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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

業界の動き、流れを見るのは展示会を4 年ぶりに開催、
盛況裡に終えた国際養鶏養豚総合展


4 年ぶりに国際養鶏養豚総合展2022(以下IPPS)が4 月27・28・29 日の3 日間にわたり、愛知県「名古屋市国際展示場」で約23,000 名の参加者を得て盛大に開催された。本来ならば昨年2021 年5 月に開催される予定であったが、コロナによる影響を受け2022 年への延期となった。今年も3 月の声を聞いてもコロナによる影響によって再延するのではないかと心配する空気が流れたが、その空気を一掃した。出展社数も2018 年開催時に比較し大幅に増加し、待ちに待った展示会となった。今回の展示会は、4 年ぶりの開催ということもあり、新製品が各メーカーから出展され、急激に発展する業界の姿を写し出した。また、出展各社の企業努力も過去にないものがあった。世界の流れをより具体的な型で展示した企業も散見できた。企業が生き残るために、世界の流れを的確につかまなければ、世界の孤児になることは業界の流れを見れば理解できる。世界の動き、業界の動きを見る上で、展示会を開催する意味は大きい。聞くところによると、今後展示会の開催を2 年に1 度にするといった情報も流れてくる。労働力問題の改善と業界を取り巻く環境は、製品安の原料高と最悪の状態となっている。環境への取組み、アニマルウェルフェア、そして、経済効率の改善に取り組んだところのみが、将来の業界の担い手になるのかもしれない。

「鶏の研究 2022年6月号」 目次