創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
鶏声人語

2008年がどのような年になるのか

原料高に泣く1年とは誰もが言う言葉である。採卵鶏では5%減羽すると年平均卵価200円もあり得るといった情報も流れてくる。採卵業界は組織を上げて減羽に取り組みを開始。大手生産者は農水省からの要請を受け60万羽(年羽数の8%)したと言う。編集部が入手している限りでは大手による減羽は進んでおらず、むしろ増羽計画の情報が飛び込んでくる。他の畜産物の値上げが進んでいる中、減羽と同時に量販店の価格交渉も組織を上げての取り組みが必要である。無謀と言われようが、生き延びるためには声を出して交渉しなければ何のための生産者組織かと問われる。大手生産者から流れてくる声は、減羽を進めることは首を締める結果を招く。




中小生産者は市場の監視を公正取引委員会に持ち込むことも

中小規模生産者の悲鳴が聞こえてくる。なぜ、俺の足元で投売りをするのか・・・。関東・北陸方面は特に投げ売りが多いと言われ、どこどこはいくらで投げているといった情報が入る。そこには農場名も具体的に。投げてまで規模拡大をする必然性はどこにあるのか凡人にはわからないが、あまりにも理にあわなければ公正取引委員会に持ち込むのもひとつの方法である。関東地区の石油販売業者が安売りを公取委によって指導を受けたと言う。その内容は「適正価格で販売を・・・」であった。中小生産者が証券を守るためには、情報収集と商売上の行為を常時監視することである。「景品表示法と公正競争規約」をまずは紐解くべきである。法を守ることも必要だが、自分たちの利に直接結びつく法律を勉強する必要がある。


                                             2008年2月号
三井物産と合弁で1000万羽体制へ
出資比率イセアメリカ55%、三井物産45%

イセ食品グループ

調印式
 イセアメリカ株式会社は三井物産株式会社と中国において鶏卵の生産販売事業を
行う合弁会社「伊勢農業有限公司(仮称)」を香港に設立することで合意した。同社の
資本金は3860万ドル(約40億円)で、出資比率はイセアメリカ55%、三井物産45%。
 中国の鶏卵生産量は約2500万トンと世界の約半数を占め、世界一の生産量を誇る
が、依然として小規模農家を主体とする生産体制となっている。一方で、需要は近年
急増傾向にあり、消費者の食に対する安心・安全の意識が年々高まっている。
 こうした背景から、同社は、質・量ともに一層の成長が見込まれる中国の国内市場を
販売ターゲットと位置づけ、イセアメリカの優れた養鶏技術や生産管理能力と三井物産
のグローバルスタンダードな経営手法を導入し、高品質な鶏卵製品を中国の消費者に
安定的に供給していくことを狙っているという。
(続きは1月号に掲載)
浸潤率80%以上、ポジティブリスト制度施行後ワクモの生息には好環境に

千葉県畜産総合研究センター・村野多可子博士(医学)

 一月号で国内におけるワクモの浸潤率やワクモ寄生による被害などを紹介し、
ワクモの繁殖力のすさまじさ、寄生による悪影響などを理解して頂けたと思う。
 ワクモが鶏に寄生・吸血を繰り返すことによる汚卵の増加などの外観的な問題は
大きく取り出されるが、内部卵質への影響は、H.U.の低下と回答があった一件のみ
であった。
 ワクモ寄生による内部卵質への影響を調査した文型はないため、ワクモ寄生が
卵の中身にまで影響を与えていないかを外部卵質も含めて調査した。さらにワクモの
防除の一助になることを願って、いくつかの試みを実施したので、それについても
記載する。
(続きは二月号に掲載)