創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語
「物価の優等生」は過去の話にすべき、危機脱出のため
全農たまごと一部大手生産者は特殊卵について1パック30~50円
の値上げを8月1日から実施すると発表。全農たまごは量販店に対し、
現状の業界の状況を担当者が説明書を持って歩き実態を訴え続けて
きたと言う。その活動は地味なもので、ここまでやらないといけないのかと
思うくらいの努力で、今回値上げ発表につながった。どの業界でもいえる
ことであるが、競争会社の値上げ発表を市場確保のチャンスと捉え、
低価格攻勢をかけてくるところも出てくるだろうが、そのとき業界はどうするか
である。過去に類を見ない経営環境の中業界を乱す業者に対しての
制裁は徹底的に行うべきである。問題は誰がやるかである。その答えは
(社)日本養鶏協会である。各種団体が会員になって運営されているからこそ、
実効性を持った行動が可能となる。系統の担当者がよく言う言葉に「行儀の
悪い業者は、商業道徳も持ち合わせておらず、何を考えているのかわからない」
と。卵価の底上げへとつながる行動に水を差す行動は無いと信じるが、誰の
ためでもない、己のためである。ここで業界が一本化しなければ1000以上ある
特殊卵と一般卵を含めた先行きに赤信号が点灯するといっても過言ではない。
このときこそ、(社)日本養鶏協会は組織をあげて値上げのための養成活動を
行うべきである。


今がチャンス、業界の一本化

 業界の一本化は未だ進まない。人間関係の不振から来るものなのか、それとも
思惑からくるものなのか編集子がわかるすべもないが、外から見ているとわが業界
は昭和47年、49年次の延長線上にあるのかと疑いたくなる。業界自ら末端価格
の値上げを実施しようという状況下、業界も一本化の方向で調整を行うべきである。
業界が調整機能を持たないまま進んだならばマイナス面のみが現実化する。

(2008年8月号)

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8月号の紹介
<業界人>
・展望 「消費者行政全般の司令塔」消費者庁
・新世代に聞く(20) ㈱オヤマ 小山雅也

<養鶏技術>
・アニマルウェルフェアと無薬(上)
・DDGSの飼料価値と今後の動向について(上)
・養鶏場労働者の健康と安全
・ハリマ夢たまごの挑戦

<鶏界の動き>
・消費者らに国産鶏の必要性訴え――国産産卵鶏を守る緊急集会
・供給価格1500円値上げ――JA全農
・オヤマ、一関市に義援金――岩手・宮城内陸地震
・健康と美味しさをテーマに各社出展――国際食品素材添加物展
・名古屋で来年7月開催――国際養鶏・養豚総合展

<アニマルウェルフェア>
・日本型アニマルウェルフェアのあり方を探る(2)

<海外技術>
・集約型生産体制のほうが地球温暖化に影響を与えない(上)
・産卵鶏における従来型ケージとエンリッチケージ(上)

そのほか養鶏関連の国内外のニュースなど紹介しています。