創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語
老齢化社会に向かい食の多様化多量消費は過去のものか
 現在時は、5人に1人が65歳以上の高齢社会である。食の多様化はますます進み中産階層がなくなり、次世代への負担はますます高まる。世界一の借金国日本、誕生したばかりの赤ん坊から死に直面している人間にまで、借金のつけは回ってくる。わが国にいる以上、そのつけから逃れる道はないわけだが、ギリシャ以上の危機に直面するといった声すら聞こえる。それにしても、国民はあまりピンと来ないのはなぜであろうか。わが産業を悲観するつもりはないが、先を見た展開を各企業に求められていることは事実。云うは易しである。食は人間が生存する限り必要なものであるだけに、多様化した畜産物を少量生産することが。求められる社会が来るのかもしれない。多量消費は過去のものとなることは、老齢化社会を迎えるにあたって考えておくべき重要課題の一つである。

自由と制度資金そして税の問題今後議論も……
 スーパーマーケットの卵の特売にシャッターを開ける前から並ぶ消費者。特売のために泣く生産者。客寄せのために特売を打ち込むスーパーマーケット。最近の大手生産者の異常と思える増羽はなんと読めば良いのか。中規模生産者いわく大規模生産者の頭にあるのは、“金”のことではなく借金と大羽数化は経営のシンボルだと。大規模生産者のなかにも鶏卵基金を経営維持のつっかえ棒だと捉え経営している生産者もいるが……。よく聞く言葉は今は自由になったのだから羽数を増やすのも自己責任の範疇で行えばいいと。制度資金の見直しが言われるなか新たな流れが業界に誕生しようとしているだけに、自由と制度資金そして税の問題について、今後議論が生じると思うのは編集子だけであろうか。

12月号目次
・展望
100年の計を立てずしてTPPに進む政府
・新たな飼料原料と最近の採卵鶏の能力・特徴について③
・鶏の遺伝子組換え技術のこれまでとこれから④
・非定型的鶏病詳論⑤
・ブロイラー種鶏の光線管理①

<鶏界の動き>
・DDGS、GMO、飼料用米等、直近情報を交換
~JA東日本くみあい飼料㈱
・養鶏業界も多数出展
~食品開発展2010
・インフルエンザから日本の飼料事情まで幅広く情報交換
~日本養鶏産業研究会
・他社の経験から学ぶ機会に
~㈱後藤孵卵場
・オムレツ作りで消費拡大図る
~㈳日本養鶏協会

・5年後に日本市場占有率30%を狙う 飼いやすく、ツツキも少ない ノボジェン
~東西産業貿易㈱・株三宅孵卵場・グリモウグループ・ノボジェン社
・ウイルスの逆襲にどのように対応するべきか
~2010年 NBI・ゼノアック共催シンポジウム

・随想 ノーベル化学賞に思う
~加藤宏光

<海外技術選集>
・ヒートストレス管理Part1 高温下における採卵鶏の反応(下)
・飼料代替材料でコストを節減