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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

発生原因がどこにあるか
発想をかえて追求を


 コロナ疲れと鳥インフルエンザ疲れのダブル疲れが業界を襲い重い空気をただよわせる。コロナウイルスは3 月に入っても変異しながら静かに再々拡がる傾向にある。一方鳥インフルエンザの発生は3 月の声を聞き静かとなった。コロナウイルスとの斗いは100 年に一度あるか無いかといわれるだけに負けると深刻な傷をおう。一方鳥インフルエンザウイルスは特別なことが無い限り人には直接影響を与えず、鳥そのものがおかされ、命を落す。自然界の恐ろしさでもある。最近ではシベリアの永久凍土が溶け出し未知のウイルスが新たな疾病を引きおこす危険性があると報じる。この直接的要因は地球温暖化によるもので生態系そのものを根底からおびやかし、地球上から生物を削減させる可能性があるとも。昨年11 月から今年にかけての高病原性鳥インフルエンザの異常発生は何を意味するのか。今回の発生は従来の発生に比較しどこが違うのかである。ここまで被害が莫大だと、従来のような説明では説明がつかない。原因がどこにあるのか、発想を変えて追求する必要がある。


「鶏の研究 2021年4月号」 目次

鶏声人語

5月前半までAIの発生に注意
例年に無い異常発生数


 春一番が吹いた関東地方。北陸、東北、北海道、山陰地方、九州は降雪に泣く。自然界は何を人間社会に恐っているのか知らないが、ウイルス対人間の戦いは年が明けても続く。コロナの発生は全世界に及び、2 年目の春を迎える。鳥インフルエンザ(以下AI)は2020 年11 月5 日に香川県で第一号が発生した。12 月2 日には宮崎県を恐い、滋賀県へ飛び火し、24 日には32 例目となる大規模養鶏場への発生となった。2021 年に入っても発生は続き、終息する気配は感じられない。各種対策を官民あげて講じているのが、どこの養鶏場から発生してもおかしく無い状態が続く。AI の発生による減羽は鶏卵相場へどのような影響を与えるのか注目が集まるが、1月27 日現在あまり効果が見られない。卵価低迷と飼料の値上げが重なり経営基盤は弱体化が進んでいる。今後はAI 発生が経営面にどのような影響を与えるのか注目が集まる。目に視えない敵は誰をも恐れることなくわが道を進むだけに、ただ通りすぎて行くのを待つしか方法がないのかもしれない。研究者のなかには、4 月、5 月前半まで発生が続くと警告を鳴らす。

「鶏の研究 2021年 3月号」 目次