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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

●配飼価格の二期連続値下げ 
全農と商系飼料メーカーは1~3月期の配合飼料価格を二期連続値下げすると昨年12月16日に発表。値下げ幅は、全農と商系では若干の差がある。全農全畜種総平均でトン当り2,600円、商系が2,300円台とみられる。今回の値下げ理由として①トウモロコシの旧穀の在庫数量が事前予想を上回り新穀の生産量見通しが史上三番目の高水準であったことから大きく下落した。欧州諸国の財政危機を契機に穀物市場から投機資金が流出したことにより再び下落。大豆粕は、大豆の生産量の増加見通しや輸出需要の減少から下落した。外国為替も一段と円高が基調となったが現行では一進一退の相場展開となり安定していることにより今回の二期連続配合飼料価格の値下げに繋がった。先行き相場に不透明感が漂うだけに、生産費の60%前後を占める飼料の値下げは生産者に福音となることは事実。

●粉ミルク事件とわが業界 加害者は誰であるか
昨年の12月にショッキングなニュースが大々的にマスコミを飾った。すなわち粉ミルクからセシウム検出(基準値以下)である。関係筋から聞いた情報では業界全体が一社だけの問題としてではなく乳牛業界全体の問題としてその対策を行ったと言われる。わが業界で仮に粉ミルクと同様な事件が発生したとするとどうなったのか。見えてくる結論は、足の引っぱり合いとなり島取り競争激化に繋がると思うのは編集子だけであろうか。現業界を見ていると「それみたことか」にならないのかと心配する。加害者は誰であるのかを忘れてはならない。本末転倒にだけはならないようにしたいもの。




・展望
 いまだに放出されるセシウム
・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察14
・Eggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)13
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから11
・非定型的鶏病詳論19
・昭和の養鶏昔ばなし8

<鶏界の動き>
・鶏コクシジウム症、IB等、最近の鶏病事情
 ~鶏病研究会静岡県支部
・HPAIとカンピロバクターの発症事例および注意点
 ~東富士農産㈱
・愛知県でのAIの防疫と欧米におけるAWの動向
 ~JA東日本くみあい飼料㈱
・「採卵鶏のアニマルウェルフェア」OIEコードへの登録を検討
 ~農林水産省
・鳥インフルエンザ発症事例の検証と対策
 ~農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所
<鶏界の技術>
・Eimeriabrunetti、鶏サルモネラ症に有効なワクチン研究
 ~畜産生物科学安全研究所

・畜産環境保全と堆肥の価値の向上を目指す
 ~中央畜産会
・「在庫量減少」の穀物に代わる新しい飼料としてのDDGSの可能性
 ~アメリカ穀物協会
・供給価格二、六〇〇円値下げへ
 ~JA全農
・高病原性鳥インフルエンザ及び低病原性鳥インフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針(その3)
 ~農林水産大臣
・平成二十四年上期畜産関連業界・学会・研究会・大会開催一覧表
 ~㈲瀬戸広告社

<海外技術選集>
・敷料の管理その一健康な鶏のための優良な敷料
・卵殻の品質:卵の第一印象の重要性
鶏声人語

2012年の大流
●飼料米に対し不安の声も
飼料米は増加基調にあり、 2012年にはさらに増加することが予想される。 しかし福島原発事故によってセシウム問題があり、 今までクリーンだと思われた所が汚染される等、 飼料米の生産に負の材料があることも事実。 飼料用穀物を海外に依存している状況下、 わが国で生産できるのは飼料米しか無いだけに今回福島原発の与える影響は大きい。 消費者の目はすべての畜産物・農産物に疑いを持っているだけに問題は深刻だ。

増羽を抑えるのは環境アセスメントの厳格な運用
大規模生産者を中心に増羽意欲は旺盛であり、 現実に増羽に踏み切っている。 また 「神奈川戦争」 として過去あり得なかった地域が大手生産者の増羽、 進出により脅かされようとしている。 全国を見ても九州から始まり四国・関西・東海・関東等増羽の目は拡がる傾向にある。 この流れを抑えることは不可能に近い。 その元を正せば、 千葉県の解放から始まる。 その千葉県において新たに80万羽・100万羽の増羽といった情報が流れる。 関東地区の増羽は相場へ直に影響を与えるだけに、 この情報が真実であれば、 2012年の相場は厳しいものがある。 これら一連の流れを抑えるのは環境アセスメントの対応しか道は無い。 増羽して相場が下がる、 誰も喜ばない。 しかし、 卵価安定基金があるからといった声もある。

W鶏舎でAIが発生した謎
AI問題で不思議に思うことは、 W鶏舎でなぜAIが発生するかである。 いろいろな説を唱える人がいるが、 なぜ発生するのか答えは出てこない。 人に付着してW鶏舎に入ったとかネズミだとかいうが、 編集子は第3説としてオオクロバエ説を唱える。 最近やっとハエ説を唱える関係者も出て来たが、 この考え方は残念だが亜流である。 オオクロバエは冬バエと言われ、 他のハエは夏バエと言われるだけに冬に発生のAIは……となる。 オオクロバエは偏西風に乗り中国から飛んで来ると言われるだけに確率としては高いと言わざるを得ない。 現に中国から飛んで来たオオクロバエにAIウイルスが付着していたとの報告もある。




・展望
 大手企業同士の争い、今日味方明日敵
・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察13
・Eggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)12
・たまごの「おいしさ」を発揮するには3
・非定型的鶏病詳論18
・昭和の養鶏昔ばなし7

<鶏界の動き>
・物流費を下げる等一層の努力で体制強化を
 ~青森県養鶏協会
・ゲームチェンジャー:アグリビジネス界に革新をもたらす創造的コンセプト
 ~オルテック・ジャパン合同会社
・ベトナムの鳥インフルエンザ対策~農研機構国際シンポジウム
 ~農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所(OIEコラボレーティング・センター)
・鳥インフルエンザ・衛生対策製品が目立つ
 ~アグリビジネス創出フェア2011事務局日本能率協会
<鶏界の技術>
・アビテクトシリーズ発売記念講演会
 ~化学及血清療法研究所

・一年を振り返る
 鳥インフルエンザ、自然災害に見舞われた一年
・鶏大腸菌症による育成率・収益低下を起こさないために必要なことは
 ~日本コッブ会
・地域環境に融和している安心・安全な農場で生産された農畜水産物の確立
 ~宮崎みどり製薬㈱
・大豆価格はしばらく高止まり 南米・アフリカで作付拡大か
 ~アメリカ大豆協会
・平成23年度飼料工業会 食の安全セミナー開催
 ~協同組合日本飼料工業会
・鶏卵生産者経営安定対策事業は据え置きの51億8,900万円
 ~農林水産省
・高病原性鳥インフルエンザ及び低病原性鳥インフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針(その2)
 ~農林水産大臣

<海外技術選集>
・ブロイラー生産におけるサルモネラ感染症のリスク制御

鶏声人語
3.11の前すべての出来事が消滅した2011年
早くも12月号を発行する時期を迎えた。今年もいろいろな出来事があった。一つずつ述べるつもりはないがなんといっても卵価安定対策の予算が50数億円計上されたことは業界の誰しもが認めるところである。一方では、3月11日に発生した東日本大震災は1,000年に1度の災害を招き、尊い人命が多数亡くなり、いまだ家族の元に帰れぬ不明者が多数いる現実。この震災に追い打ちを掛けるように3月15日には東京電力福島原子力発電所爆発が起こり、その被害状況は“想定外”の一言では言いつくせない。安全神話は過去の遺物となり、現在の科学では対応できない事態になったことを国民の前に露呈した。学者、知識人、マスコミ、芸能人の力によって原爆アレルギーを国民の間から消えさせようとある種のマインドコントロールをしてきた矢先の事件だけに、国民は目を覚ました。言葉たくみに言い含めて来た知識人(?)は黙り込みを決めたように写るのは編集子だけであろうか。いまだにセシウムは垂れ流されている現実の中で子を持つ親は逃げ場を求めている。本誌の読者が10数年前に設立したNPO法人日本オーガニック農産物協会へのセシウムに関する問合わせも多かった。その都度わかっている限り報告し、わからない点は行政当局に訊く等、情報収集に努めたことを思い出す。11月の声を聞いても原発問題が一向に解決する気配すら見えず、東電、政府の発表を信用できないと思う悲しい現実。被災地の子どもたちに異変が起こりつつあるといった報道を耳にするたびに、原発を国策として推進してきた政府の責任は重い。30年後にセシウムが削減するのを待っていたならば、その子どもたちへの影響は計り知れない。ここはソ連で無く日本であり、世界でも類を見ない被爆国日本であることを忘れないでもらいたいもの。




・展望
 福島原発後トレスに検査項目が増える
・高病原性鳥インフルエンザと対策3
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから10
・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察12
・非定型的鶏病詳論17
・Eggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)11
・昭和の養鶏昔ばなし6

<鶏界の動き>
・防疫衛生と高病原性鳥インフルエンザへの対策を学ぶ
 ~中部日本養鶏研究会
・平成23年度養鶏研究大会開催 再生可能エネルギーへの転換推進
 ~㈳日本養鶏協会 関東甲信越地域協議会

・伊藤忠・JNC・バイオミン飼料畜産セミナー2011開催
 ~伊藤忠商事㈱ 食料カンパニー 食糧部門 飼料・穀物・油糧部
・20~50万羽規模層が増産傾向 合計140万羽の飼養増の意向
 ~全国鶏卵需給連絡会議
・低価格志向から消費量は増加傾向で推移 平成22年度で対前年比3.8%増
 ~全国ブロイラー需給連絡会議
・平成23年度アニマルウェルフェア普及啓発セミナー開催
 ~㈳畜産技術協会
・高病原性鳥インフルエンザ及び低病原性鳥インフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針(その1)
 農林水産大臣
・昨シーズン(平成22~23年度)の野鳥における高病原性鳥インフルエンザの発生に関する考察
 環境省自然環境局

<海外技術選集>
・新鮮な水は効率のよいパフォーマンスの必需品
鶏声人語
セシウムプラスAIの発生は逃げる逃げられないものか
またまた鳥インフルエンザの季節すなわち秋を迎え冬が手に届くところまできた。酷暑が続いた今夏、人間は熱中症に脅かされ、東日本地区のセシウム濃度が高い地区の子ども達は家の外では遊べずに食品に対しても厳しい視線が向けられる。今のところ鶏卵、鶏肉へのセシウム汚染は無いといわれるだけにホッとしている状態。このような生活環境にAIが仮に入ったとするならば、セシウム+AIのダブルパンチを食らうことになる。逃げるに逃げられない目に見えない影に今年はダブルで業界を襲うのだろうか。 

3.15以降トレーサビリティーシステムが求められている
トレーサビリティーシステムの導入を原発の事故以来求める動きが広がっている。現段階においては農林水産省の生産公表JASが牛・豚・米等を対象に法制化されている。残念(?)なことに鶏卵・ブロイラーはJAS法から外にある。しかし、鶏卵のガイドラインは数年前にまとまっており、各生産者は独自に農場にあったトレーサビリティーシステムを作り上げている。トレーサビリティーとは監査追跡をできるものとなっているだけに生産者が実を守る有効的手段・方法と言える。今回の3.15(福島原発が爆発した日)以降消費者の食品に対する視線は厳しさを増しているだけに、身を守るための手段としてトレーサビリティーシステムを導入することは、それなりに意義のあること。 



・展望
福島県養鶏協会の姿勢に共鳴する
・高病原性鳥インフルエンザと対策2
・Eggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)10
・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察11
・非定型的鶏病詳論17
・たまごの「おいしさ」を発揮するには2
・チキンは「買い」だ―「鶏肉の時代」来たる3
・昭和の養鶏昔ばなし5

<鶏界の動き>
・ハイライン社の育種、最新情報提供
 ~㈱ゲン・コーポレーション
・今後の方向性を定めるグループディスカッション
 ~㈱日本卵業協会ヤングミーティング

<鶏界の技術>
・鶏の細菌感染とその衛生対策
 ~農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所

・米国食品安全強化法の概要と分析
 ~日本貿易振興機構
・データが物語る福島原発事故の後遺症
 ~日本政策金融公庫 農林水産事業
・平成23年7月~9月期配合飼料供給価格
 ~JA全農

<海外技術選集>
・生産力を維持するため鶏を熱ストレスから守る
・食料の安全とウェルフェアを注視する
鷄声人語
動物看護師(仮称)の検討が求められている 
人間の看護師と同様の資格を持つ動物看護師を求める動きが強まっている。この考えの元となるものは①鶏インフルエンザの発生および口締疫の発生に伴い獣医師不足に対応する、②従来養鶏場では採血、ワクチン接種等は養鶏生産者自身で対処してきたが、法律の改正に伴い獣医師の立場が強化されたことによる問題点の露呈等を挙げることができる。一部獣医師の間では、動物看護師の新設には反対する動きもあるが、現実的な問題として産業獣医師の不足が言われるなか、業界として考える時を迎えたのかもしれない。動物看護師という聞き慣れない言葉であるが小家畜の世界においては必要との意見が根強いだけに議論すべき新たなセクションである。

地方の疲弊は業界の再編を強力に進める 
採卵業界の再編成が進行していることは本欄でたびたび取り上げてきたが、最近問い合わせのなかで飼料メーカーからわが国の採卵業界はどのような方向に向かおうとしているのかといった内容が数件寄せられた。その内九州市場における流れを問うものもある。全国的に見ると、中・小スーパーの廃業、倒産が各地で散見できその波は膨らみ段波となり中小養鶏場を直撃する。その速さは10年前の数倍と言われる。地方都市の中小スーパーの廃業、倒産は業界地図そのものを塗り変える。疲弊する地方の流通業者と中小養鶏場、そこに追い打ちをかける売り先無視の大手生産者の増羽。この流れに危機感を持つ荷受機関は市場の混乱に恐れ手を……。この繰り返しが、昭和47年の鶏卵の生産調整実施時からの流れである。


・展望
放射能に対する無知と原発事故
・高病原性鳥インフルエンザと対策1
・チキンは「買い」だ―「鶏肉の時代」来たる2
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから9
・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察10
・非定型的鶏病詳論15
・Eggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)10
・昭和の養鶏昔ばなし4

<鶏界の動き>
・高産卵の持続にはある程度の飼料摂取量が必要
 ~㈱ゲン・コーポレーション
・こだわりの国産食品が集結
 ~㈱日本政策金融公庫
・鳥インフルエンザの新たな状況への対応策について考える 具体的解決策と課題点 
 ~日本家禽学会2011年度秋季大会

・採卵鶏飼養戸数5.8%、 飼養羽数1.3%前回に比べ減少
 ~農林水産省
・高病原性および低病原性鳥インフルエンザ防疫指針の見直し案 移動制限区域は高病原性・半径3km、 低病原性・半径1km以内
 ~農林水産省
・平成22年度高病原性鳥インフルエンザの発生にかかわる疫学調査の中間取りまとめ
 ~農林水産省
・鶏肉の生産衛生管理ハンドブック公表
 ~農林水産省

<海外技術選集>
・ゲノム選抜が遺伝の進化をもたらす 巨大育種会社二社が特許をめぐり争う

鶏声人語
3.11後3か月に及ぶ予想外の高相場で、さらに増羽意欲旺盛 
資本対資本の戦いの中で規模が拡大され、島取りは過去の流れを数倍の速さで押し進める。借金の規模と銀行から出向者数によってその養鶏場の業界内のポジションが決まるとは業界を知りつくしたメーカー人の言葉である。今年は3.11後の3か月に及ぶ予想外の高相場によって生産意欲は旺盛となり、昨年来続く増羽願望へさらに火がついた状況となった。その結果は生産者自身がわかっていることであり、過去の流れを見ればわかること。毎回繰り返し、採卵鶏の生産者数は3,000戸を割り、中途半端な規模で経営はますます厳しさを増しているのが実情である。しかし中小規模でも、大規模以上に利益額を出しているところもまだまだあるだけに、大きいことがすべて良いとは限らない。一番大切なのは経営者の資質であり経営環境である。これから数年ますます経営環境は厳しさを増すと言われるだけに時流に乗るだけではなく、冷厳に流れを見る目が必要となる。

増える凍結卵、前年同月比113.7% 
鶏卵価格が上伸すれば必ず増加するのが輸入卵である。高相場に業界が喜んでいると、5月においては凍結卵の輸入量が前年同月比113.7%と急伸。個別に見ると、イタリア前年同月比171.2%、フランス同166.2%、オランダ同153.0%、アメリカ同120.6%、タイ110.6%、中国同125.2%となり、ブラジルとメキシコが前年同月を大幅に下回る結果となった。国内相場と輸入ものの関係は今後さらにシビアな関係を維持する。

・展望
自然エネルギーへの積極的投資
・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察⑧
・昭和の養鶏昔ばなし②
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから⑧
・Eggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)⑦
・非定型的鶏病詳論⑬

<鶏界の動き>
・震災後の養鶏業界復興へ
~埼玉県養鶏協会
震災を受け、省エネ製品を中心に多数出展
~日本食品機械工業会
・鶏卵価格と養鶏経営の安定等が課題
~農林水産省

<鶏界の技術>
・ウイルス検査、診断事例紹介
~農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所

・平成二十三年七~九月期配合飼料供給価格
 配飼価格、一、三〇〇円値上げへ
 ~JA全農
・BioFachChina2011
 有機卵の宅配や循環型農業を行う養鶏場も登場
 ~ニュルンベルクメッセ社・中国緑色食品発展センター
・米国産グレイン・ソルガムの新たな潮流
 ソルガム利用の可能性を探る
 ~アメリカ穀物協会
・米国産DDGSワークショップ
 DDGSの利用状況について知識深める
 ~アメリカ穀物協会
・平成二十三年下期
 畜産関連業界・学会・研究会・大会開催一覧表
 ~㈲瀬戸広告社

・随想 責任について
 中小企業経営者の覚悟から学ぶ

<海外技術選集>
・蛋白質は換羽した採卵鶏の能力と健康状態を向上させる
・フリーレンジによる生産性への影響
鶏声人語
韓国でのAI発生はわが国へも影響大
韓国において269農家約627万羽が高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)のために殺処分の対象となったことはすでに公表されている。この時期の発生に対し、業界内ではわが国でも季節に関係なく発生しても不思議では無いといった声も聞こえる。渡り鳥がシベリアに帰りホッとした矢先の韓国での発生だけに深刻と言わざるを得ない。シベリアに渡る途中、渡り鳥は中継地で糞を落とし、上空からも糞をたらす。夏に向かってヤレヤレと思いたいところであるが、東南アジアでは暑い時期での発生もあるだけに気は抜けない。農林水産省消費・安全局動物衛生課では、各関係機関ならびに団体等へ注意喚起を行っている。この時期としては異例とも言える呼びかけである。異常環境下、何が発生してもおかしくないだけに、情報提供は重要な防御に繋がる。

農水省は自然エネルギーの予算化を
福島原発事故発生後自然エネルギーへの関心は高まり、新たなビジネスチャンス到来といった声すら聞こえる。わが業界での自然エネルギー活用は本誌が調査した限りでは皆無に等しく、重要なエネルギーであることは理解していても活用となると二の足を踏むのが実情。自然エネルギーを導入するに当たっての経済的メリットは…となるわけだ。農水省では単年事業として自然エネルギー活用について予算化を行ったが23年度は無くなり、永久的事業にはならなかった。再度復活を要求したいところであるが、自然エネルギー低開発国となったわが国において、ドイツ並みにすることは大変厳しい環境になっていることは事実。進むも地獄といったところか…。

・展望
大規模養鶏場の増羽が、後半の鍵に
・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察⑦
・飼料中の食塩量に注目した採卵鶏の卵質低下防止技術
・Eggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)⑥
・非定型的鶏病詳論⑫
・昭和の養鶏昔ばなし①

<鶏界の動き>
・レイヤー種鶏導入計画は数、10.3%減少の見込み
~(社)日本種鶏孵卵協会
・ブロイラー種鶏導入計画は数、3.4%増の見込み
~(社)日本種鶏孵卵協会
・卵白・鶏皮抽出の食品添加物、微酸性電解水等注目集まる
~国際食品素材/添加物展・会議、ヘルスフードエキスポ
・震災を受け、省エネ・自然エネルギー関連が多数出展
~2011NEW環境展/2011地球温暖化防止展
・流通、加工面で工夫を凝らす
~ファベックス2011、デザート・スイーツ&ドリンク展
・養鶏の被害総数431万8120羽
~農林水産省

・採卵鶏の栄養研究に関する話題 アミノ酸要求率と消化率
~菅原邦生
・畜産物等の消費行動に関する調査結果
 卵購入の基準価格「10個パック150円以下」が51.7%
~(社)JC総研
・平成22年鶏卵流通統計
 生産量0.3%、出荷量0.5%、入荷量0.5%増加
~農林水産省

・随想 責任について
 中小企業経営者の覚悟から学ぶ

<海外技術選集>
・捕獲時のアニマルウェルフェア
・雛の過熱状態を予測する
鶏声人語
原発の影響は国民生活を脅かす
代替エネルギーの議論が業界も必要

福島原発事故の影響は、わが国の経済そのものを脅かし、原子力発電不要論が、国民の間に浸透してきている。国の情報表示に対しても不信感が漂い、また裏に本当の情報があるのでは無いか、国民に知られたら不都合な危険因子が存在しているのでは無いか等、「~では無いか…」が国民の胸にしみわたり、原子力安全神話は神話に過ぎなくなった。一方、クリーンエネルギー、準国産エネルギーの代名詞のように宣伝されてきた原子力発電について、最近のマスコミの一部論調に高コストエネルギーといった表現が目につくようになった。どの点を捉えて言うかは別問題として、業界としても自然エネルギーの導入を真剣に考えるべき状況が迫りつつある。先進的養鶏場のなかには、自然エネルギーの代表的存在である太陽光発電を導入すべく検討したが、現状においては、経済ベースから見ると大幅な赤字となり、設置を中止している所がある。国は当然のこと検討に入っているだろうが、即生産者が導入に踏み切れるバックアップ体制を制度面から施行すべきである。また、安全・安心を求めるならば一人一人の自覚と知恵が必要となる。

家畜淘汰、補償問題を解決しなければ畜産生産者経営危機を迎える
福島県は原発警戒区域・20kmの家畜の殺処分を開始したことはマスコミ等で報道されているとおりである。殺処分は疾病等の衛生上の問題から実施するもので、5月中には終了する予定で、対象家畜は牛薬4000頭、豚約3万頭、鳥も63万羽と言われる。緊急時非難準備区域に指定されている20~30km区域では、全畜種とも大規模生産者がいるだけに問題視する声が強い。すでに大規模養鶏家では淘汰を実施した所もあるだけに補償問題をどのように講じるのか。規模が大きく経営基盤そのものを脅かすだけに、政府の早急な対応が求められる。

・展望
家畜伝染病予防法の改正が業界安定の柱に
・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察⑥
・Eggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)⑤
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから⑦
・非定型的鶏病詳論⑪

<鶏界の動き>
・防疫体制を強化する
  ~平成23年度全国家畜衛生主任者会議
・家禽から野鳥へのウイルス伝搬を防ぐことが必要
 ~鶏病研究会
・国内販売シェア40%狙う
  ~㈱アイエスエージャパン
・(般)日本鶏卵生産者協会と共に新組織として始動
  ~㈳日本養鶏協会

・高病原性鳥インフルエンザの防疫
 迅速診断、摘発・淘汰が基本
  ~鶏病研究会 春季全国鶏病技術研修会
・食肉の販売以降調査の結果(23年度上期)
 輸入鶏肉、販売見通し増加傾向
  ~(独)農畜産業振興機構
・高病原性鳥インフルエンザ防疫対策マニュアル公表
 ~埋却候補地等についてもとりまとめ行う
  ~鹿児島県畜産課
・家畜伝染病予防法一部改正 手当金、全額補償
  ~農林水産省

・随想 想定外について
 指導者の役割

<海外技術選集>
・プロバイオティクスの腸内における有用性
・採卵鶏に発生する腎臓障害
東日本大震災で被災された皆様へ

この度の東日本大震災で被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。


・展望
「明るい生活」を見直す時期に、原発の教えるもの
・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察⑤
・Eggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)④
・非定型的鶏病詳論⑩


<鶏界の動き>
・年々増える養鶏関係企業の出展
  ~(社)日本能率協会
・継続的に優れた鶏種を日本に供給する
 ~㈱ゲン・コーポレーション
・鈴木康喬氏の黄綬褒章受章祝賀会開かれる
  ~㈱デイリーエッグ・鈴木康喬氏
・養鶏基金、承認団体として申請中
  ~全国鶏卵販売農場協同組合連合会
・公募化された各種事業に積極的に応募する
  ~(社)中央畜産会

<緊急特集 東日本大震災 養鶏界に深い傷跡>
 鶏舎倒壊による圧死、飼料未着による衰弱死増加
 福島原発事故による養鶏業界への影響
 被害額1兆5600億円 交通インフラの復旧状況

・随想 東日本大震災と原発事故で思うこと
 復興に向けてどう振る舞うか


・イミダペプチドの効果を探るシンポジウム 疲労・老化に鶏ムネ肉
  ~(社)日本食鳥協会
・配飼価格1800円値上げへ
  ~JA全農
・平成22年食中毒発生状況 サルモネラ、カンピロバクターによる事件数共に増加
  ~厚生労働省
・最近における高病原性鳥インフルエンザの国内での発生状況
・鶏肉、卵共に購入数量は増加
  鶏肉は宮崎市、卵は広島市が顕著な伸び  ~農林水産省

<海外技術選集>
・腸内の細菌バランスは健康に影響を与える
・マイコトキシン パート3(下)
鶏声人語
生産者の取るべき道は危機管理の徹底
鳥インフルエンザの発生が毎日のように報道されるたびに、いつ未発生地区に広がるのかとビクビクするのは編集子だけであろうか。そして早く暖かくなれと祈りに近い気持ちとなる。最近、生産者から耳に入ってくる情報は「毎日毎日斃死鶏が出るが、その都度家保に連絡し検査を依頼すれば家保の機能は停止刷るのでは無いかと・・・」。生産者はAIに脅え、不安に陥る。〇〇産の鶏卵の取引きを停止するといった状況に対して、業界は一丸となった善処を要望するべきである。業界が弱体化の方向に進んでいる状況下、危機管理の徹底こそ生き残る唯一の決め手となる。

今後の展望が見えぬわが業界
民主党政権の支持率が急落し、政権維持することが不可能といった報道がなされるなか、わが業界はどうなるのか。民主党政権を強く打ち出したわが業界。先日開かれた自民党の危機突破大会は盛り上がったという。今後の展望が見えぬまま業界の行く末を心配するのは編集子だけであろうか。

有機畜産の伸び顕著 世界の祭典BioFachドイツ
2月中旬弊社主催により世界の有機の祭典BioFach2011を視察した。年々規模が拡大し、過去あまり展示されなかった飼料用穀物メーカーがルーマニア、オランダ、ドイツの3か国から出展、有機畜産物も昨年より増加し、着実に有機の世界でのポジションを確保しだした。毎月視察している編集子にとって有機畜産の伸びは胸がふくらむ。

・展望
AIのW鶏舎発生に対し、徹底的な解明を

・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察④
・Eeggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから⑥
・非定型的鶏病詳論⑨

<鶏界の動き>
・二八か国から八〇〇社出展、日本企業の参加
 ~アメリカ家禽鶏卵協会
・鶏を使って地域活性化を図る
 ~㈱ビジネスガイド社
・出展数は過去最大規模
 ~(社)新日本スーパーマーケット協会
・旭日小綬章受章を盛大に祝う
 ~松本米穀精麦㈱・松本光弘氏
・素雛生産能力は1億397万羽で5.7%減少
 ~平成23年レイヤー素雛計画生産検討会
・素雛生産能力は七7億2692万羽で7.7%増加
 ~平成23年ブロイラー素雛計画生産検討会

<鶏界の技術>
・飼料米、エコフィードに関する成果目立つ
 ~千葉県畜産総合研究センター

・飼料米シリーズ② コスト削減で飼料米に競争力をつける
 ~㈱八千代ポートリー
・異常気象への対応 ~優良事例を発表~
 東富士農産㈱・石田史代表取締役もAIについて言及
 ~コフナ農法普及協議会
・BioFach2011ニュルンベルク 有機畜産の消費者が選択しやすい 低価格や差別化に挑戦
 ~ドイツ・ニュルンベルクメッセ
・消費者に節約疲れ、手作り志向を重視する動きの高まり
 ~㈱日本政策金融公庫
・改正食糧法遵守事項関連Q&A
 ~農林水産省
・最近における高病原性鳥インフルエンザの国内での発生状況
・随想
 移り変わる報道に翻弄される前に

<海外技術選集>
・適切なブロイラーの能力を調査する(下)
・マイコトキシン パート3(中)
鶏声人語
研究開発費削減は無資源国に本を滅ぼす
鳥インフルエンザに感染しない鶏が開発されたと報じられた。一方、アトピー源除去の鶏の開発も進められている。前者は海外で、後者は国内である。科学の進歩とは日々の研究の積み重ねにあり、宝くじのように一発当たりとはいかない。研究開発費の削減は無資源国日本の唯一生き残る道を閉ざすことに繋がる。

粉物有機畜産物を市場から排除を
 有機畜産物を認定している有機JAS登録機関によると有機畜産認定に関する問い合わせが増加基調にあるという。現行においては有機畜産物の認定件数は少ないものの、基本となる有機飼料原料、有機飼料工場の認定はすでに行われており、根っ子の部分はできあがり、生産段階の構築だという。この生産段階の構築が厳しいために粉物の有機畜産物、とくに鶏卵が数多く出回っており、インターネット上で堂々と販売されている。この現象は有機農産物が法制化される前の状況に似ている。確かに有機畜産物は非指定農林物資であるため、JASマークを付けなければJAS法違反には現段階ではならないが、優良五人の恐れは十分に考えられる。有機畜産物が指定農林物資になったならば、有機、オーガニック、ビオの言葉は法律で禁止される。有機JAS認定事業者の怒りの声が聞こえる。

自然界のバランス破壊が問題
 鳥インフルエンザの発生で教えられたのは、自然界の生物を人間の都合の良いように餌付けし、“保護”という名のもと、自然界のバランスを壊した結果が今回の状況を招いたということである。“共生”という言葉を再度確認する必要がある。

・展望

・日本各地で発生している高病原性鳥インフルエンザの現況
・Eggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)
・非定型的鶏病詳論⑧
・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察③
・ブロイラー種鶏の光線管理④

<鶏界の動き>
・ドイツにおける畜産物のダイオキシン汚染
 ~厚生労働省、(独)農畜産業振興機構、ドイツ連邦食糧・農業・消費者保護省 他
・飼料用米について生産から供給まで情報交換
 ~(社)中央畜産会
・ブラジル産の鶏肉目立つ
 ~焼肉ビジネスフェア実行委員会

・最近における高病原性鳥インフルエンザの国内における発生状況
・韓国での鳥インフルエンザ発生状況について
  ~農林水産省
・新たなレシピの提案で、消費拡大が図れる
  ~(社)日本食鳥協会
・流通の多様化・品質標準の向上に対応
  ~農林水産省
・飼料をめぐる情勢
  ~農水省生産局畜産部畜産振興課 消費・安全局畜水産安全管理課
・改正食糧法遵守事項関連Q&A
  ~農林水産省

<海外技術選集>
・適切なブロイラーの能力を調査する(上)
・マイコトキシン パート3
鶏声人語
天然記念物“鶴”のAI発生は、業界、観光、農業界に影響大
 鳥インフルエンザウイルス(強毒株)が各地の野鳥(渡り鳥)から検出され観光地は悲壮感が漂う。連日一般マスコミは観光地の被害状況を報告するが、一番恐れているのはわが業界。天然記念物の鶴からもウイルスが検出され、斃死鶴からもウイルスが検出され、農水省、環境庁も対応に苦慮しているのが実情である。一方では環境整備を行い、密度を少なくするための対策をも検討しだした。田んぼ、畑を昔の姿に戻し環境に優しい農業に取り組み、コウノトリ、トキを人工繁殖させ、放鳥した親鳥から子が誕生(トキは未)し、大空を舞う姿から自然の大切さを世に問うコウノトリ、トキ。この鳥を利用した新しい「ブランド」が農業界に定着しただけに、今回の天然記念物鶴からのウイルス検出は表現できぬほど危機感を漂わす。仮にコウノトリ、トキに伝播するとその影響はわが業界のみならず、地域社会崩壊の危機を迎えると言っても過言ではない。

鶏卵公正取引協議会は早い情報開示を
 鶏卵公正取引協議会は認定をした特殊卵の件数が200件になったという。申請件数は300件を数えたといわれる。同協議会の設立理念は消費者に優良誤認を与えないようにするものであるだけに特殊卵の申請件数が増えることは意義あること。公正マークのもつ意味を業界全体が正しく理解し運営することによって初めて特殊卵の評価が上がる。また認定事業者名の公表もインターネットで行うべきである。情報開示こそ信頼に繋がる。

・展望
ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察②
・Eggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)
・ブロイラー種鶏の光線管理③
・非定型的鶏病詳論⑦
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから⑤

<鶏界の動き>
・衛生対策の情報を共有する
 ~(社)中央畜産会
・飼料添加物の有効性を正しく伝え、広めることが重要
 ~(財)畜産生物科学安全研究所
・中国の需要が増加傾向で推移
 ~アメリカ穀物協会

・2011年上期飼料価格 4~6月1,000円弱の値上がりは必至
  ~編集部
・供給価格3,200円値上げへ
  ~JA全農
・アミノ酸添加物のコスト削減に成功
  ~大島正弘
・飼料米シリーズ① 地域循環型農業により自給率アップを狙う
  ~㈲岩手ファーム
・国内初! ヘルマン社製10段ケージシステム導入
  ~㈱ホソヤ
・予算総額2兆2,713億円、前年比7.4%減
  ~農林水産省
・平成23年上期 畜産関連業界・学会・研究会・大会開催一覧表
  ~㈲瀬戸広告社

<海外技術選集>
・メキシコに広がる「エッグス・オブ・トゥディ
 (毎日の鶏卵消費を訴えるキャンペーン)」
・ヨーロッパ鶏卵産業の将来(下)

鶏声人語
2010年は2009年となんら変わらず 大雨と猛暑で思考力の低下も
12月17日臨時総会取材ダメ……


2010年1月号の本欄の頭の記事は「言動一致することが求められる2010年」のタイトルで始まった。その内容は次の通りである。「『市場からの要望に応えるために増羽し、過去のように一律的な生産調整は難しい』とは大規模生産者がよく使う言葉である。一瞬もっともだと思うが時が経つと奇異に感じるのはなぜだろうか。また、特定の生産者を攻撃することが組織防衛の道だと思っている生産者。どこか変だ。業界の力を一つにして『危機脱出を』と強調する裏では別の現象も。前述した言葉は2009年の業界で数多く耳にした。2010年は2009年と同じ傾向をたどるのか。力の分散は業界を負の方向に持っていくことは間違いのない事実である。言動一致することが求められる2010年である」と。2010年も同様の傾向にあったといってはいい過ぎであろうか。編集子の目にはより強く映るが……。2010年12月17日には㈳日本養鶏協会の総会が開かれる。どのような結果になるのか当日マスコミは取材できなくなっただけに…。取材できなくなった理由は「…今般会場の都合等により案内を取り消させて頂きたくご連絡を…」としている。何を恐れているのか知らないが、臨時総会にマスコミを呼ばないとは前代未聞である。密室で何を行おうとしているのか知りたくなるもの。緊急号外「12月17日臨時総会大会」の内容の日鶏情報が届いた3時間後に「臨時総会について」のタイトルで4行の文章がFAXで届き、ただただ驚くのみ。情報が数多く寄せられ耳を疑いたくなる内容のものも届けられてきた。いや、現在も毎日来ているなか、この状態をなんと理解をすれば良いのか…。編集子もわからず読者もわからず…。すべて業界に身を置く者だが。このような業界では業界の先輩諸氏に説明のしようが無いはず。2010年最後の出来事である。2010年は大雨と猛暑に泣き人間の思考力をおかしくしたが、2011年は自然も人間もごくごく普通の年になってもらいたいもの。2011年明るく笑える年になるかは、業界に携わる皆の行動力にかかってくる。

・展望
 2010年、多くを積み残し2011年へ
・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察①
・ブロイラー種鶏の光線管理②
・非定型的鶏病詳論⑥
・新たな飼料原料と最近の採卵鶏の能力・特徴について④(最終回)
・米国産非遺伝子組み換え(NON-GMO)トウモロコシの新たな取組みがはじまる

<鶏界の動き>
・卵の消費促進に繋がるイベントを開催
~(社)日本養鶏協会/(社)日本卵業協会
・日本市場におけるISA種鶏の優れた適合力を強調
~㈱アイエスエージャパン
・ブロイラー産業に対する積極的な政策が必要
~(社)日本食鳥協会
・ネッカリッチの効果を幅広く情報提供
~宮崎みどり製薬㈱ 
・史上最大の生産量を予測
~アメリカ大豆協会
・産学官が連携し、新たな産業を創出
~アグリビジネス創出フェア2010事務局、(社)日本能率協会
・ブラジル養鶏業界の今
~ブラジル大使館 他

・一年を振り返る デフレの影響を受けるも、業界内の改革進む
  
・中国レイヤー産業の現状と将来の展望
~㈱ゲン・コーポレーション新製品発売記念セミナー
・チャンスを逃さない万全の準備が必要 第24回営業ゼミナール
~日本チャンキー協会・㈱日本チャンキー
・点灯刺激と給餌が産卵成績向上のカギ
~日本コッブ会
・TPP参加により、鶏肉20%、鶏卵17.5%生産量減少か
~農林水産省

・海外技術選集
・飼料給与の形式がセレン反応を定義する
・ヨーロッパ鶏卵産業の将来(上)

・随想 逝きし者を悼む
~加藤宏光
鶏声人語
老齢化社会に向かい食の多様化多量消費は過去のものか
 現在時は、5人に1人が65歳以上の高齢社会である。食の多様化はますます進み中産階層がなくなり、次世代への負担はますます高まる。世界一の借金国日本、誕生したばかりの赤ん坊から死に直面している人間にまで、借金のつけは回ってくる。わが国にいる以上、そのつけから逃れる道はないわけだが、ギリシャ以上の危機に直面するといった声すら聞こえる。それにしても、国民はあまりピンと来ないのはなぜであろうか。わが産業を悲観するつもりはないが、先を見た展開を各企業に求められていることは事実。云うは易しである。食は人間が生存する限り必要なものであるだけに、多様化した畜産物を少量生産することが。求められる社会が来るのかもしれない。多量消費は過去のものとなることは、老齢化社会を迎えるにあたって考えておくべき重要課題の一つである。

自由と制度資金そして税の問題今後議論も……
 スーパーマーケットの卵の特売にシャッターを開ける前から並ぶ消費者。特売のために泣く生産者。客寄せのために特売を打ち込むスーパーマーケット。最近の大手生産者の異常と思える増羽はなんと読めば良いのか。中規模生産者いわく大規模生産者の頭にあるのは、“金”のことではなく借金と大羽数化は経営のシンボルだと。大規模生産者のなかにも鶏卵基金を経営維持のつっかえ棒だと捉え経営している生産者もいるが……。よく聞く言葉は今は自由になったのだから羽数を増やすのも自己責任の範疇で行えばいいと。制度資金の見直しが言われるなか新たな流れが業界に誕生しようとしているだけに、自由と制度資金そして税の問題について、今後議論が生じると思うのは編集子だけであろうか。

12月号目次
・展望
100年の計を立てずしてTPPに進む政府
・新たな飼料原料と最近の採卵鶏の能力・特徴について③
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから④
・非定型的鶏病詳論⑤
・ブロイラー種鶏の光線管理①

<鶏界の動き>
・DDGS、GMO、飼料用米等、直近情報を交換
~JA東日本くみあい飼料㈱
・養鶏業界も多数出展
~食品開発展2010
・インフルエンザから日本の飼料事情まで幅広く情報交換
~日本養鶏産業研究会
・他社の経験から学ぶ機会に
~㈱後藤孵卵場
・オムレツ作りで消費拡大図る
~㈳日本養鶏協会

・5年後に日本市場占有率30%を狙う 飼いやすく、ツツキも少ない ノボジェン
~東西産業貿易㈱・株三宅孵卵場・グリモウグループ・ノボジェン社
・ウイルスの逆襲にどのように対応するべきか
~2010年 NBI・ゼノアック共催シンポジウム

・随想 ノーベル化学賞に思う
~加藤宏光

<海外技術選集>
・ヒートストレス管理Part1 高温下における採卵鶏の反応(下)
・飼料代替材料でコストを節減
鶏声人語
増羽意欲旺盛、20~50万羽階層13.3%。
増羽後に来るもの、業界人なら知っているが……

 農林水産省は全国鶏卵需給連絡会議を開催。調査では、増羽意欲が全飼養規模層で前年を上回り合計180万羽増えるとしている。調査回答件数は781件でその内5万羽以上が567件であった。回答者合計飼養羽数は一億1,600万羽(前年1億1,700万羽)と飼養羽数面から前年を下回ったものの高い回答率と言える。今後1年間の生産増減に関する意向については、現状維持が57.7%、未定が32.4%、増産が6%、減産が3.9%と増産が減産を上回る結果となった。増産意向の階層規模は10~20万羽が6.5%、20~50万羽が13.3%、50万羽以上が6.3%となっている。増産意向の生産者は平均で現状より3割程度増すとしている。編集子がつかんでいる数字では調査結果より大幅に増えることが予測され、とくに首都圏向け卵の流通量は増加し“島取り”はますます激しさが増すものと見られ、ただでさえ寡占化が進んでいる業界にあって、資本の争いが厳しさを増す。この傾向に誰が喜び誰が泣くかである。結果は見えている。

全農10~12月期飼料価格据え置き
末端生産者への影響も

 全農は10~12月期の配合飼料価格について円高の影響で原料コストの上昇が小幅であるとして据え置くことを決定。主原料のトウモロコシは、ロシア、ウクライナの干ばつによる影響を受け、小麦相場の急騰とそれに伴う、投機筋の資金流入、さらには、米国農務省の需給見通しで、輸出需要の増加の単収の低下による期末在庫が下方修正されたことに伴い、上昇しているのが現状である。今回の全農の据え置き発表により商系も追従するものと見られ、飼料業界の争いは一段と激化し、強弱の差が出てくることが予想され、末端への影響も当然現れてくるものと見られる。

11月号目次
・展望
若手研究者を育成することは業界繁栄のもと
・鶏における薬剤耐性菌の現状
・新たな飼料原料と最近の採卵鶏の能力・特徴について②
・非定型的鶏病詳論④
・ブロイラーの光線管理⑤(最終回)

<鶏界の動き>
・今こそ卵価の問題に向き合う時
 ~㈳日本養鶏協会 関東甲信越地域協議会
・飼料用米は新たな穀物
 ~㈳中央畜産会
・合計180万羽の飼養増の傾向
 ~全国鶏卵需給連絡会議
・飼養戸数減少も飼養規模は拡大
 ~全国ブロイラー需給連絡会議
・国毎の特定ニーズに対する育種も強化
 ~㈱ゲン・コーポレーションハイデオ事業カンパニー
・たまご券発行枚数61万枚超に
 ~全国たまご商業協同組合

・日本の畜産に科学で貢献
 ~日本イーライリリー㈱エランコアニマルヘルス事業部
・冬場の換気管理等セミナー開催
 ~日本チャンキー協会第92回技術ゼミナール
・産学交流の強化・促進を図る
 ~日本家禽学会2010年度秋季大会
・配飼価格、10~12月期据え置き
 ~JA全農
・随想 常識とセンス
 ~加藤宏光

<海外技術選集>
・ヒートストレス管理Part1 高温下における採卵鶏の反応(中)
・飼料が病原体汚染されないことが最優先事項となる(下)
鶏声人語
猛暑による影響大
 農水省は9月1日付け、各地方農政局等に「暑熱による畜産関係被害状況と技術指導の徹底について」を通知した。本年7月以降全国的に気温が高い状況が続いていることから、7月以降の暑熱による畜産関係の被害調査をすると共に、被害の防止に向けて地方農政局を通じて各都道府県に対し、各管内の気象に応じた適正な技術指導を行うよう発出したもの。本年7月1日~8月15日における全国(宮崎県を除く)の暑熱による家畜の死亡または廃用頭羽数は①乳用牛959頭(20年度同期703頭)②肉用牛235頭(20年度同期259頭)③豚657頭(20年度同期527頭)④採卵鶏136,000羽(20年度同期56,000羽)⑤ブロイラー289,000羽(20年度同期170,000羽)。この数値は農水省の公表であるが親雌処理業者等周辺業者によるとその数はもっと多いと言われる。鶏の理想的な温度環境は18~24度Cで、24度Cを超えると鶏は過剰な体温を放出する可能性が高い。鶏自身は30度Cまでは体温調節ができ、鶏舎の温度が40度Cに達すると体温は劇的に上昇すると言われるだけに、生産性に多大なる影響を与える。全国的な猛暑は自然界のすべてに影響を及ぼす。猛暑による影響は循環型社会をも崩す力を内包する。

鶏卵、ブロイラー自給率公表は何を意味する 平成21年度食料自給率のカロリーベースは前年度と比較して1ポイント低下し40%、生産額ベースでは70%となった。鶏肉の自給率は平成20年度と変わらず70%、鶏卵も前年と同じ96%となった。一方、飼料自給率は20年対比1%落ちの25%となった。飼料自給率の統計数値は理解できるが鶏卵、ブロイラーの自給率の公表について、編集子には理解できない。意味が無い数値だと思う。加工産業養鶏の自給率計上より大切なものは、資料自給率の詳細な分析である。(2010年10月号)


10月号目次・展望
知と理と力をもった主導者が必要
・新たな飼料原料と最近の採卵鶏の能力・特徴について①
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから③
・生菌剤を用いた名古屋コーチンの無投薬飼育技術
・非定型的鶏病詳論③
・ブロイラーの光線管理④

<鶏界の動き>
・業務用新商品試食説明会
 ~キユーピー㈱
・来場者1万3030人、出展数549社
 ~アグリフードEXPO東京2010
・ブロイラーの屠体品質の向上が生産性の改善に繋がる
 ~ジンプロ養鶏セミナー
・2010 アメリカの乾燥卵を使用した洋菓子セミナー
 ~アメリカン・エッグ・ボード/アメリカ家禽鶏卵輸出協会

・「AWへの関心高いが、実行に移すかは未定」
 ―アンケート調査82社の回答より―
・鶏糞の超臨海水ガス化によるエネルギー変換および副産物からの資源回収
 ~第9回日本畜産環境学会より~
・品質管理へのこだわり~生産履歴、チルド、栄養強化、定重量パック~ 企業とのコラボでインパクトを与える
 ~伊勢俊太郎
・猛暑の影響を受け、家畜の斃死数増加
 ~農林水産省
・鶏肉自給率70%、鶏卵96%で共に横ばい 平成二十一年度食料自給率、食料需給表(概算値)公表
 ~農林水産大臣官房食糧安全保障課
・随想 国の指導者が営業マン
 ~加藤宏光

<海外技術選集>
・ヒートストレス管理Part1 高温下における採卵鶏の反応(上)
・飼料が病原体汚染されないことが最優先事項となる(上)
鶏声人語
認定とは大変厳しいもの
弊社では鶏卵公正取引委員会の現状について取材するために、事務局へ数回にわたり取材を申し込んだが、多忙を理由にいい返事は無し。噂が多く流れているだけに、現在の実態(認定された)を誌面に反映させようとしたが、思ったようにいかず、周辺取材に徹している次第。弊社ではグループ組織としてJAS法に基づく農水省認可の登録認定認定機関を運営し、その守秘状況は編集部員でも、その室の鍵を持たされず、室に入るにも一回一回ことわりを入れ、さらには、パーテーションで仕切られたところには検査員ですら入れない厳格な運営をしている。また、役員規定もあり、その対応は信じられない程厳しいものとなっている。さらに1年に1回農水省による事務所監査が行われる等、JAS法により認定事業者は保護され、違反者には実刑判決と罰金刑が待っている。さらには財務内容から関係書類一式が事務所に置かれ、誰でも目を通せるように義務付けされている。認定機関を集めての講習会も委託事業として三菱総研が行う等、質的向上に努め、有機JASの商品信頼性確保に努めている。認定とは大変重く厳しいものであり、同一事業者が理事を占めている同委員会において、厳格な守秘義務を課することと、理事の要求に対し、独立した認定部門が無ければ前に進むことはできない。認定とは、人様の、いや事業体の命のもとを託すだけに、厳格な運用と情報開示を積極的に進めるべきである。理事長および理事構成は同一業種から出すのではなく幅の広い構成としなければ、質的向上はなかなかできない。せっかくブランド卵の地位向上のための組織を国が認めたわけだから、誰からも干渉されない組織と安心して検査をお願いできる組織が求められる。申請者も厳格な運用を求め、消費者団体および学識経験者の積極的参加を求めるべきである。よりブランド卵の信用を高めるために・・・・・・。
(2010年9月号)


9月号目次
・展望
AWアンケート調査、変化の芽生えも
・非定型的鶏病詳論②
・ブロイラーの光線管理③
・弱酸性次亜塩素酸水溶液の養鶏分野での適用事例④
・アニマルウェルフェアに配慮した産卵後期の卵殻質改善技術
・プラズマクラスターイオンの鶏雛におけるインフルエンザウイルス感染抑制効果

<鶏界の動き>
・改良増殖目標とりまとめ行われる
~平成22年度第3回畜産部会
・素雛生産の見込み羽数は6億7485万羽
~(社)日本種鶏孵卵協会
・素雛生産の見込み羽数は1億752万羽で前年対比106.3%
~(社)日本種鶏孵卵協会
・100週齢まで強制換羽なしで飼養できる鶏を作る
~(株)三重ヒヨコ
・高品質基準をこれからも目指す
~日本シュリンク包装卵協会

・サルモネラ情勢
~中村政幸・高木昌美
・節約疲れ?経済の回復基調受け食の経済性志向が減少に
~平成22年 第1回「消費者動向調査」
・随想 草食系男子 草食系男子が増えた理由
~加藤宏光

<海外技術選集>
・育種群により雛の生産率と品質を高める(下)
・超断熱ドーム鶏舎の有望な兆し(下)
鶏声人語
卵価の上伸理由の分析を
 今年後半の鶏卵業界いや相場構成が注目されている。何故この時期に相場が上伸したのか、関係者の話を総合すると、成鶏更新緊急支援事業もさることながら、加工筋の買いが強いことを挙げる。消費者の購入意欲は低調でありデフレスパイラルのなか、上伸する背景は単純な原因であると。すなわち、需給バランスの上に相場が形成されているとするならば、支援事業の持つ意味さらには大手生産者を中心とする増羽そして消費低迷とは等について業界は真剣に検討しなければならない。わが業界で最も重要なことは情報の積極的開示であると同時にコンプライアンスである。「他人の不幸は蜜の味」では、業界の先行きに暗い影が横たわる。業界が真に一本化してこそ対応が可能となる。

業界の構造変化、着実に進行
 養鶏界の構造変化が着実に進行している。その一番良い例が飼料メーカーの直営農場の分離であり、資本の再編成である。この動きはさらに進むものとみられ、その具体的な動きが見え隠れする。鶏卵業界のインテグレート化とはここ数年よく耳にする言葉であるが売り側から再編成の一歩は始まっている。

飼料原料の多面的取組みを
 飼料原料の多様化は、可及的速やかに実施しなければならない畜産行政の大きな課題である。トウモロコシ中心から飼料米・飼料用麦の輸入自由化等、無資源国日本の現状を打破するためには、ありとあらゆる方策を講じなければ、将来的畜産の展望は開けない。
(2010年8月号)

8月号目次
・展望
 注目されるJA総研の消費行動調査 今年に入り大手調査会社が動向調査
・非定型的鶏病詳論①
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから②
・ブロイラーの光線管理②
・弱酸性次亜塩素酸水溶液の養鶏分野での適用事例③

<鶏界の動き>
・FOOMA JAPAN2010国際食品工業展
 ~㈳日本食品機械工業会
・チキンバーガー新発売
 ~日本マクドナルド㈱
・有機飼料の国内入手は困難な状況
 ~(独)農林水産消費安全技術センター
・課題は「需要に見合った生産」
 ~農林水産省
・十文字保雄新会長を選出
~日本チャンキー協会

・平成二十二年度日本コッブ会技術部会 講演
 ~日本コッブ会
・随想 燃えない症候群 最近の若者には夢がない?
 ~加藤宏光
・供給価格は据え置きに
 ~全国農業協同組合連合会
・卵と鶏肉の消費行動に関する調査結果
 ~㈳JA総合研究所
・肉用若鶏の処理羽数および処理重量は増加傾向
 ~農林水産省
・農水省、鶏の改良増殖目標策定へ
 ~農林水産省
・平成二十二年下期 畜産関連業界・学会・研究会・大会開催一覧表
<海外技術選集>
・育種群により雛の生産率と品質を高める(上)
・超断熱ドーム鶏舎の有望な兆し(上)

鶏声人語
時の流れに敏感に
 人間とはやっかみと妬みさらには優越感の塊であり、その時々の環境、体調、精神状態によって大きく変化するという。わが業界はどうであろうか。それぞれの立場によって捉え方が異なり、自己中心的に問題点を捉え、グループを形成するのが実態でもある。この流れを変えるのが、トップにいるものの責任であり、いかに目配りができるかである。壁を作り、資本の倫理のみを振りかざしては、まとまるものもまとまらない。この業界に求められているのは“大人”である。昭和38年に雛の自由化が始まり、わが業界の産業化の第一歩が始まり、100数万戸の採卵鶏生産者が2000戸台へと寡占化が進む。わが国独自の養鶏産業構造を歩み出しているなかにあって、アメリカ型とかヨーロッパ型だとかいうのは過去の遺物になりつつある。アニマルウェルフェアの考え方がヨーロッパからアメリカへ進出し、法制化の道を進み、より厳しい環境を選抜しようとしているのが養鶏先進国アメリカの姿である。
口蹄疫問題は地域社会をも破戒
 宮崎県で4月に発生した口蹄疫の報告は、民間獣医から家保への相談から始まり、現在さらに被害は拡大し、畜産農家の行政・政治への不満は頂点に達している。家畜伝染病予防法による殺処分には個人の私有地に埋脚することが定められており、鶏と違い畜体が大きいだけに問題は深刻である。われわれ養鶏界は毎年冬になるとAIの発生におびえ、その対策に努めつつ、早く暖かくなることを願ってきた。家畜伝染病予防法の不備は現在の大規模化の生産構造には対応できないのが事実であるだけに、問題か所を速やかに直し、安心して生産できる環境を構築すべきである。口蹄疫の問題は“種”の問題のみならず、地域経済をも負の方向に巻き込む。

(2010年7月号)



7月号目次
・展望
 中国の有機認定商品輸出から国内消費へ より安心な食品を求め富民層が有機食品へ

・ブロイラーの光線管理①
・新型インフルエンザウイルス及びH5N1亜型以外の鳥インフルエンザウイルス
・弱酸性次亜塩素酸水溶液の養鶏分野での適用事例②
・健康なニワトリから健康なタマゴが生まれる⑲(最終回)

<鶏界の動き>
・最優秀出展社賞に味の素㈱
  ~国際食品素材/添加物展・会議、ヘルスフードエキスポ
・飼料等原料の可消化養分総量および代謝エネルギー暫定値改正
  ~農林水産省
・飼料米と鶏肉輸出の可能性について情報交換
  ~二十一世紀友の会
・養鶏関連企業も多数出展
  ~2010NEW環境展、2010地球温暖化防止展
・日鶏協との再編を含めた新組織創設目指す
  ~㈳日本鶏卵生産者協会
・「ハバネロボンレス」新発売
  ~日本ケンタッキー・フライド・チキン㈱
・「第八回 産学官連携功労者表彰」における農林水産大臣賞決定
  ~農林水産省
 
・グレイン・ソルガムの需給と利用~家禽・養豚用飼料としての新たな知見~
  ~アメリカ穀物協会
・養鶏関係ではオーガニック卵の出品目立つ
  ~ニュルンベルクメッセ社・中国緑色食品発展センター
・飼料用米生産・利用の拡大方針を
  ~国産食鳥推進委員会

・随想 今の日本の若い世代 グローバル新時代の中の日本を見る
  ~加藤宏光

・アニマルウェルフェアの考え方に対応したブロイラーの飼養管理指針(後編)
  ~㈳畜産技術協会

<海外技術選集>
・卵製品に付加価値を与える(下)
・適切な栄養による鶏卵の品質

鶏声人語
マークの重みを関係者は肝に銘じること 
 「鶏卵の表示に関する公正競争規約」が1年間の経過期間を経て3月27日から施行された。業界の自主規制とも言うべき鶏卵表示のルールである公正規約は、鶏卵公正取引協議会の会員を対象とし、基準をクリア―できれば公正マークを貼付することができるというもの。マークを貼付するということは規約に基づいていることの証となるだけに慎重な対応が求められ、ことが発生した時単純ミスでは通用しなくなることを理解しなければならない。マークの重みは信用の重みであるだけに、組織に関係するものは会員制であっても第3者機関であることを理解しなければ重要なミスを起こすと同時に、経営者から信用を得ることはできない。たかがマーク、されどマークである。
「信用商品」に第3者機関による認証も
 安全・安心を証明するために、第3者機関の設立が時代の流れになりつつある。すなわち“安全”、“安心”を大きく括るとするならば「信用」となる。その信用を確保するためには金もかかれば時間もかかる。各種条件、要求事項があっても第3者機関が社会・業界から要求される。最近「信用商品」のPB商品に第3者認証が表面化してきており、その動きは加速するとも言われる。それだけに今回施行された鶏卵公正取引協議の認証の動きに注目が集まる。各認証とも規格があり諸手続きが必要となり、その運用に対し消費者の目は厳しい。

(2010年6月号)


6月号目次
・展望
単年税制の見直しこそ急務 
人・技術流出がわが国の自給率低下に

・弱酸性次亜塩素酸水溶液の養鶏分野での適用事例①
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから①
・連載・ブロイラーの禁止廃棄率の改善(14・最終回)
・連載・健康なニワトリから健康なタマゴが生まれる(18)

<鶏界の動き>
・検査指導等の充実強化を図る
  ~家畜衛生主任者会議
・産卵率は60週齢に達しても約78%
  ~㈱ゲン・コーポレーション
・産学官が一体となり問題解決を行うことが重要
  ~鶏病研究会
・サルモネラ、カンピロバクターによる事件・患者数共に減少
  ~平成21年食中毒発生状況
 ・適正な温度推移を0日齢~出荷まで管理することが重要
  ~日本チャンキー協会
・畜産の円滑な振興を基本に財政基盤の強化を
  ~(社)中央畜産会

・アニマルウェルフェアの考え方に対応したブロイラーの飼養管理指針(前編)
  ~(社)畜産技術協会
・鶏卵の日付等表示マニュアル、鶏卵の表示に関する公正競争規約に係るQ&A(下)
  ~鶏卵公正取引協議会

・随想 旅先で思うこと わが国のタマゴ業界が生き残るには
  ~加藤宏光

<海外技術選集>
・卵製品に付加価値を与える(上)
・ウガンダの養鶏ビジネス