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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
共存共栄の精神が生かされるべき時代だ
      
            ㈱森孵卵場 森泰三氏

森泰三氏
 日本のブロイラー産業の勃興は、戦後アメリカからブロイラーが輸入され飼養する鶏種が卵肉兼用種からブロイラーに変わり、鶏肉に特化した業者が出始める昭和30年後半から40年の間にあるというのが大方の見方だが、そうした中、森孵卵場は昭和24年に森電熱孵化場の会社名で創業した。
 森孵卵場は今日に至るまでブロイラー雛の生産・販売を通して規模を拡大、現在では正社員219名、全国に複数の雛の生産拠点を持つ日本でも有数の孵化場に成長した。
 今回取材した同社の森泰三専務は、森英雄社長の次男として生まれ、幼い頃から獣医になることを志し、紆余曲折を経て同社の専務となった。
 会社と従業員への思いが強く経営学よりも福利厚生に興味を持っているという優しい人柄は穏やかな語り口と一呼吸置いてから話し始める思慮深さからにじみ出ていた。
――後を継ぐということを決意されたのはいつでしょう。
森 まず、私には七つ違う兄がいるのですが、兄も私も大学は獣医学科を卒業しています。多分「鶏の研究」の読者の方ならご存知だと思いますが、ニューカッスル病が養鶏業界に大打撃を与えた時期があって、その衝撃を自分の会社ももろに受けたという事実を、幼いながらに教えられていて、そうした中で、まだ生まれたばかりでしたけど、この家に生まれた人間なりの使命感が次第に刻み込まれていったのでしょう。鶏の疾病をコントロール出来なければ会社の存続は難しい。そのために獣医師になりたい、そう思った訳です。この気持ちは兄も一緒であり、後を継ぐという気持ちよりも技術者になりたいという意識が強かったように思えます。(続きは5月号に掲載)