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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

このまま進むと需給失調はさらに進む

 業界の誰もが平然と云う。現在の相場を迎え入れたのは、だれの責任でもなく養鶏家いや人間の欲の結果であると。低迷相場が来ると分かっていても欲を抑えることのできない事実。いや、羽数こそ命とでもおもっているのかもしれない。わかっているけど止められない何かがある。歌謡曲の詞であるならば笑っていられるが…。経営になると別の問題。ここに来て後半はさらに一段下げもといった声も入る。誰が喜ぶかである。末端価格は下がらず強含み価格で店頭にならぶ。力あるものが勝つとは世の常識なのかもしれないが、非常識さがもとめられる今日今頃である。資本論理だからでは説明できない人間の何かが奥に横たわるような気がする。寡占化が進む業界にあって、昭和38年の総合農政施行時を思い出す。国の養鶏施策によって今の産業が成りたって来たことを。急激に進む老人社会を迎え、人口減少のまっただ中にいる日本。今のままで進むともっと大きな需給失調を迎えるとは天の声である。

鶏声人語

養鶏界の構造変化を見抜くべき

採卵鶏生産者の倒産並びに廃業情報が6月後半の声を聞き急に増えてきた。一番多い階層が中核農家といわれる10~30万羽クラスである。家族経営並びに小規模生産者は、独自の販売方法で生き残りの道を探り強い経営を行っている。小規模生産者並びに特殊な販売形態を取る生産者以外で強い経営体は、関係者の声をまとめると、過去4年間の高相場時に、利益が出たときに施設面に再投資を行った生産者であると。また再投資イコール増羽ではないとも。過去の養鶏界では高相場にこそ廃業ではなく倒産風が吹くといわれた。現在養鶏産業は、経営者の意識と係数管理を厳しく行っている事業体こそ勝ち組に入れると。勝つか負けるかは、経営者の姿勢にあるようだ。

AW静かにホテル、流通業界に・・・・・

 業界の流れとは裏腹にアニマルウェルフェア(以下AW)への要求がホテル、流通業界を中心に静かに流れ込む。最近の動きでは、アメリカ系ホテルチェーンへ玉子を卸していた鶏卵問屋に対し、話し合いの場を設けたといった情報が流れてくる。一方では、AW普及組織が前面に出ないで、地に潜った活動し出したと。JAS法が変わり、SDGSの考え方が定着し出しただけに。食品業界は行政主導の下に急変する。

鶏声人語

廃鶏肉のウィンナーソーセージからの意味するもの

大手ハムソ-セージメーカーから廃鶏処理業者へのウィンナーソーセージに使用してきた廃鶏肉の使用を中止する旨の連絡が入ったという。その結果、廃鶏肉の行き場が限定されたとの報告が入る。この大きな理由は卵アレルギー表記に関係していると。すなわち、廃鶏肉にもアレルギー源としての表示が求められるためである。この影響を受けて廃鶏肉を利用したウィンナーソーセージの業務用需要が皆無の状況との報告もあり、その代替えとしてブロイラー肉の利用となったとも。廃鶏肉のウィンナーソーセージ活用中止はただでさえ消費が冷めている業界にボディーブローをたたき込まれたと言っても過言ではない。廃鶏業者曰く「この問題は廃鶏業者だけの問題ではなく採卵業者への影響も大きいだけに問題は深刻である」と。採卵業者にとって無視できないだけに、代替商品の開発が可及的速やかに求められる。”飽き”が早いわが国民次の商品を打ち出すことは”生きる”ための闘いでもある。