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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語
産消提携国際会議、来年わが国で開催
 産消提携の国際会議が2010年2月下旬に神戸市で開催される。産消提携は
消費者と農業生産者による命を守る運動として誕生したものだが、わが国で
初めての国際会議開催となる。小さな種が拡散し林となり森となる。まさに
産消提携運動はその見本ともいえる。この林を森にするものも元に帰するも
消費者と生産者の目的意識に関わってくる。

大規模生産者は範を示せ
業界危機脱皮のために

 中規模クラスの採卵鶏生産者から大規模生産者に対し、率先して減羽を
進めるべきだと怒りの声があがっている。大規模生産者は買い手側からの
要求に応えるために減羽要求に応じられないといった声が届く。それぞれの
立場によって言い分はあるだろうが、現在の今日状況は大も中小とも経営
危機を迎えつつある。いや、迎えている。それだけに大規模生産者が範を示し
業界の流れを健全化すべきである。業界の主導者たる生産者は、特に範を
示すべきである。

着実に増加傾向にあるオーガニックエッグ
 有機JASの登録認定機関によると最近の傾向として、中小商社からの認証の
申請が増える傾向になる。この流れに対し認定申請者は、デパートが安心できる
商品の代名詞として、有機JASの認定取得商品を要求するという。この傾向は、
高級量販売店においても当然のことと受け止められている。また最近急に問い
合わせが増えだしたのが卵の有機JASの認定に関する件で、その認定基準等を
説明するとそんなに厳しいのかと身を引くという。現在のところ、わが国では2か所
のみ認定を取得しているが、その数は間違いなく着実に増えようとしている。

(2009年9月号)

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9月号目次

<展望>
業界に対する発言を積極的におこなうべき

<養鶏技術>
動物福祉に配慮した家畜管理システム開発への行動学的アプローチ(下)
健康なニワトリから健康なタマゴが生まれる9
ブロイラーの禁止廃棄率の改善5
「買い手が考える鶏糞」6

<鶏界の動き>
飼料自給率35%目標………平成21年度第3回畜産部会
経営安定化に向け養鶏のあり方を検討………第1回養鶏問題懇談会
全国直売交流会を開催………㈱後藤孵卵場

国際養鶏養豚総合展2009特集
8年ぶりの開催、8485名が来場

<随想>
なろうと思えばホームレスにもなれる豊かな国(日本)

<海外技術>
将来の課題解消へ、養鶏業界全体で取組みを
地球温暖化は畜産業界においても重大な問題である

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