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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

予想しなかった動きが産業界に
人間の〝感情〟とアニマルウェルフェア


 西高東低の卵価構成。自然界の力を嫌というほど見せつけられた7 月。人間はある程度環境を自分の意志でコントロールすることができるが、家畜は人の手を借りなければコントロールできない。そこには自分の意志は存在しない。いや、存在という言葉すらあり得ない。無意識では産業は成立しない。環境をコントロールし、生き物に対する科学的解析を行い、産業動物として人のために結果を出すことが、家畜となるわけだ。最近の流れは、そこに相反する考え方、すなわち、〝可哀想〟という感情が生じ家畜にも人権ならぬ〝畜権〟、〝動権〟があるとの立場から〝動物愛護法〟があり、動物福祉の考え方が主要国の中に横たわる。これも基本的には、人間側からの発想である。経済動物とは人間の感情を殺し、経済第1 主義でなければ、産業として命あるものは成立しない。最近ヨーロッパの関係者の中からアニマルウェルフェアを科学的立場から解析し、指導する組織が現われ、それを構成するメンバーの多くが獣医師であると。世の中は変化する。それは周りの力によるものなのかもしれないが…。予想しなかった動きが産業界に入りだした。