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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
10月号「帝釈峡しゃも地鶏」
写真・資料提供:帝釈峡加工組合

帝釈峡しゃも地鶏
 「帝釈峡しゃも地鶏」は広島県神石原高原町で飼育されている地鶏である。
神石高原町にある帝釈峡は広島県北東部に位置し、日本五大名峡の一つに数えられている。帝釈峡には国の天然記念物に指定され、世界三大天然橋の一つとして知られている「雄橋(おんばし)」をはじめとして、「白雲洞」に代表される鍾乳洞などがあり、風光明媚な景勝地である。このような豊かな自然の恵を受けて、帝釈峡しゃも地鶏は飼育されている。
帝釈峡しゃも地鶏は、広島県畜産技術センターが開発した。食生活の多様化とともにグルメ志向が高まり、鶏肉も肉質などの関心が強まる中で、その要望に応える形で作出された。その後、広島県からの依頼が帝釈峡特産物加工組合にあり、その組合員が1991年から帝釈峡しゃも地鶏をヒヨコから飼育、処理、販売まで全工程を行う一貫生産を開始した。
 この地鶏は、「しゃも」と「ロードアイランドレッド種」と「ホワイトロック」の三品種を掛け合わせた三元交配種である。雛の供給は広島県畜産技術センターが種鶏の供給を行い、帝釈峡特産物加工組合の農場で種卵採取、孵化を行っている。
生産量は年間1~2万羽程度であるが、品質を維持するために「大量生産は目指さず、納得いく範囲でやっていきたい」と組合長は言う。
飼育方法はカンバニズム防止のためケージ飼いを採用しており、飼育密度は1坪当り14羽となっている。飼育期間はブロイラーの2.5倍の150日におよぶ。
飼育は広島県畜産技術センターが作成した基本マニュアルに基づき管理され、無投薬生産を行っている。健康管理はワクチンとニンニク、ビタミン等で対応している。給与している飼料は安全性を追及し、一切添加物を用いず天然原料100%のNon-GMOを使っている。
 肉質はやや赤みを帯びたアメ色であり、適度な歯ごたえと奥深い濃い味が特徴である。また、脂肪バランスも程よく実現している。冷凍品については加工時に氷温熟成するため、コクが強い点が味の特徴となっている。和食や中華など幅広い料理に対応しているが、最も人気があり味を引き出す調理法は炭火焼である。「しゃも地鶏の大串焼き」はこの地鶏の名物となっている。主な販売方法は、受注販売である。
(問い合わせ)帝釈峡加工組合 TEL:08478-6-0763