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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

施設の更新時期に入った廃鶏処理場

 廃鶏処理場関係者によると、ここ数年以内に処理機械の更新をしなくてはならず、今後予想以上に負の材料が業界にのしかかってくるという。経営上重くのしかかってくる設備投資にどれだけの処理場が耐えられるか、ただでさえ養鶏場の規模拡大とロットの大規模化に伴い、労働力確保が大変厳しい環境にある中、処理場経営に養鶏場の規模拡大は想像以上の負担になるといった見方が強い。入と出から総見直しを求められる事態も目の前に来ているといっても過言ではない。今後の業界をコントロールするのは廃鶏業者である、といった声がどこともなく聞えてくる。廃鶏処理場が十分に機能しなくなった場合のことを考えると産業界全体に影響は大きい。終末処理の行方を十分に考え、経営する姿勢が求められる。

相場が冷めた後に業界の再編成の波が

 依然として強含みで推移する鶏卵、ブロイラー両相場。ここにきて業界を駆け巡る言葉は相場がさめた後の業界再編成だと。手ぐすねを引いて業界仲間が落ちるのを待っている大規模生産者もいれば、業界の流れとは真逆の形態を取る生産者もいる。経営哲学の差であろうが、どの様な環境になろうとも、経営の柱を建てたところが次の荒波を乗り越えることができる。歴史が教える。