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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語 大きいことは良いことだ…を歌の世界にとどめることは不可能(?)

 九月二十六日の全国鶏卵需給連絡会議で発表された「生産量および生産意向調査」によると、50万羽以上層の増羽意欲が旺盛で、減産と回答した生産者は皆無の状態である。
 一方、増産意向件数は5万羽未満階層1.5%、減産3.9%、現状維持31.0%、未定63.3%、などとなった。規模が大きいほど、贈賄欲は旺盛となり、資本の闘いはますます激しさを増している。
 一方、鶏卵価格は予想以上に強含みに推移してきたが、荷受筋による玉余りの状況となっており、この間の相場構成に危機感を募らせる。
 大規模になればなるほど、増羽意欲は旺盛と見られ、この流れを抑えることは誰にもできないのが実情である。行き着くところまでいく、その結果は誰しもがわかっている。だけれども、止めることができない。大きいことは良いことだ…は歌の世界にとどめることができるならば、産業構造は変わる。


波は静かに、時には音を立てて業界の秩序をどのように守るか

 小規模の生産者は静かに消え去り、大規模生産者はその規模をさらに拡大する。この波は静かに時には音を立てて進む。8月に入り、この流れを裏付けるような出来事が東日本地区で起こった。足元を脅かされた業者は、この流れをなんと読めばよいのか苦慮し、編集子に問い合わせがあった。廃鶏業者、飼料メーカー、大手生産者が三つの矢となり新天地へ押しかけ、二つの矢は音無しの構えで席に着く。そして契約書にサインを求めたものの、相手側は当然のこと拒絶。この先どう展開するのか、これ以上かけないが、今後の動きに中止すべき出来事である。新たな混乱を招かないために…。


2008年11月号


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2008年11月号の目次

<展望>
AIの季節を迎え、自農場にあったマニュアルの作成を

<アニマルウェルフェア>
日本型アニマルウェルフェアのあり方を探る5
全員が納得し遵守できる指針作りを
東西産業貿易株式会社 村田良樹

<養鶏技術>
将来のために鶏用飼料はどうあるべきか?3
日本家禽学会若手技術者研修会 橘哲也

ロス308ブロイラーの最良の冬季管理方法
マイケル・ロングレイ

鶏糞処理・悪臭対策60
「鶏糞処理」ではなく「堆肥生産」を意識付け、処理過程の省力化と
減容、処理期間短縮を実現
有限会社横浜ファーム

<鶏界の動き>
・大規模になるほど増羽傾向強く―全国鶏卵需給連絡会議
・京都から世界一を目指す―ナベル新本社工場竣工式
・オーガニックチキンなど出展―オーガニックEXPO2008
・鶏卵の円滑な流通を目指す―JECI委員会

他養鶏業界に関連する情報を盛りだくさんで紹介しております。





鶏声人語

特殊卵価格値上げの鍵は9月
Xデーがないことを望む


 9月は特殊卵にとって正念場だと関係者は強調する。その理由は
量販店への値上げ要請に対し、その結果が出るというもの。量販店
に対し、今期よく継続的に交渉することが値上げの第一歩だと。当然
そこにはリスクを伴うが、値上げ交渉が認められない場合には、一般卵
の値上げは当然認められなくなる。業界あげての特殊卵値上げ要請は、
産業継続のための第一歩である。養鶏業界は組織を挙げて中小生産者
対策について協議している。しかし現実の流れは、強者の論理がまかり
通り、島とりが激しさを増している。編集子が調査した限りにおいては、
大手生産者が現状においては紳士的に行動しているが、仮に島が
大幅にとられた場合、資本対資本の闘いはより激しさを増す。この点に
ついてはあえて説明する必要のないことである。資本対資本の闘いで
被害を受けるのは、中小規模の生産者である。その時期がいつの日
になるか。Xデーはいつの日かということになる。Xデーがないように
するためには、業界団体の総本山とも言うべき(社)日本養鶏協会の
姿勢いかんである。強い指導力が求められていると同時に今何を
なすべきか検討すべきである。


消費者の購入時の判断基準は鶏肉、卵とも価格は3位

 農林水産省情報戦略室が公表した平成20年度消費者動向等に関する
調査結果による食品の購入時の判断基準として、鶏肉・卵とも鮮度が
第1位で、鶏肉が64.2%、卵69.4%、第2位は鮮度同様鶏肉・卵とも
安全性への信頼で鶏肉61.1%、卵59.1%、第3位は価格で鶏肉58.2%、
卵58.2%となった。消費者の求める姿がこの数値には現れているだけに、
現状を冷静に分析すべきである。


(2008年10月号)

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10月号の紹介

・展望「値上げする環境は整ってきた」

<養鶏技術>
・将来のために鶏用飼料はどうあるべきか?―――伊藤博史
・DDGSの飼料価値と今後の動向について(下)―――木村信熙
・アニマルウェルフェアと無薬(下)―――日本イーライリリー株式会社

<鶏界の動き>
・各社商品をPR、来場1万人超、出展数512社―――アグリフードEXPO2008
・地の利活かし川下戦略に舵―――(農)北総養鶏組合
・飼料米の活用と鳥インフルエンザ対策をテーマに公開シンポジウム――日本家禽学会秋季大会
・注目は葉酸と卵の組み合わせ―――たまご研究会
・優良誤認させる表記は認められない―――鶏卵公正取引規約説明会

<アニマルウェルフェア>
・日本型アニマルウェルフェアのあり方を探る4
 JA全農飼料畜産中央研究所 神谷誠治氏
・採卵鶏飼養実態アンケート調査報告書
 (社)畜産技術協会

<セミナー等>
コスト吸収のために販売価格への転嫁をより進める必要―――日本シュリンク協会
食の「安全志向」高まる。食品の値上げ、消費者に受け入れられやすく―――消費者動向に関する調査
生産現場から消費者までの食の安全に対する取り組み―――フードチェーン・ブランドセミナー
素雛・若メスのコスト上昇分の価格転嫁を―――(社)日本種鶏孵卵協会

<海外技術>
バイオセキュリティとワクチネーションで疾病をコントロールするのが流れ
アメリカにおけるオーガニック鶏卵肉の市場動向(上)




鶏声人語
資本の論理が前面の業界に

 静かに業界の再編成が進行している。業界から目をそらしていると、裏では企業の
想像もつかない動きが起きているなど、業界再編成の第2ラウンドに入った様相を
呈してきた。孵化場を核とする展開もあれば、大規模生産者の着実な島取りなど、
数を上げれば切がない。一方では、中小規模生産者、若雌業者の廃業もしくは撤退
など各地で散見できる。第3ラウンドになると生産者戸数は2000戸台になり、総羽数
は変わらず、資本の論理のみが先行する。その動きをとめることは誰にもできない
わけだ。業界の再編成は超資本主義的傾向に向かいつつ制度面は社会主義的な
構造となり、資本主義的発想と社会主義的発想が並列されるとどこの階層が強い
のかは自明の理である。

物価の優等生の継続は経営危機への歩み・・・

 7月の声を聞いても強含みの鶏卵相場、どのような要因から高相場出現につながったかは生産者が一番理解しているところ、業界のムードとしては、年内いっぱいは強含み展開となるが、来年は・・・となる。毎年のパターンと思うかもしれないが、その考えは間違っている。すなわち、荷受筋の努力の賜物である。また値上げを認める要因が周辺に十分すぎる位あるからでもある。「物価の優等生」は他も物価高というという環境下にあっていつまでも「優等生」である必要はない。

(2008年9月号)

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9月号の紹介

・展望 「特殊卵の値上げ、ほとんどが認められる」

<養鶏技術>
・将来のために鶏用飼料はどうあるべきか(1)
・アニマルウェルフェアと無薬(中)
・DDGSの飼料価値と今後の動向について(中)
・ネズミによるサルモネラ感染の実際と駆除方法
・害虫、害獣駆除のポイント――ハエ編・ネズミ編

<シリーズ鶏糞処理・悪臭対策51>
・シンプルかつ効率的なオートメーション設備で労働力の大幅削減に成功
越川エッグファーム

<アニマルウェルフェア>
・日本型アニマルウェルフェアのあり方を探る3
 株式会社クレスト 栗木鋭三氏

<鶏界の動き>
・小売価格への転嫁に理解を求める――理解醸成のための中央推進協議会
・飼料高騰等を受け養鶏関係者ら訴え――養鶏問題懇談会
・鶏舎システムの先駆、世界シェアトップに――ビッグダッチマン社
・実体験通じて卵に関する食育を――日本農産工業株式会社

<海外技術>
・集約型生産体制のほうが地球温暖化に影響を与えない(下)
・採卵鶏における従来型ケージとエンリッチケージ(下)

そのほか、養鶏業界の国内外のニュースをお伝えしています。

鶏声人語
「物価の優等生」は過去の話にすべき、危機脱出のため
全農たまごと一部大手生産者は特殊卵について1パック30~50円
の値上げを8月1日から実施すると発表。全農たまごは量販店に対し、
現状の業界の状況を担当者が説明書を持って歩き実態を訴え続けて
きたと言う。その活動は地味なもので、ここまでやらないといけないのかと
思うくらいの努力で、今回値上げ発表につながった。どの業界でもいえる
ことであるが、競争会社の値上げ発表を市場確保のチャンスと捉え、
低価格攻勢をかけてくるところも出てくるだろうが、そのとき業界はどうするか
である。過去に類を見ない経営環境の中業界を乱す業者に対しての
制裁は徹底的に行うべきである。問題は誰がやるかである。その答えは
(社)日本養鶏協会である。各種団体が会員になって運営されているからこそ、
実効性を持った行動が可能となる。系統の担当者がよく言う言葉に「行儀の
悪い業者は、商業道徳も持ち合わせておらず、何を考えているのかわからない」
と。卵価の底上げへとつながる行動に水を差す行動は無いと信じるが、誰の
ためでもない、己のためである。ここで業界が一本化しなければ1000以上ある
特殊卵と一般卵を含めた先行きに赤信号が点灯するといっても過言ではない。
このときこそ、(社)日本養鶏協会は組織をあげて値上げのための養成活動を
行うべきである。


今がチャンス、業界の一本化

 業界の一本化は未だ進まない。人間関係の不振から来るものなのか、それとも
思惑からくるものなのか編集子がわかるすべもないが、外から見ているとわが業界
は昭和47年、49年次の延長線上にあるのかと疑いたくなる。業界自ら末端価格
の値上げを実施しようという状況下、業界も一本化の方向で調整を行うべきである。
業界が調整機能を持たないまま進んだならばマイナス面のみが現実化する。

(2008年8月号)

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8月号の紹介
<業界人>
・展望 「消費者行政全般の司令塔」消費者庁
・新世代に聞く(20) ㈱オヤマ 小山雅也

<養鶏技術>
・アニマルウェルフェアと無薬(上)
・DDGSの飼料価値と今後の動向について(上)
・養鶏場労働者の健康と安全
・ハリマ夢たまごの挑戦

<鶏界の動き>
・消費者らに国産鶏の必要性訴え――国産産卵鶏を守る緊急集会
・供給価格1500円値上げ――JA全農
・オヤマ、一関市に義援金――岩手・宮城内陸地震
・健康と美味しさをテーマに各社出展――国際食品素材添加物展
・名古屋で来年7月開催――国際養鶏・養豚総合展

<アニマルウェルフェア>
・日本型アニマルウェルフェアのあり方を探る(2)

<海外技術>
・集約型生産体制のほうが地球温暖化に影響を与えない(上)
・産卵鶏における従来型ケージとエンリッチケージ(上)

そのほか養鶏関連の国内外のニュースなど紹介しています。
鶏声人語

量販店の団体と交渉すべき

米国も穀物相場は暴騰し、畜産農家はわが国と同じような憂い目にあっている、
と思いしや大きい間違いであったことを教えられる。原料価格は確かに値上げ
しているものの、製品価格(卵価)はわが国の2~2.5倍で、利益を出していると
米国で農場展開している企業の担当者は話す。なんともうらやましい話である。
わが鶏卵業界はいまだに「物価の優等生」として身銭を切りつつ経営している
状況下にある。なぜ、養鶏団体はスーパー業界の団体と話し合いの場を持たない
のかという素朴な疑問である。スーパー業界の理事は経済産業省および農水省
の高級官僚が天下っているからなのか、オオカミとウサギの関係からかと疑いたく
なる。系統系の荷受期間では量販店に対し、現状を訴えるために役職員自ら説明
して歩いているものの、生産者団体はなしのつぶてだと・・・・。政府への価格補償
政策要求も最重要事項であるが、一方では業界団体として積極的な行動も最重要
事項である。生きるか死ぬかの争いである業界に会って生産者を守るためには、
何をなすべきか考えるべきときだ。今行動しなければ、いつ行動するときがある
のか・・・・。

卵価補填基準価格、230~250円の要求強まる

編集部に寄せられる情報の中で、採卵鶏生産者の廃業、倒産の確認が多々寄せられる。
確認する側もされる側も決していい情報ではないだけに胸が締めつけられる。特に中小
規模の生産者情報だけに「なんとかしろよ」と叫びたくなる。一時的でも良いから卵価安定
基金の補填基準価格を230~250円にひきあげるよう要求すべきだとの声が聞こえる。
これは編集子だけであろうか。

(2008年7月号)
鶏声人語

わが国もAIの常在国入りか
白鳥の死が意味するもの


 韓国で発生した高病原性鳥インフルエンザ鳥インフルエンザの発生を踏まえ、
動物検疫所および各都道府県に対し、農水省は①水際における防疫措置の徹底、
動物検疫所、空港における靴底消毒、車両消毒の徹底、②飼養衛生管理の徹底、
全都道府県、野鳥の鶏舎などへの侵入防止、農場で入り口での消毒の徹底、異常
発見時の早期通報など、③適格な病性鑑定の実施、異常家禽の通報があった場合の
必要な病性鑑定の実施、④危機管理体制の点検、早期発見、早期通報などの危機
管理体制の再点検の実施の再徹底を通知した。
 国内では、秋田県・十和田湖、北海道・野付半島での白鳥の死骸を発見、動物衛生
研究所および北大で検査したところ韓国同様H5N1型を検出した。農水省では秋田、
青森、岩手、北海道に対し、養鶏場への緊急指導を要請した。野鳥などが侵入しない
よう防鳥ネットの設置、飼養管理基準の徹底を指導。白鳥の死について、マガモからの
伝播説が有力であるが、冬に通常は発生すると理解していたものが、春に向かっての
発生に対し問題視する向きが強い。わが国も東アジア地域のように季節に関係なく
発生する常在国になったのかその調査が急がれる。


なぜこの時期に人事異動?

 農水省生産局食肉鶏卵課は課長についで課長補佐の人事異動を発令した。この異動に
たいし、関係筋から激変する業界に対し官民あげての取り組みが求められている最中だけ
に批判の声が上がっている。昔から言われてきたこと―重要な時期になると人事異動を行い
「傷がつかないうちに次の手を」が脳裏をかすめる。危機的状況を迎えている業界にあって
身内が大切なのか、それとも・・・。


(2008年6月号)

鶏声人語


韓国でAI発生、アジア方面からの帰国者には防疫衛生面の徹底を

韓国南西部の採卵鶏農場で高病原性鳥インフルエンザが4月2日に発生
(全飼養羽数150570羽中2380羽の死亡確認)した。温かくなった季節に
向かい「なぜ」と思う人も多い。原因は不明のようだ。韓国での発生はわが
国へ直接影響を受けるだけに発生原因を知りたいところ。ベトナムなどアジア
地域に進出する日本企業の社員が衣服などに付着して帰国、その結果何らか
のプロセスを経て蔓延すると言った京都産業大学の大槻教授の説明を思い出す。
韓国企業のアジア地域への進出、それに伴う人的往来による影響も当然考え
られるわけだ。農林水産省は、安全局長名で都道府県知事宛に「韓国における
高病原性鳥インフルエンザ鳥インフルエンザの発生に伴う国内防疫の徹底に
ついて」を出した。その内容は飼養衛生管理基準の遵守および以上発見時の
早期通達を徹底するとしている。人的往来の激しい隣国でのAI発生は、国内で
発生したのと同じくらいに重い。アジア方面からの帰国者に対しては具体的対応
をとるべきである。



過去の減羽と今年の減羽のもつ意味は違う

 4~6月期の配合飼料価格がまたまた値上げする。値上げ額は全畜種総平均で
4660円/tで、農家の実質負担額は1960円となる。養鶏関係はトウモロコシ、大豆粕
などの主原料割合が高いだけに、全畜種総平均より上回ると見られ、経営への影響
は避けられない。業界にとってマイナス要因があるだけに、金融機関の締め付けは
より厳しくなることが予想される。製品価格は上伸したものの実質価格は二重価格。
この先、わが業界の行く末に夢がもてるのか否か。10%の減羽が原料価格の高騰分
プラスアルファを得ることがわかっているならば、行動するのはひとつだけである。
過去の生産調整時の減羽と今年の減羽の持つ意味は大きく異にする。鶏卵価格安定
基金の基準価格が自民党の中小生産者を守るとの政治決断により対前年比19円アップ
の185円となったことは業界にプラスとなる。しかし、生産原価の約60%を占める飼料
問題解決なくしての改善策にはならない。飼料工業会と学会とがひとつのテープルに
つき検討会を開始すべき時期に来ているのではないか。行政への依頼範囲には限界
がある。



(2008年5月号)


鶏声人語

農水省の説明、相場が下がったのは大手生産者の増羽の結果。
税金投入は・・・ほんとうですか。


 なぜ鶏卵のみに緊急対策費がつかないのか。牛、豚には要求額プラスのものがついたのに・・・。この理由について、本誌の若手編集マンが農林水産省生産局食肉鶏卵課に取材したところ「採卵業界は大手生産者を中心に増羽した結果相場が下がった、そのようなところに税金を投入するには国民に説明がつかない。その責任は生産者にある・・・」と球を投げる。首を傾げたくなる発言である。論理的に矛盾していないか。他の畜種ではどうなのか・・・。では増羽しなかった生産者にはなんと説明する。もとはもっと奥の深いところにあると言われるがいかに。情報コントロールされていると言われる業界にあってもとを正さなければ、業界はおかしくなるとは声なき声である。真実は一つである。



スーパー団体への要請活動を

 なぜ、採卵業界団体はスーパー団体に対し値上げ要請の活動をしないのか。業界団体は誰のためにあるのか。おとなしい会員諸氏よ、声を出すべきだ。厳しい経営環境、業界の姿を代弁できないならば存在そのものを疑うべきだ。ありとあらゆる手段を講じて交渉しなければ業界は長い坂を転げ落ちる。原料高の製品安のときだ、今こそ存在感を示し行動に移すべき。



二重価格、相場は上がれどわが身に関係なし・・・

 二重価格の採卵業界。その格差は30~40円あるとは関係者の言葉。相場が200円台乗せになっても現実取引は大幅に落ち込む。生産者は声を出すべきだ。4月にはまた飼料の値上げがあると言われるだけに声を大にしないと、自然淘汰の憂き目に会うことは忘れずに。ダメもとで、声なき声を出すべきだ。業界はなぜ動かないのか、静から動へスイッチを変えるべきだ。

2008年4月号
鶏声人語

中小規模生産者の協会設立の動き・・・。公取へ訴えも

 石油業界から航空業界へと公正取引委員会への不当な安売りに関する訴えは広がる。本稿で中小生産者は、大規模生産者の安売りに対し事実をつかんだ上で公取へ持ち込んではとの投げかけに対し、予想を上回る反応があった。「ダメもと」で実態を調査し、具体的に動いてみてはどうだろうか。必ず大規模生産者の間からも賛同の声は上がる。ある中規模の生産者からは、現状の流れを止められないならば、中小規模だけの協会の設立をといった意見も寄せられる。この声は、数年前からあったことを申し添える。


養鶏業者の渡り鳥への餌付け反対は理に適ったもの

 「鳥インフルエンザ懸念で渡り鳥に餌”禁止”広がる」とは一般紙のタイトルである。その内容は「ハクチョウなどでにぎわう渡り鳥の飛来地で、鳥インフルエンザ感染のきっかけになることを理由に餌付けの禁止、自粛を呼びかける動きが広がっている・・・」と。数年前に自然保護に携わっていた廃鶏業者が環境庁に餌付け禁止を訴え続けたところ、重要な観光資源ということで、取り合ってはくれなかった経緯がある。AIは渡り鳥によって持ち込まれると言われるだけに、今回の措置は理に適った動きである。


アニマルウェルフェアの理念を大切に。汚れたうわさも

 日本版アニマルウェルフェアの作業は着々と進んでいるようだ。外野から聞こえてくることは、思惑がらみの情報が多い。アニマルウェルフェアの理念は、本来汚れていないものだが・・・。アニマルウェルフェアを実施すると羽数が減少するので、今のうち規模拡大をするのだといった声は、何かの空耳なのか・・・。


2008年3月号
鶏声人語

2008年がどのような年になるのか

原料高に泣く1年とは誰もが言う言葉である。採卵鶏では5%減羽すると年平均卵価200円もあり得るといった情報も流れてくる。採卵業界は組織を上げて減羽に取り組みを開始。大手生産者は農水省からの要請を受け60万羽(年羽数の8%)したと言う。編集部が入手している限りでは大手による減羽は進んでおらず、むしろ増羽計画の情報が飛び込んでくる。他の畜産物の値上げが進んでいる中、減羽と同時に量販店の価格交渉も組織を上げての取り組みが必要である。無謀と言われようが、生き延びるためには声を出して交渉しなければ何のための生産者組織かと問われる。大手生産者から流れてくる声は、減羽を進めることは首を締める結果を招く。




中小生産者は市場の監視を公正取引委員会に持ち込むことも

中小規模生産者の悲鳴が聞こえてくる。なぜ、俺の足元で投売りをするのか・・・。関東・北陸方面は特に投げ売りが多いと言われ、どこどこはいくらで投げているといった情報が入る。そこには農場名も具体的に。投げてまで規模拡大をする必然性はどこにあるのか凡人にはわからないが、あまりにも理にあわなければ公正取引委員会に持ち込むのもひとつの方法である。関東地区の石油販売業者が安売りを公取委によって指導を受けたと言う。その内容は「適正価格で販売を・・・」であった。中小生産者が証券を守るためには、情報収集と商売上の行為を常時監視することである。「景品表示法と公正競争規約」をまずは紐解くべきである。法を守ることも必要だが、自分たちの利に直接結びつく法律を勉強する必要がある。


                                             2008年2月号