創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語
天然記念物“鶴”のAI発生は、業界、観光、農業界に影響大
 鳥インフルエンザウイルス(強毒株)が各地の野鳥(渡り鳥)から検出され観光地は悲壮感が漂う。連日一般マスコミは観光地の被害状況を報告するが、一番恐れているのはわが業界。天然記念物の鶴からもウイルスが検出され、斃死鶴からもウイルスが検出され、農水省、環境庁も対応に苦慮しているのが実情である。一方では環境整備を行い、密度を少なくするための対策をも検討しだした。田んぼ、畑を昔の姿に戻し環境に優しい農業に取り組み、コウノトリ、トキを人工繁殖させ、放鳥した親鳥から子が誕生(トキは未)し、大空を舞う姿から自然の大切さを世に問うコウノトリ、トキ。この鳥を利用した新しい「ブランド」が農業界に定着しただけに、今回の天然記念物鶴からのウイルス検出は表現できぬほど危機感を漂わす。仮にコウノトリ、トキに伝播するとその影響はわが業界のみならず、地域社会崩壊の危機を迎えると言っても過言ではない。

鶏卵公正取引協議会は早い情報開示を
 鶏卵公正取引協議会は認定をした特殊卵の件数が200件になったという。申請件数は300件を数えたといわれる。同協議会の設立理念は消費者に優良誤認を与えないようにするものであるだけに特殊卵の申請件数が増えることは意義あること。公正マークのもつ意味を業界全体が正しく理解し運営することによって初めて特殊卵の評価が上がる。また認定事業者名の公表もインターネットで行うべきである。情報開示こそ信頼に繋がる。

・展望
ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察②
・Eggcitingな卵の研究(卵の栄養・調理・健康機能)
・ブロイラー種鶏の光線管理③
・非定型的鶏病詳論⑦
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから⑤

<鶏界の動き>
・衛生対策の情報を共有する
 ~(社)中央畜産会
・飼料添加物の有効性を正しく伝え、広めることが重要
 ~(財)畜産生物科学安全研究所
・中国の需要が増加傾向で推移
 ~アメリカ穀物協会

・2011年上期飼料価格 4~6月1,000円弱の値上がりは必至
  ~編集部
・供給価格3,200円値上げへ
  ~JA全農
・アミノ酸添加物のコスト削減に成功
  ~大島正弘
・飼料米シリーズ① 地域循環型農業により自給率アップを狙う
  ~㈲岩手ファーム
・国内初! ヘルマン社製10段ケージシステム導入
  ~㈱ホソヤ
・予算総額2兆2,713億円、前年比7.4%減
  ~農林水産省
・平成23年上期 畜産関連業界・学会・研究会・大会開催一覧表
  ~㈲瀬戸広告社

<海外技術選集>
・メキシコに広がる「エッグス・オブ・トゥディ
 (毎日の鶏卵消費を訴えるキャンペーン)」
・ヨーロッパ鶏卵産業の将来(下)

鶏声人語
2010年は2009年となんら変わらず 大雨と猛暑で思考力の低下も
12月17日臨時総会取材ダメ……


2010年1月号の本欄の頭の記事は「言動一致することが求められる2010年」のタイトルで始まった。その内容は次の通りである。「『市場からの要望に応えるために増羽し、過去のように一律的な生産調整は難しい』とは大規模生産者がよく使う言葉である。一瞬もっともだと思うが時が経つと奇異に感じるのはなぜだろうか。また、特定の生産者を攻撃することが組織防衛の道だと思っている生産者。どこか変だ。業界の力を一つにして『危機脱出を』と強調する裏では別の現象も。前述した言葉は2009年の業界で数多く耳にした。2010年は2009年と同じ傾向をたどるのか。力の分散は業界を負の方向に持っていくことは間違いのない事実である。言動一致することが求められる2010年である」と。2010年も同様の傾向にあったといってはいい過ぎであろうか。編集子の目にはより強く映るが……。2010年12月17日には㈳日本養鶏協会の総会が開かれる。どのような結果になるのか当日マスコミは取材できなくなっただけに…。取材できなくなった理由は「…今般会場の都合等により案内を取り消させて頂きたくご連絡を…」としている。何を恐れているのか知らないが、臨時総会にマスコミを呼ばないとは前代未聞である。密室で何を行おうとしているのか知りたくなるもの。緊急号外「12月17日臨時総会大会」の内容の日鶏情報が届いた3時間後に「臨時総会について」のタイトルで4行の文章がFAXで届き、ただただ驚くのみ。情報が数多く寄せられ耳を疑いたくなる内容のものも届けられてきた。いや、現在も毎日来ているなか、この状態をなんと理解をすれば良いのか…。編集子もわからず読者もわからず…。すべて業界に身を置く者だが。このような業界では業界の先輩諸氏に説明のしようが無いはず。2010年最後の出来事である。2010年は大雨と猛暑に泣き人間の思考力をおかしくしたが、2011年は自然も人間もごくごく普通の年になってもらいたいもの。2011年明るく笑える年になるかは、業界に携わる皆の行動力にかかってくる。

・展望
 2010年、多くを積み残し2011年へ
・ブロイラー用配合飼料とその給与パターンに関する考察①
・ブロイラー種鶏の光線管理②
・非定型的鶏病詳論⑥
・新たな飼料原料と最近の採卵鶏の能力・特徴について④(最終回)
・米国産非遺伝子組み換え(NON-GMO)トウモロコシの新たな取組みがはじまる

<鶏界の動き>
・卵の消費促進に繋がるイベントを開催
~(社)日本養鶏協会/(社)日本卵業協会
・日本市場におけるISA種鶏の優れた適合力を強調
~㈱アイエスエージャパン
・ブロイラー産業に対する積極的な政策が必要
~(社)日本食鳥協会
・ネッカリッチの効果を幅広く情報提供
~宮崎みどり製薬㈱ 
・史上最大の生産量を予測
~アメリカ大豆協会
・産学官が連携し、新たな産業を創出
~アグリビジネス創出フェア2010事務局、(社)日本能率協会
・ブラジル養鶏業界の今
~ブラジル大使館 他

・一年を振り返る デフレの影響を受けるも、業界内の改革進む
  
・中国レイヤー産業の現状と将来の展望
~㈱ゲン・コーポレーション新製品発売記念セミナー
・チャンスを逃さない万全の準備が必要 第24回営業ゼミナール
~日本チャンキー協会・㈱日本チャンキー
・点灯刺激と給餌が産卵成績向上のカギ
~日本コッブ会
・TPP参加により、鶏肉20%、鶏卵17.5%生産量減少か
~農林水産省

・海外技術選集
・飼料給与の形式がセレン反応を定義する
・ヨーロッパ鶏卵産業の将来(上)

・随想 逝きし者を悼む
~加藤宏光