創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

鶏肉の生食文化の火を消さないように......

 焼き鳥業界で牛・豚に次いで、鶏肉の生食提供を自粛する動きが出だしたという。カンピロバクターによる食中毒のためである。日本の食文化である「生」が食から消えたら、残るは馬肉の刺身だけとなる。厚労省は食中毒リスクを下げる方法を検討するということで、すぐに禁止するのではないと報じられている。2011年10月生食牛肉に対し、罰則付き新基準ができ、2012年7月には牛の生レバーが禁止となった。その結果生肉を愛する人達は牛から豚レバーへ移行し、豚レバーの消費が急伸したという。2015年5月には豚の生肉(内臓を含む)を食することが禁止。鶏肉では処理過程で腸に付着しているカンピロバクターが肉に付いて食中毒の原因になると。カンピロバクターは下痢、腹痛、発熱の症状が出るといわれ、発症率は60%を超えるともいわれる。75度Cで1分間中心部を十分に加熱すれば、問題はなくなると関係者はいう。法禁制に移行する前に都内の鶏肉専門店では、客に出すのは止めたと放映され、今後の動勢に注目が集まる。鶏肉の生を禁止する措置が法制化された場合わが国の食文化に与える影響が大きいといわれるだけに対策が求められる。今年のように異常気温・気候が続いているなか、食中毒と隣り合わせの環境下、国として対策が求められるところであるが、生食文化が消えることに繋がらないような対策を願うのは無知から来るものであろうか。