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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

認知症の予防に鶏肉が…日本農芸化学会で発表
 認知症やうつの予防に鶏肉は効果がある、と3月30日開催の日本農芸化学会で、東京大学と(独)国立精神・神経医療研究センターの研究グループが発表。鶏肉に多く含まれる成分のイミダゾールジペプチドに認知機能と神経心理機能を改善する効果があるというもので、同成分が多く含まれる部位はムネ肉次いでモモ肉の順である。高齢化社会に突入し、65 歳以上が4人に1 人という世界でも類を見ない環境下での研究に期待したい。高齢者の認知症による家庭崩壊が社会問題になっている現代社会において、“鶏肉”を食すことによって少しでも状況が改善されるならば福音である。これを機に研究費への支援を行う基金の設立等業界挙げて取り組むべきではないか。

4―6月期配飼の値上げは業界寡占化の1歩…
 全農は配合飼料の4―6月期全畜種平均トン1,300円の値上げを発表。養鶏関係ではこの金額を上回ると…。値上げによる経営負担は今後ジワジワと効いてくる。アベノミクスによる経済的波及はわが業界では皆無に等しい。その反面出費増は経営に負の効果しかない。6月を境に採卵業界は下り坂に入ると関係筋では見ているが、その根拠は不明。ハッキリ見えていることは、大規模生産者と同じことをしている生産者は飲み込まれるという事実である。経営においてコピーはないということ。誰が言ったか知らないが、中小規模だから生き残れないとはあり得ない。独自の道を見つけ出すことは生き残れる切符を持つことに繋がる。