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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

コロナ禍 発想の転換が求められる

 早くも今年の冬に向って、鳥インフルエンザの発生を危惧する声が出て来た。その根拠は不明であるが、昨年から今年にかけ全国的に採卵鶏、食鶏に莫大な被害が出ただけにコロナ被害と重なり、心理面から危惧する空気、恐怖感から業界に自然発生的に頭によぎったと考えられる。コロナ禍お盆、夏休み等レジャーシーズンを迎えたなか、活動の自粛が求められ、人の移動制限が要請されるなか、コロナウイルスはさらに拡散される可能性がある。人間を襲うコロナ、鳥を襲う鳥インフルエンザウイルスがこれから益々二重写しになって来るのは、ごくごく普通のことである。毎回強調されることは、哺乳動物等鶏舎への侵入防止さらにその発生元を調べるとネズミの糞が鶏舎の入口にあったとか、その発生元について……となる。これら諸説について否定するものは無にも編集子は持っていないが、何にか角度を変えて、再度検討する必要は無いだろうか。研究者が同一の方向に向かってのみ行動することは、問題解決につながらないと思うのは、無知から来るものであろうか。日本の社会が求められているのはコロナ禍、発想を変えることの重要性を再認識することである。

「鶏の研究 2021年9月号」 目次