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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

数イコール安定ではなく数イコールハイリスクも!!

 平成26年も残すところあと僅かとなった。採卵業界は、予想以上の速さで吸収合併が行われた。その規模は、過去に類を見ないものである。吸収される側にも吸収した側も、それなりのメリットがあり、過去の吸収合併とは異なった感が1社を除いては見受けられた。知り得る限りでは悲壮感もなく、ある面ではサバサバした感すらあり、区切りをつけた生産者は傷も浅く、いやないに等しい。大規模生産者が今後生き残ってゆくためには羽数を400万羽~500万羽保有しなければならないといった情報が流れてくるが、その根拠は不明である。仮に400万羽保有となると、編集子がつかんでいる限りでは即拡大できるのは4~5社のみである。それもここ数年のうちになるということである。東西の両巨頭合計で2,050万~2,150万羽位になると見られ、わが国レイヤー産業の約15%を占めることになる。
数は力なり、これが現実であり、力あるものには人が集まってる。当然そこには情報がついてくるもので、情報が人を呼び人が情報を呼ぶサイクルができあがる。巨大企業を除いて他の規模の生産者が生き残れないといった考え方は間違いであり、それぞれ経営哲学と経営環境によって羽数が決まる。中小規模の生産者のなかには大規模生産者が赤字の時で
も黒字を計上している生産者がいる。数イコール安定ではなく、数イコール哲学と環境をどうとらえるかが重要である。また、数イコールハイリスクであることも忘れてはならない。