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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
財団法人日本生物科学研究所 川原史也
2. 鶏の移動
 グレーディング等の目的で、鶏を別鶏舎に移動する際には注意が必要である。ワクチン株の繰り返し感染により強固な免疫が成立するまでには、少なくとも三週間は必要である。この期間内に鶏を移動することは避けたほうがよい。
3. 飼育密度
 鶏の飼育密度は、糞便と接触する機会を左右するため、繰り返し感染の効率に影響する。飼育密度によって、鶏と糞便が接触する機会が左右されるためである。チックガードなどの利用により雛の密度が高められている状況では、感染が頻繁に繰り返される結果、ワクチンテイクが促進される。ワクチンテイクを優先するのであれば、オーシスト排泄がピークを示す投与2週後までを目安に徐々にチックガードを広げていくほうがよい。
4. 投与日齢
 初生の餌付け飼料にワクチンを混合する場合では、雛の状態によって餌の食い込みにばらつきがでることがある。鶏群全体への均一なワクチン投与がうまくいかない場合には、鶏の状態が揃う少し後期に投与をずらしたほうがよい。ただし、その場合には、ワクチンを混合した飼料を投与する前に給餌器を止めて断餌する必要がある。その作業の手間と増体への影響が懸念されることから、ブロイラーではほとんどが初生で投与されるようである。(続きは6月号で掲載)