鶏声人語
今年の冬は…神のみが知る
卵の高騰に伴い、学校給食から卵が消えた。また、食堂の定番からも卵が消えたと、先日NHKのクローズアップ現代で放映された。一方、廃業に振り切ろうとしている生産者も映し出されると同時に鳥インフルエンザの発生状況等、多岐にわたり養鶏界の実態を説明した。卵はなぜ高いのか、今後どうなるのか等消費者・関係者の誰しもが知りたいところについても解説が行われた。高騰する卵価の説明で明確な答えは、鳥インフルエンザの発生によって1,700万強の鶏が殺処分され、約15%の鶏がこの世から消えた。鳥インフルエンザの発生はアメリカ、ヨーロッパ、アジア中心から南米へ広がり、世界規模で発生を見ている。北大の迫田教授は北大構内で見つかった52羽のカラスの死骸のうち、48羽からAIウイルスが検出されたとし、1羽のカラスから1万羽の鶏に感染させうる量のウイルスが検出されたと報告。業界の経営環境は飼料の高騰+円安+中国の穀物大量買い付けによる飼料への影響等によって不安定要因が多い。業界人が異口同音に今年の冬はどうなるのか。仮に発症したならば、業界へ与える影響は大きい。最近耳にすることは業界構造の変革をと云った声である。
「鶏の研究 2023年9月号」 目次
今年の冬は…神のみが知る
卵の高騰に伴い、学校給食から卵が消えた。また、食堂の定番からも卵が消えたと、先日NHKのクローズアップ現代で放映された。一方、廃業に振り切ろうとしている生産者も映し出されると同時に鳥インフルエンザの発生状況等、多岐にわたり養鶏界の実態を説明した。卵はなぜ高いのか、今後どうなるのか等消費者・関係者の誰しもが知りたいところについても解説が行われた。高騰する卵価の説明で明確な答えは、鳥インフルエンザの発生によって1,700万強の鶏が殺処分され、約15%の鶏がこの世から消えた。鳥インフルエンザの発生はアメリカ、ヨーロッパ、アジア中心から南米へ広がり、世界規模で発生を見ている。北大の迫田教授は北大構内で見つかった52羽のカラスの死骸のうち、48羽からAIウイルスが検出されたとし、1羽のカラスから1万羽の鶏に感染させうる量のウイルスが検出されたと報告。業界の経営環境は飼料の高騰+円安+中国の穀物大量買い付けによる飼料への影響等によって不安定要因が多い。業界人が異口同音に今年の冬はどうなるのか。仮に発症したならば、業界へ与える影響は大きい。最近耳にすることは業界構造の変革をと云った声である。
「鶏の研究 2023年9月号」 目次