創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

人間の欲望を満たすために餌付された水禽類も

 不幸にも高病原性鳥インフルエンザが水禽類農場2か所、採卵鶏農場2か所で発生を見た。今年は、渡り鳥の糞から鳥インフルエンザウイルスが検出され、農水省を中心に地方行政府と打ち合わせ会議を開く等、情報の共有化が積極的に行われてきた。官民挙げての対策を講じてきたにもかかわらず発生を見た現実に対して言葉は見当たらない。今回発症した食用アヒルと、採卵鶏には責任はないわけだが、人間側の都合により殺処分となった。恨み節が伝わってきそうだ。水禽類は湖で人間の欲望によって餌付され、その行為は毎年繰り返される。アニマルウェルフェアの世界から見ると、なんと表現されるのか。動物福祉とは家畜側から見た発想となるべきものが、誰も答えを出すことはできない。自分の意志は存在せず人間側の意志によってのみ対応が可能となる。経済動物であるが故の宿命なのか。