創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
― 鶏声人語 ―

第3次有機農業、畜産の到来 TPPが直接的引き金に


 有機食品の流れが大きく変わろうとしている。大手流通業界の積極的な有機食品の販売、さらには異業種である通信系・鉄道系の流通卸売業者(有機食品の場合会員制が主流)への資本参加による経営への直接参入等、TPP問題が表面化してから一挙に露呈した感が見受けられる。一方、国会議員による有機農業視察も耳に入ってくる。コンビニチェーン、居酒屋チェーンによる農業部門への参入は目を見張るものがある。この他にJRグループの有機農場経営さらには養鶏部門への取組み等、弊社が20年前に有機農業へ進出した時は現在のような流れになるとは想像もつかなかった。最近の動きとしては大手養鶏場の有機畜産進出への問い合わせが増える傾向にある反面、技術を持たない取組みは危険性を内包している。有機畜産物の基本は有機飼料の確保いかんですべてが決まる。飼料用米が増加基調にあるが有機JAS認定の飼料用米になるとわが国では2か所のみである。今後増えていくものと予想される。期待したいところである。現状では、有機JAS認定トウモロコシはアメリカ1か所、有機大豆飼料は今年10月に認定されたラオス産飼料用大豆のみで、従来は食用大豆の一部を飼料用に流用してきた。有機畜産は今後一段と伸びることが予想される。2015年が有機の飛躍の年になることを期待したい。20年の取組みを無にしないためにも。