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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
アジアで常在化するウイルス、いつでも脅威に

FAOアジア・太平洋地域事務所越境性動物疾病管理緊急センター
地域調整官 ローレンス・グリーンソン


 今回は、FAOの代表として現在の鳥インフルエンザのアジアの状況、とくに東南アジア・南アジアの鳥インフルエンザの状況についてなぜ、このような状況になったのか、それを分析することにより、いかにこの状況を克服するかをお話する。
また家畜衛生の観点からどのような戦略があるのか、そしてわれわれが地域に対してどのような支援を提供しているかについて、そして最終的には鳥インフルエンザのコントロールに関する疑問点について述べたいと思う。
 これまでFAOとしても鳥インフルエンザのコントロールについては様々な活動を行ってきた。とくにこの疾病が人に対して、世界的な蔓延とないように努力してきた。
 世界に広がるこの疾病の重要な点は、家禽における蔓延をコントロールしなくてはいけないこと、そしてその疾病の深刻さを認識しなくてはいけないということだ。実際、現在の家禽における状況は、人の大流行と同じで、経済的、社会的影響度も大きい。

ウイルスの常在化が続くアジア地域
 まず、鳥インフルエンザのアジアでの広がりについてみてみる。鳥インフルエンザは最初東アジアから始まり、二〇〇五年にヨーロッパとアフリカに広がっていった。
中国で鳥インフルエンザが、もともと封じ込められていたものが、二〇〇三年に国外へとウイルスが伝播し、二〇〇五年になると東に進んで、西ヨーロッパ、ロシア、アフリカへと広がってしまったようだ。
鳥インフルエンザの現在の状況はわれわれの情報によると、不安定ながら均衡状態にあるとみている。また国によってはウイルスが常在化しているところもある。
 ウイルスはさまざまな国で存在しており、とくにアジアでは家禽産業の脅威となっているが、世界的にも公衆衛生の課題となっている。
現在、鳥インフルエンザは多くの国で大部分ウイルスについてコントロールできているが、その根絶にはいたっていないという状態だ。
(続きは11月号に掲載)