創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!

鶏声人語

業界の再編成の波は音もなく
大口を開けてバケモノは待っている? 


 飼料メーカーの提携がまた発表された。詳細は不明であるが業界の再編成は着実に進む。一方、採卵業界の再編成も確実に進み、知らないところで2,000 万羽構想なるものが具体的に動き出す。いや動き出しているのかもしれない。飼料メーカーの再編成により、直営・間接農場が大手生産者へ移行する。音も立てずにホコリすら立てずに吸収劇は進む。先日、わが国の生産者がアメリカで250 万羽の採卵鶏農場と1 万頭の乳業生産者を買収したとの情報が飛び込んできた。つい先日のことである。その経営者いわく、日本は完全にアメリカ型になる、と。舞台裏は見えず、表面化した部分が大きく写し出される現実。業界には一連の情報すら流れ落ちてこない、非上場企業いや生産者の動き。いつの間にか目の見えない所で、巨大なバケモノが口を開けて狙いを定めて生産者を飲み込むといった事態も十分に予想される。巨大な組織には巨大なる情報が舞い込み、いつの間にか寡占化は進む。今、業界は大きな岐路に立たされている。量販店の再編成以上に速いスピードで養鶏界の再編成は進んでいるのかもしれない。情報を知れば知るほど恐くなる現実。

業界主導者の心を見たいもの

 力ある者は業界のためにと信じ行動を起こす。力なきものは静かに舞台を降りる。心やましき者は裏をかく行動を取る。舞台裏で黒子に徹しきれずにチョコチョコと出て来てはかき回わし、さっと身を引く者。混迷を深める業界にあって、人間の性格が表れる。誰しも人の心は、表と裏からなり、その内を見抜くことは難かしいとも。しかし、善と悪を見抜くことはできる。人間はターゲットを絞りぶつかっていくと力は倍になる。さて、業界の行く末は……。主導者の皆の心に問いかけてみたいもの。