先人の言葉である。経営とはバランスだというが…。

鶏声人語

家畜伝染病防疫対策で一致情報の共有化等多面的に協力、
日本、中国、韓国

 日本と中国、韓国の3 か国農相会合は高病源性鳥インフルエンザなど家畜伝染病防疫対策で慢延防止に向けた協力に関する覚書を締結した。この覚書締結にともない情報伝達の仕組みさらにはウイルスの交換、ワクチンの研究開発、有効性の確認、調査、情報の共有化等多面的な内容であるといわれるだけに今後の展開に充分に期待が持てるという。今回の覚書締結によって家畜伝染病撲滅の第1 歩が開始されることを期待する。また疾病発生原因であるウイルスには国境は無いだけに、3 か国の全面的な協力が求められる。

確実に市場にでて来る新農場の玉
建設計画も次から次へと

 今年から来年にかけて大規模採卵鶏農場が出現する、いやしている。10 月後半、11 月からは新農場から玉がでて来る。また、年明けからは着実に玉が市場に出回る。さらに建設構想が控えており、来年早々から着工するところもある。その規模は100 万羽単位となる。計画を見ていくとこの先どうなるのかとハラハラするが、消えて行くところとのバランスがとれて推移しているといった声もある。その真意は不明である。強含みで動いている鶏卵相場、年内はさらに強くといった見方もあり、止市に向かって今後どのような展開になるのか注目される。経営者の通信簿が決算書であるとするならば、生産者全体の通信簿は鶏卵相場なのか…。

鶏声人語

飼料業界の再編を
生産は身近に感じるべきだと・・・。

 鶏卵相場は高値で推移。その背景について一般マスコミには、「夏の猛暑によるエサ食いの減少にともなう大玉の生産量の減少、だから大玉を中心に値を…」。毎年利益を出している生産者曰く、そんなことは無いと高笑いする。あまりにも養鶏施設の進歩を知らなすぎると。また、ここで有頂天になり過ぎると相場の恐さを思い知ることになるとも。今年は異常気象の連続であり、猛暑の後は急に雨また雨の連続。その雨も通常の雨では無く豪雨また豪雨。鶏卵相場も今年の天候のようには無らないことを祈りたいもの。高相場の後に来る経営間格差。生産者曰く「今年後半は荒れる」と。飼料メーカーの再編成の動向を生産者はわが問題ととらえるべきだとも。足元に何にかが来ているとは編集子がいつも感じていること。

畜糞の輸出を国は本腰を

 野菜畑に何にかおきているのか。畜糞の投入しすぎによる弊害が発生していると。畜産業界は処理に困まりその対策に苦慮しているのが実情。東南アジアは畜糞が大幅に不足しわが国も業者のなかには輸出をしそれなりの成果を出しているところも。鶏卵の輸出も良いが国策として畜糞の輸出考えるべきときに来ていると思うが…。

鶏声人語

安倍首相たまごサミットで挨拶
流通業界の両巨頭も・・・

 編集子いや同席の一般紙の論説員もこのような会議すなわち東南アジア、イスラエル、アメリカ等18 か国から政治家、行政担当者、養鶏家、関係者等のトップクラスの人達が一堂に会する場を過去見たことが無いと。しかも一国の首相が歓迎レセプションの場で挨拶をするとは考えられないことだともいう。また、流通業界の両巨頭が挨拶と講演を行うことは常識では考えられずただ驚きだと。この会議とは7 月31 日〜8 月2 日に開催された、たまごサミット実行委員会主催の「たまごサミット2015イン東京」である。この会議のために数か国のビップが来日し、さらには各国の財界トップクラスも参加する等、一言でいうならば“ 凄い” に尽きる。本サミットの基本理念は「環境と健康社会の実現―養鶏イノベーションの実現にむけて」である。すなわち、わが国の養鶏に関する企業ならびに学者が先端技術等について講演し、技術のノウハウをそれぞれの国々で活用してもらい、新鮮かつ健康的な卵を消費者に安心して消費してもらうためにはどうすれば良いかを共にの精神で考え行動しようというものである。その一環として先端農場の視察も行なった。基本理念を持続できるかが今後の鍵となる。

鶏声人語

力ある者の真似は敗者の第一歩である

 養鶏界は表面的に相場が高く、配合飼料価格も2 期にわたり値下げ基調にある。AIの発生も他国では猛意をふるっているが、わが国では業界の努力のかいあって今は静か。この先も静かにことが流れれば良いと思うのは万人の願い。業界を取り巻く環境は、総体的に良いといえる。しかし、いたるところに“ 機雷” ならぬ見えぬものが横たわり、仕掛けが着実に行われている。静かな時ほど何かがあると思うのは今までの業界の流れ。中小規模生産者が大規模生産者と同じことをするのは愚の骨頂とはよく耳にする“ ことば”。では何をとなるわけだが、これまた難しいのも現実。しかも、周りを見れば意外と結論があるものだ。資本対資本の闘いでは力ある者が勝者となる。力ある者の真似は敗者への第一歩である。

中小規模生産者の道は厳しいが暖かく見守りたいもの

 先週、生産者との情報交換の場があった。規模的に10 万羽から30 万羽の中小規模の生産者で、実にまじめで、会って話すだけでも気持ちが良く、青春時代を思い出した。夢は大きく、かつ現実を直視し自分達の置かれている環境をもある程度理解している点である。この中小規模の生産者が理想的には業界の中核となり得るのか否か。暖かく見守りたいもの。


鶏声人語

世界を一回りする鳥インフルエンザウイルス
今後どの様なウイルスの主流になるのか


 本誌6 月号で京都産業大学鳥インフルエンザ研究センター・大槻公一教授は「高病原性鳥インフルエンザ(H5)の現況」記事中で、「北米大陸で過去になかったH5N8 高病原性鳥インフルエンザウイルスがカナダおよびアメリカ合衆国の広い地域に拡散して大きな被害を家禽産業に与えている。1996 年中国に出現したH5N1 亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスから派生したさまざまなN 亜型のH5 鳥インフルエンザウイルスが中国国境を越えて世界に拡散。中国→韓国→シベリア(中国東北部)→ヨーロッパ、北アメリカ大陸→東アジア(日本、台湾)という鳥インフルエンザウイルスの流れが起きた可能性が高い」と報告。今後どの様なウイルスが主流をなすのか監視が必要だという。いつのまにか変異し、人に影響を及ぼす距離まで近づきつつあるといわれる高病原性鳥インフルエンザウイルスの正確な情報入手が一番求め
られる。

情報は独り歩きをしだしたら止められない

 玉が大幅に不足しているとは大手採卵鶏生産者の話。欠品を出すことは許されず駆け回る。その過程で、常識的には考えられない情報が流れ出てくる。情報は感情も持たず独り歩きをする。嘘か真か知らないが大きな大きな話が頭を通り過ぎる。

鶏声人語

今は外へ向けての発言を控えるべき時期と心すべき

 日本養鶏協会の役員人事はどうなっているのかといった声が多く寄せられる。会員であれば直接事務局に聞いてみれば……と。内々で各種調整が行われているのであろうが、伝わってくる情報を精査すると口が禍災いし、まとまるものもまとまらず情報が一人歩きしているような感すら見受けられる。こう云う時こそ自然の流れに身を任すことも一つの方法なのかもしれない。一番難しいのは会長人事といわれるが、過去において総合農政調査会の丹羽国会議員が敏腕を振ったように、国会議員に委託するのも一つの方法である。6月を目前に役員人事が控えているだけに、挙国体勢の確立が求められていることは間違いのない事実である。過去の教訓として重要会議は必ず開示することである。また、執行部はいたずらな発言を控えるべきである。

高相場の出現は消費者に支持される商品開発の結果か

 高相場が続く鶏卵価格。この要因は単純明解である。需給バランスの崩れによるもので、特別なことをしたわけでもない。また業務需要の多面化が高値定相場の出現に繋がったわけで、その中でもコンビニエンスストア並びにドラッグストアの動きは今後の相場に影響を与えることは事実である。数年前のようにマヨネーズ需要と連休行楽需要といった単純な背景から新たな卵需要の開発、すなわち消費者に支持される商品開発といった攻めの姿勢がこのような強含み相場に転じているという見方が強い。





鶏声人語

機能性食品表示が定着するか否かは業界の姿勢による

 特定保健用食品(特保)と機能性表示食品との差はどこにあるのか。大企業に有利といわれる特保。これに対し機能性表示食品は中小企業にも道を開くという。特保の審査期間は長く数年に及ぶという。一方、機能性表示食品は、企業の自己責任で実施でき、科学的裏付があれば商品パッケージに機能性を販売日の60 日前までに消費者庁長官へ届ければ表示し、消費者に届けられる。消費者は、特保と比較し、機能性を表示することが楽になった制度に対して、商品を買う前にさらには摂取する前に商品表示されている注意書や消費者庁のウェブサイトに公開された情報を確認する必要がある。消費者の表示に対する厳しい見方が求められると同時に甘い表示には裏があるではないが、今後機能性表示という言葉に対し、冷静な見方が求められる。有機JAS 制度では格付表示された商品を市場で抜きうち的に買い取り、チェックする体制すなわち消費者によるモニター制度が確立されている。食品業界としても機能性表示の意味を理解すべく対応が求められる。一度でも虚偽の表示が出たら制度に対する信用は地に落ちることを忘れずに。

この世はすべての欲との闘いか

 経済紙によると米国投資ファンドは日本の大手キノコメーカーに対しTOB(株式公開買い付け) が成立したと。世の中はTOB やらM&A といった俗人とは関係のない世界にいるかと思っていたら、以外に近いところで生臭い闘いが繰り広げられていることに驚かされる。先日も親子経営者による闘いが一般紙をにぎわしたが、わが業界でも同じようなことが発生している現実。人とはすべての欲との闘いという先人の言葉を思い出す。


鶏声人語

業界の再編成の波は音もなく
大口を開けてバケモノは待っている? 


 飼料メーカーの提携がまた発表された。詳細は不明であるが業界の再編成は着実に進む。一方、採卵業界の再編成も確実に進み、知らないところで2,000 万羽構想なるものが具体的に動き出す。いや動き出しているのかもしれない。飼料メーカーの再編成により、直営・間接農場が大手生産者へ移行する。音も立てずにホコリすら立てずに吸収劇は進む。先日、わが国の生産者がアメリカで250 万羽の採卵鶏農場と1 万頭の乳業生産者を買収したとの情報が飛び込んできた。つい先日のことである。その経営者いわく、日本は完全にアメリカ型になる、と。舞台裏は見えず、表面化した部分が大きく写し出される現実。業界には一連の情報すら流れ落ちてこない、非上場企業いや生産者の動き。いつの間にか目の見えない所で、巨大なバケモノが口を開けて狙いを定めて生産者を飲み込むといった事態も十分に予想される。巨大な組織には巨大なる情報が舞い込み、いつの間にか寡占化は進む。今、業界は大きな岐路に立たされている。量販店の再編成以上に速いスピードで養鶏界の再編成は進んでいるのかもしれない。情報を知れば知るほど恐くなる現実。

業界主導者の心を見たいもの

 力ある者は業界のためにと信じ行動を起こす。力なきものは静かに舞台を降りる。心やましき者は裏をかく行動を取る。舞台裏で黒子に徹しきれずにチョコチョコと出て来てはかき回わし、さっと身を引く者。混迷を深める業界にあって、人間の性格が表れる。誰しも人の心は、表と裏からなり、その内を見抜くことは難かしいとも。しかし、善と悪を見抜くことはできる。人間はターゲットを絞りぶつかっていくと力は倍になる。さて、業界の行く末は……。主導者の皆の心に問いかけてみたいもの。


鶏声人語

「恵方巻」は玉子消費向上にプラス。第2 の恵方巻は

 予想に反し、高相場で推移する鶏卵相場。1月の平均価格は全農M サイズ加重平均キロ192.1円となった。2014年の年間全農Mサイズ加重平均価格が221.9円と高相場であっただけに、2015 年も高相場で推移するといった見方を取る向きもある。現行においては強含み相場で推移しているが、現行相場に対し「恵方巻」相場と表現する関係者もいる。一般的に「太巻」はいつでも食することのできる巻鮨であるが「恵方巻」はあまり馴染みのない商品であった。最近ではコンビニで予約受付をする等全国的に知れ渡るようになった。
恵方とは広辞苑によると「古くは正月の神の来臨する方角、のちに暦術が入って、その年の歳徳神(としとくじん)がいる方向」となり旧正月の元旦にその年の恵方の当たる神社に参詣すること」という。コンビニの予約広告では、縁起物の巻鮨で、その具はエビと卵が中心である。恵方巻は卵の新規需要を開拓した。需要は年々定着し、卵消費の中核をなし、無視できなくなりつつあると…。これから相場は冷え込むといった声が強まる中、新商品の開発いや地方で古くから伝わる卵料理を大都市へ持ち込、流通業界を巻き込んだ型での新商品の開発は業界安定の重要な鍵となる。「恵方巻」は神頼みを地でいった商品といえる。

世代別に受け入れられる商品開発を

 流通業界の目は40歳以上独身女性と65歳以上のシルバー世代を如何に取り込むかだという。両世代向けの料理教室は盛んで、とくに65歳以上の料理教室には男性がメインとなっていると。両世代に「たかが卵されど卵」を受け入れてもらうために何かを見つけださなければ、「たかが玉子」で終わる。両世代とも健康を注意する年代に入っている。


鶏声人語

正確な情報提供と業界の理解者を増すこと

 鶏インフルエンザがついに3か所で発生を見た。発生元も被害者であり、手の打ちようがない状態。風評被害はほとんどなく、消費者の冷静な行動に助けられている感が見受けられる。冷静な行動に甘えることなく、消費者に養鶏界全般の情報提供に努めることが重要となる。そういうことからすると日本卵業協会の「タマリエ」は効果的な活動といえる。消費者への情報提供が今後の業界活動にプラスになることは間違いないことである。小さな活動が大きな活動の枠を拡げることに繋がることは、過去のタマゴイコールコレステロール問題が医学界の常識とまでいわれていた時に、自主的な青年養鶏家の勉強組織である“ 智鶏会” が自ら1日卵を数個食べ、自らコレステロール問題に立ち向かい、卵に対する消費者、医学界の考え方に新風を送り込んだ。理解をしてもらう努力をしてこそ、問題発生時の目を掴む重要な要因となる。
独走を許さず、強力なリーダーシップのとれる人を (一社)日本養鶏協会の組織改革問題と人事問題の情報が数多く流れてくる。組織改革と人事は表裏の関係だけに難しい一面があるのも事実。今月には方向が決まるといった情報も流れてくる。考え方としては、行動力があり、相手の意見に耳を貸す人を求めたい。人的にいろいろと問題があるならば、昔の養鶏協会のように政治家を頭に置くのも方法論の一つである。ただし期限を切ったうえで…。今後の動きに注目したい。


鶏声人語

数イコール安定ではなく数イコールハイリスクも!!

 平成26年も残すところあと僅かとなった。採卵業界は、予想以上の速さで吸収合併が行われた。その規模は、過去に類を見ないものである。吸収される側にも吸収した側も、それなりのメリットがあり、過去の吸収合併とは異なった感が1社を除いては見受けられた。知り得る限りでは悲壮感もなく、ある面ではサバサバした感すらあり、区切りをつけた生産者は傷も浅く、いやないに等しい。大規模生産者が今後生き残ってゆくためには羽数を400万羽~500万羽保有しなければならないといった情報が流れてくるが、その根拠は不明である。仮に400万羽保有となると、編集子がつかんでいる限りでは即拡大できるのは4~5社のみである。それもここ数年のうちになるということである。東西の両巨頭合計で2,050万~2,150万羽位になると見られ、わが国レイヤー産業の約15%を占めることになる。
数は力なり、これが現実であり、力あるものには人が集まってる。当然そこには情報がついてくるもので、情報が人を呼び人が情報を呼ぶサイクルができあがる。巨大企業を除いて他の規模の生産者が生き残れないといった考え方は間違いであり、それぞれ経営哲学と経営環境によって羽数が決まる。中小規模の生産者のなかには大規模生産者が赤字の時で
も黒字を計上している生産者がいる。数イコール安定ではなく、数イコール哲学と環境をどうとらえるかが重要である。また、数イコールハイリスクであることも忘れてはならない。

― 鶏声人語 ―

第3次有機農業、畜産の到来 TPPが直接的引き金に


 有機食品の流れが大きく変わろうとしている。大手流通業界の積極的な有機食品の販売、さらには異業種である通信系・鉄道系の流通卸売業者(有機食品の場合会員制が主流)への資本参加による経営への直接参入等、TPP問題が表面化してから一挙に露呈した感が見受けられる。一方、国会議員による有機農業視察も耳に入ってくる。コンビニチェーン、居酒屋チェーンによる農業部門への参入は目を見張るものがある。この他にJRグループの有機農場経営さらには養鶏部門への取組み等、弊社が20年前に有機農業へ進出した時は現在のような流れになるとは想像もつかなかった。最近の動きとしては大手養鶏場の有機畜産進出への問い合わせが増える傾向にある反面、技術を持たない取組みは危険性を内包している。有機畜産物の基本は有機飼料の確保いかんですべてが決まる。飼料用米が増加基調にあるが有機JAS認定の飼料用米になるとわが国では2か所のみである。今後増えていくものと予想される。期待したいところである。現状では、有機JAS認定トウモロコシはアメリカ1か所、有機大豆飼料は今年10月に認定されたラオス産飼料用大豆のみで、従来は食用大豆の一部を飼料用に流用してきた。有機畜産は今後一段と伸びることが予想される。2015年が有機の飛躍の年になることを期待したい。20年の取組みを無にしないためにも。
― 鶏声人語 ―

数の論理と質の論理
生きるための哲学が求められる時代へ


スーパー業界の再編成は急速に予想以上のスピードで進み、一社のみ頂上に立つ。
頂上に立つために大手量販店各社はM and A によって中・小スーパーを傘下におさめる。
当然仕入先にもその変化があらわれ、取引き先の再編成に繋がる。
対応できない事業体は取引き停止となる。
その行く末はあえて言葉でいうに及ばず冷たい結果が待っている。
まだまだ再編成は進み、一社一人勝ちの傾向は当分の間進むとスーパー関係者はいう。
この流れは当然わが業界にもいえることであり大規模生産者と中小規模生産者の金の流れは異なる現実があるようだ。
数の論理は一段と進み、流通単位以下の生産者の生き残る道は厳しさを増す。
一方では経営理念を強く持ち、数の論理に背を向けて経営する生産者の足元は強い。
数の論理ではなく質の論理によって荒波を乗り切っている生産者がいることも事実。




規模による配飼価格の格差拡がる

JA 全農は10 − 12 月期の配合飼料価格を全国全畜種総平均で7 〜9 月に比べ1 トン当り約2650 円値下げすると発表した。
この背景には、急激に進む円安およびトウモロコシのシカゴ定期の下落、大豆粕価格の値下げ等により前期に比し値下げとなったもの。
一昨年、昨年の2 年間のうちで2回の値下げがあり今回で3 回目となったものの実質高どまりで原料高の製品安には変
わらない。
配合飼料価格は大手生産者と中小規模の間における価格差は表面的にはないが想像以上の差があるという。
M and Aもどきの流れが本業界にもある中、生産コストの差はますます拡がる。
―鶏声人語―

コンビニの増設、卵価に好影響

予想以上に高値が続く鶏卵相場。
関係筋によると相場の足がしっかりしていると。
この要因の一つにコンビニの新設を挙げる。
新設が対前年比5%増という現実、コンビニの力は強い。
とくに卵を直接・間接的に使用した商品が多いだけに、鶏卵業界に与える影響は大である。
一部生産者では、9 月に入りコンビニのおでんの仕込みが始まっているため、卵は不足基調にあるともいう。
相場が高いのは良いことであるが、こういう時にこそ廃業は出るもの。
波高ければ谷深しであることを忘れずに。




有機飼料米と原発事故。
流通サイドは複雑な反応

関東地区の生産者の中に、飼料米で有機JAS の認定をわが国で初めて取得したところが出てきた。
ところが、一部生協、スーパーの間から、「○○産有機飼料使用」という表現を外してほしい旨の指導があったという。
風評被害を通り越している現実。
法律に基づき認定を取り、高コスト飼料米を使ってもこれでは意味がなくなる。
福島原発事故はいまだ各部門に影響を与えているだけに問題はより深刻だ。
オリンピックが開催される東京、浮き足立って喜んでいいのか編集子には疑問に写る。
いまだ解決されない高濃度汚染水、オリンピック会場とは目と鼻の先にある現実。
原発が真に安全であるならば、大都市東京のオリンピック会場近くに建設してみたらどうだろうか。
有機飼料米の田、オリンピック会場、そして福島原発事故現場とは距離的に変わらない。
―鶏声人語―

相場変動を見る目が必要

秋相場は低迷する。
そんな関係者の声を受けるように、生産者の中に予定を繰り上げ淘汰を実施するところが出てきた。
親雌処理業者によると、今後増えるという見方もある。
高相場で推移してきた鶏卵相場、いつが境になるのか注視する必要がある。
業界全体が波乱含みで推移するといった声があるだけに分析する力が必要になってくる。
エッグサイクルがなくなったといわれる昨今、相場変動を見ることがますます重要になっている。



シニア層の魚から肉食への転換に注視

つい先日までシニア層は肉を食することを止め、野菜と魚中心の食に切り替えてきた。
しかし最近の傾向では、シニア層を中心に肉食が伸びているという。
その背景に、マスコミが高齢者にこそ肉食、と重要性を強調している点がある。
古の老人は肉より魚、野菜であったものが、科学の進歩に伴い肉食の重要性が語られるようになったことが肉消費を伸ばす結果に繋がったという。
中国産鶏肉が問題になっている折、国産鶏肉の伸びに期待が持てる。
大いに期待したいものだ。