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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

風水効果はいかに、1月12日をたまごの日にしては……:大寒たまご

 「風水では大寒生まれの卵を食べるとお金に困らないと言われています」「2010年1月20日大寒生まれの卵で金運アップ! 風水の力で今年もいい年に! 大寒生まれの赤がら卵30個入りです! 」とはホームページのタイトルである。風水卵は2月3日までに食さないと金運効果がないという。ホームページに掲載された内容のうち特記すべき点を乱筆すると「風水とは時間や方位等あらゆる物語に易卦や干支という記号をつけて分類した上で、共通するものから規則性を見出し、次に来るものを予知するもの。一般のイメージより科学的な経験則から成り立つ知恵の集合体とも……」「中国古来から伝わる知恵は実はわれら『卵』にも及んでいるのです」「古来より中国では大寒の日頃に生まれる卵を食べると、一年間の金運が上昇する」と。超大手生産者ならびに大手生産者にその実態を聞いたところ、1月20日大寒生まれの卵は予約が相当入り、不足傾向だったとも。業界も風水にあやかって1月20日を“たまごの日”にしてはどうか。「たまごを1日2個食べましょう」より節ごとに何かの日を設けたほうが、消費拡策大に繋がるかも……。

鶏卵新規事業が真の安全対策になればいいが……?
 鶏卵価格安定基金の財源が枯渇。2月の支払いはゼロとなり、直接経営圧迫へ繋がる。農林水産省は2010年度の補填基準価格を1キログラム181円と決定。対年対比10円の落ち込みとなった。消費の落ち込みのなか、業界への影響は避けられないことは事実。一方、農林水産省は平成22年度鶏卵需要安定緊急支援事業(新規)として①成鶏更新緊急支援事業②鶏卵需要安定推進事業を打ち出した。今までにない事業だけに今後の動き、すなわち実地要項が重要となってくる。末端での“島”どりは激しさを増しているだけに……。

(2010年4月号)


4月号目次
・展望
新規鶏卵事業が業界安定の一助に……
消費者心理の冷え込みは深刻

・鶏肉の品質を向上させるために
・ブロイラーの禁止廃棄率の改善(12)
・健康なニワトリから健康なタマゴが生まれる(16)

<鶏界の技術>
強制換羽誘導用飼料、エコフィード、醤油粕、食用米の有効性探る

<鶏界の動き>
・「元気な鶏から最高のたまごが生まれる」をモットーに直販を実践
~㈳中央畜産会
・鶏卵需要安定緊急支援に36.5億円
~農林水産省
・お互いの足の引っ張り合いは安定経営にはならない
~第13回孵化場経営者懇話会
・来場1万1300名、出展数301社
~アグリフードEXPO2010大阪
・素雛生産能力は1億804万羽で同6.8%増
~平成22年レイヤー素雛計画生産検討会
・素雛生産能力は6億9,143万羽で同2.2%増
~平成22年ブロイラー素雛計画生産検討会

・着実に増加しているコフナ農産物、今後安定した販売先確保に向け支援
~コフナ農法普及協議会
・オーガニック液卵出展
~BioFach2010
・鶏卵流通統計21年下半期 鶏卵生産量、出荷量共に1.9%減
~農林水産省
・DDG(乾燥蒸留粕)の現状と課題(2)
~日本貿易振興機構
・家計消費は防衛的に
~日本政策金融公庫

<海外技術選集>
・家禽における肝臓の機能と、肝臓を健康にする薬草(上)
・飲水管理で水様性の卵を防ぐ