創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語
 100年に一度あるかないかの不況とは誰しもが言う言葉。テレビでは大手スーパーによる過去に見たことのない消費者への変な“謝罪広告”。その内容からすると、そのつけは生産者、製造業社へ。さらに大手スーパーのPB商品の氾濫も行きつくところは生産者、製造業者への負担となる。スーパーのPB商品のブーム(?)は加速的に全商品へ及びつつある。また、PB商品を競合他社へ販売するといった動きもあるだけにその流れを注視する必要がある。PB商品は内部監査システムが導入されているものの、二者認証的色合いが強い。当然二者認証のいきつくところは、第三者認証である。監査および認証業務には経費がかかることだけは理解すべき。

 スーパーの生産者への無謀とも言える攻勢や要求が一段と激しさを増しているとは関係者の言葉。また、生産者が直接他の島をとるために商業道徳を無視した形でスーパーの取り合いが激化している。「適正価格」とは名ばかりで、販売先を確保しなければ入口が閉ざされている現在、血で血を洗う業界に突入していると言っても過言ではない。力なき生産者は脱落し借金地獄の道をひたすら走り、基金がなければすでにお手上げの状態。この状況は規模には関係ないこと。中規模クラスで減羽をし、基金に加入している黒字経営者曰く「全農はおもいっきり相場を需給実勢に戻し早く正常な状態にすべきで、基金の財源が底を突くくらいの荒治療をしなければ、先行きに光明を求めることは不可能だ」と。
 結論は一つである。業界をあげて減羽しなければ、先行き真暗である。大規模生産者の耳を疑いたくなるような情報が流れてくる今日この頃。自分だけは……過去の話にあることを他業種が教える。

(2009年5月号)
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5月号目次
<展望>
正論がとおらない業界では若者は口をつぐむ
 ~大手スーパーの「謝罪広告」の意味するものは?

<養鶏技術>
愛知県で発生した鳥インフルエンザ
鶏糞の燃焼処理と灰の有効活用
連載・健康なニワトリから健康なタマゴが生まれる(5)
連載・買い手が考える鶏糞(2)
連載・ブロイラーの禁止廃棄率の改善(1)
シリーズ・鶏糞処理・悪臭対策(63)~松本ファーム(有)

<鶏界の動き>
・(有)鈴鹿ポートリーが奨励賞 環境保全型農業推進コンクール
・関西圏へよりスピーディーな配送~(株)ヒノマル新本社竣工
・アジア最大級の食品・飲料専門展示会~Foodex Japan 2009
・1.1%の増加傾向~全国鶏卵需給連絡会議
・飼養規模30万羽以上が5割に拡大~全国ブロイラー需給調整会議
・アニマルウェルフェアに関心70.7%、共感75.7%~農業と動物福祉の研究会シンポジウム

<随想>
『反貧困』という本を読んで~「弱者」をめぐる視点

<海外技術>
・感染性気管支炎を制御する方法
・デスチラースグレイン中のマイコトキシンは深刻な問題を引き起こす

このほか、養鶏業界の国内外の出来事等を掲載しています。