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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鷄声人語
動物看護師(仮称)の検討が求められている 
人間の看護師と同様の資格を持つ動物看護師を求める動きが強まっている。この考えの元となるものは①鶏インフルエンザの発生および口締疫の発生に伴い獣医師不足に対応する、②従来養鶏場では採血、ワクチン接種等は養鶏生産者自身で対処してきたが、法律の改正に伴い獣医師の立場が強化されたことによる問題点の露呈等を挙げることができる。一部獣医師の間では、動物看護師の新設には反対する動きもあるが、現実的な問題として産業獣医師の不足が言われるなか、業界として考える時を迎えたのかもしれない。動物看護師という聞き慣れない言葉であるが小家畜の世界においては必要との意見が根強いだけに議論すべき新たなセクションである。

地方の疲弊は業界の再編を強力に進める 
採卵業界の再編成が進行していることは本欄でたびたび取り上げてきたが、最近問い合わせのなかで飼料メーカーからわが国の採卵業界はどのような方向に向かおうとしているのかといった内容が数件寄せられた。その内九州市場における流れを問うものもある。全国的に見ると、中・小スーパーの廃業、倒産が各地で散見できその波は膨らみ段波となり中小養鶏場を直撃する。その速さは10年前の数倍と言われる。地方都市の中小スーパーの廃業、倒産は業界地図そのものを塗り変える。疲弊する地方の流通業者と中小養鶏場、そこに追い打ちをかける売り先無視の大手生産者の増羽。この流れに危機感を持つ荷受機関は市場の混乱に恐れ手を……。この繰り返しが、昭和47年の鶏卵の生産調整実施時からの流れである。


・展望
放射能に対する無知と原発事故
・高病原性鳥インフルエンザと対策1
・チキンは「買い」だ―「鶏肉の時代」来たる2
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから9
・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察10
・非定型的鶏病詳論15
・Eggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)10
・昭和の養鶏昔ばなし4

<鶏界の動き>
・高産卵の持続にはある程度の飼料摂取量が必要
 ~㈱ゲン・コーポレーション
・こだわりの国産食品が集結
 ~㈱日本政策金融公庫
・鳥インフルエンザの新たな状況への対応策について考える 具体的解決策と課題点 
 ~日本家禽学会2011年度秋季大会

・採卵鶏飼養戸数5.8%、 飼養羽数1.3%前回に比べ減少
 ~農林水産省
・高病原性および低病原性鳥インフルエンザ防疫指針の見直し案 移動制限区域は高病原性・半径3km、 低病原性・半径1km以内
 ~農林水産省
・平成22年度高病原性鳥インフルエンザの発生にかかわる疫学調査の中間取りまとめ
 ~農林水産省
・鶏肉の生産衛生管理ハンドブック公表
 ~農林水産省

<海外技術選集>
・ゲノム選抜が遺伝の進化をもたらす 巨大育種会社二社が特許をめぐり争う