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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

5月前半までAIの発生に注意
例年に無い異常発生数


 春一番が吹いた関東地方。北陸、東北、北海道、山陰地方、九州は降雪に泣く。自然界は何を人間社会に恐っているのか知らないが、ウイルス対人間の戦いは年が明けても続く。コロナの発生は全世界に及び、2 年目の春を迎える。鳥インフルエンザ(以下AI)は2020 年11 月5 日に香川県で第一号が発生した。12 月2 日には宮崎県を恐い、滋賀県へ飛び火し、24 日には32 例目となる大規模養鶏場への発生となった。2021 年に入っても発生は続き、終息する気配は感じられない。各種対策を官民あげて講じているのが、どこの養鶏場から発生してもおかしく無い状態が続く。AI の発生による減羽は鶏卵相場へどのような影響を与えるのか注目が集まるが、1月27 日現在あまり効果が見られない。卵価低迷と飼料の値上げが重なり経営基盤は弱体化が進んでいる。今後はAI 発生が経営面にどのような影響を与えるのか注目が集まる。目に視えない敵は誰をも恐れることなくわが道を進むだけに、ただ通りすぎて行くのを待つしか方法がないのかもしれない。研究者のなかには、4 月、5 月前半まで発生が続くと警告を鳴らす。

「鶏の研究 2021年 3月号」 目次