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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

有機畜産物を指定農林物資に格上げ

 有機畜産物が非指定農林物資から指定農林物資に格上げすることがほぼ決定した、との情報が流れる。仮にこの情報が正しいとするならば、歓迎すべき制度改正となる。指定農林物資に有機畜産が格上げされることになると、JAS 法に基づき第3 者認定機関が認定した商品以外に有機、Bio、オーガニックの表示ができなくなり、違反した場合には表示法違反となり、法による懲罰が下ることになる。とくに卵の世界で表示が乱れているだけに流れが改善される。今までJAS 法に基づき認定を取得してきた事業者にとってプラスになることは間違いのない事実である。有機JAS の認定機関によると、畜産を認定できる機関は数団体しかないだけに検査員の養成を始めたところも出てきたという。あまり法の縛りで産業を弱体化はしてもらいたくはないが、最低限の法整備は必要である。さらにクローズアップされているのが、有機JASとGAPの問題で、本質的に異なるが、行政の世界ではGAPが力を増している世にあって、疑問を感じたならば異議を申し立てる必要がある。食品の安全と安心とは意を異にすることを関係者は理解しなければならない。また、畜産界にはAW 問題を抱えているだけに流れを直視する必要性がある。