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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
人材の育成こそが使命
           株式会社ヒノマル 田村隆博氏
田村隆博氏

今回取材した㈱ヒノマルの田村隆博社長は、これまでとは世代の層が一回りほど違う位置にいる。新世代というには、経験豊富で、このシリーズとしては少し年齢が高いのかもしれない。
だが、話を聞いているうちにこのちょうど、世代と狭間にいる、まさに1.5世代の、この業界における大切な位置づけを垣間見ることができた。
――入社されたのは、いつのことですか。
田村 昭和54年の6月4日です。実はこれは私の父が亡くなった日でもあります。ある日突然父が倒れたとの連絡をもらって病院に行ってみると、久しぶりに会った父親はすでに病院のベッドの上にいました。感情が揺さぶられるというよりは一人の人間が次第に弱っていくところを客観的に観察するような感じでしたね。自分もいつか寿命で亡くなるんだなというのが素朴な印象でした。当時、父がベッドの上で必死に暴れていたのが目に焼きついています。これからまだやりたいことがあって、悔しかったからだと思うのですが、そんなに悔しいのだったら、なんとか父がやり残した仕事をして骨を拾ってあげなくてはいけない、そういう気持ちはあったと思います。
――18歳というとまだ高校生くらいの年齢ですが。
田村 そうですね。ただ、家族を18にして背負ったようなところがあって、食べさせていかなくてはいけないという気持ちが、継ぐとかそんなこと以上に強かったように思います。入社してから、30過ぎまでは、土曜まで本社のある京都で仕事をして、日曜に但馬に帰り、日曜の夜には京都に戻ってくるような、がむしゃらな生活を続けていました。
(続きは9月号に掲載)