創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語
3.11の前すべての出来事が消滅した2011年
早くも12月号を発行する時期を迎えた。今年もいろいろな出来事があった。一つずつ述べるつもりはないがなんといっても卵価安定対策の予算が50数億円計上されたことは業界の誰しもが認めるところである。一方では、3月11日に発生した東日本大震災は1,000年に1度の災害を招き、尊い人命が多数亡くなり、いまだ家族の元に帰れぬ不明者が多数いる現実。この震災に追い打ちを掛けるように3月15日には東京電力福島原子力発電所爆発が起こり、その被害状況は“想定外”の一言では言いつくせない。安全神話は過去の遺物となり、現在の科学では対応できない事態になったことを国民の前に露呈した。学者、知識人、マスコミ、芸能人の力によって原爆アレルギーを国民の間から消えさせようとある種のマインドコントロールをしてきた矢先の事件だけに、国民は目を覚ました。言葉たくみに言い含めて来た知識人(?)は黙り込みを決めたように写るのは編集子だけであろうか。いまだにセシウムは垂れ流されている現実の中で子を持つ親は逃げ場を求めている。本誌の読者が10数年前に設立したNPO法人日本オーガニック農産物協会へのセシウムに関する問合わせも多かった。その都度わかっている限り報告し、わからない点は行政当局に訊く等、情報収集に努めたことを思い出す。11月の声を聞いても原発問題が一向に解決する気配すら見えず、東電、政府の発表を信用できないと思う悲しい現実。被災地の子どもたちに異変が起こりつつあるといった報道を耳にするたびに、原発を国策として推進してきた政府の責任は重い。30年後にセシウムが削減するのを待っていたならば、その子どもたちへの影響は計り知れない。ここはソ連で無く日本であり、世界でも類を見ない被爆国日本であることを忘れないでもらいたいもの。




・展望
 福島原発後トレスに検査項目が増える
・高病原性鳥インフルエンザと対策3
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから10
・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察12
・非定型的鶏病詳論17
・Eggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)11
・昭和の養鶏昔ばなし6

<鶏界の動き>
・防疫衛生と高病原性鳥インフルエンザへの対策を学ぶ
 ~中部日本養鶏研究会
・平成23年度養鶏研究大会開催 再生可能エネルギーへの転換推進
 ~㈳日本養鶏協会 関東甲信越地域協議会

・伊藤忠・JNC・バイオミン飼料畜産セミナー2011開催
 ~伊藤忠商事㈱ 食料カンパニー 食糧部門 飼料・穀物・油糧部
・20~50万羽規模層が増産傾向 合計140万羽の飼養増の意向
 ~全国鶏卵需給連絡会議
・低価格志向から消費量は増加傾向で推移 平成22年度で対前年比3.8%増
 ~全国ブロイラー需給連絡会議
・平成23年度アニマルウェルフェア普及啓発セミナー開催
 ~㈳畜産技術協会
・高病原性鳥インフルエンザ及び低病原性鳥インフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針(その1)
 農林水産大臣
・昨シーズン(平成22~23年度)の野鳥における高病原性鳥インフルエンザの発生に関する考察
 環境省自然環境局

<海外技術選集>
・新鮮な水は効率のよいパフォーマンスの必需品