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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

廃鶏業者が悲鳴

 廃鶏業者が悲鳴を上げている。入荷は大幅に増加しているものの肉が売れないと深刻な声が…。この傾向は昨年の12月頃から顕著に表れだした。廃鶏業界全体から見ると限界に来ていると。この傾向は卵にもいえることで、生産者も今までの姿勢を改め、時代に即した考えを大規模生産者が導入しないと産業全体にマイナス効果が表れる。製品安の原料高で推移している状況下、先行きを見た場合、結論が出ている。業界内部で語られていることは、1,500 軒(採卵鶏生産者)に何年後でなるのかといったことである。増羽者からよく耳にする言葉は、どこどこが引き取り先があるから心配はないと。本当であろうか。入って来る情報は否定する内容が多いが、特別な売り先があるのであろうか。

東南アジアからの問い合わせ増加

本誌の姉妹誌で東南アジア向けに2 年前から発行しているJAPAN POULTRYRESEARCHへの問い合わせで最近とくに多くなっているのが、わが養鶏業界の実情と実態を知りたい旨の連絡。わが国から海外の情報発信がほとんどなかっただけに、これからの活動に焦点が集まる。東南アジアの養鶏界の夜明けはこれからといったところ。

鶏声人語

外国人労働者の受け入れ拡充による業界への動き

 2019 年は〝余剰〟で始まるとは業界の言葉である。泣き相場で越年し、このまま推移すると採卵鶏農家戸数は2,000 戸を割るとも。人口も大幅に割るという統計数値がある反面、その減少部分を出入国管理法改正により外国人労働者の受け入れ拡大に向け在留資格を創設する。その法律は人材確保が困難な産業を対象に外国人労働者を受け入れるというもの。配偶者や子供の滞在も可能といわれる。関係筋によると早くも、外国人労働者をターゲットにした職種もあらわれており、卵、ブロイラー消費に多大な期待が持てるといった声もでている。東南アジアへ進出している生産者のなかには現地の食生活を専門家を派遣し、調査を開始しだしたところも出て来た。
鶏糞の処理と廃鶏処理が今後の業界を左右すると各機関から声があがっている。鶏糞の処理については東南アジア、その内ベトナムへの輸出が中心となっている。一方、廃鶏についても増羽分の鶏の処理がこれからの大きな課題といわれる。一説によると来年1月末まで処理予約が入っており、スポットものを取るところはほとんど無いとも。ともに川下りの部分だけになんとかなるようでならないのが実態だと。ここにも労働者問題が横たわる。