創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語
時の流れに敏感に
 人間とはやっかみと妬みさらには優越感の塊であり、その時々の環境、体調、精神状態によって大きく変化するという。わが業界はどうであろうか。それぞれの立場によって捉え方が異なり、自己中心的に問題点を捉え、グループを形成するのが実態でもある。この流れを変えるのが、トップにいるものの責任であり、いかに目配りができるかである。壁を作り、資本の倫理のみを振りかざしては、まとまるものもまとまらない。この業界に求められているのは“大人”である。昭和38年に雛の自由化が始まり、わが業界の産業化の第一歩が始まり、100数万戸の採卵鶏生産者が2000戸台へと寡占化が進む。わが国独自の養鶏産業構造を歩み出しているなかにあって、アメリカ型とかヨーロッパ型だとかいうのは過去の遺物になりつつある。アニマルウェルフェアの考え方がヨーロッパからアメリカへ進出し、法制化の道を進み、より厳しい環境を選抜しようとしているのが養鶏先進国アメリカの姿である。
口蹄疫問題は地域社会をも破戒
 宮崎県で4月に発生した口蹄疫の報告は、民間獣医から家保への相談から始まり、現在さらに被害は拡大し、畜産農家の行政・政治への不満は頂点に達している。家畜伝染病予防法による殺処分には個人の私有地に埋脚することが定められており、鶏と違い畜体が大きいだけに問題は深刻である。われわれ養鶏界は毎年冬になるとAIの発生におびえ、その対策に努めつつ、早く暖かくなることを願ってきた。家畜伝染病予防法の不備は現在の大規模化の生産構造には対応できないのが事実であるだけに、問題か所を速やかに直し、安心して生産できる環境を構築すべきである。口蹄疫の問題は“種”の問題のみならず、地域経済をも負の方向に巻き込む。

(2010年7月号)



7月号目次
・展望
 中国の有機認定商品輸出から国内消費へ より安心な食品を求め富民層が有機食品へ

・ブロイラーの光線管理①
・新型インフルエンザウイルス及びH5N1亜型以外の鳥インフルエンザウイルス
・弱酸性次亜塩素酸水溶液の養鶏分野での適用事例②
・健康なニワトリから健康なタマゴが生まれる⑲(最終回)

<鶏界の動き>
・最優秀出展社賞に味の素㈱
  ~国際食品素材/添加物展・会議、ヘルスフードエキスポ
・飼料等原料の可消化養分総量および代謝エネルギー暫定値改正
  ~農林水産省
・飼料米と鶏肉輸出の可能性について情報交換
  ~二十一世紀友の会
・養鶏関連企業も多数出展
  ~2010NEW環境展、2010地球温暖化防止展
・日鶏協との再編を含めた新組織創設目指す
  ~㈳日本鶏卵生産者協会
・「ハバネロボンレス」新発売
  ~日本ケンタッキー・フライド・チキン㈱
・「第八回 産学官連携功労者表彰」における農林水産大臣賞決定
  ~農林水産省
 
・グレイン・ソルガムの需給と利用~家禽・養豚用飼料としての新たな知見~
  ~アメリカ穀物協会
・養鶏関係ではオーガニック卵の出品目立つ
  ~ニュルンベルクメッセ社・中国緑色食品発展センター
・飼料用米生産・利用の拡大方針を
  ~国産食鳥推進委員会

・随想 今の日本の若い世代 グローバル新時代の中の日本を見る
  ~加藤宏光

・アニマルウェルフェアの考え方に対応したブロイラーの飼養管理指針(後編)
  ~㈳畜産技術協会

<海外技術選集>
・卵製品に付加価値を与える(下)
・適切な栄養による鶏卵の品質