創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
高温菌と堆肥化促進剤で悪臭大幅カット

トヨタ自動車(株)と(株)メニコンがレスキュー45を共同開発


有限会社鹿川グリーンファーム

鹿川グリーンファームは周囲にハエの被害が及ばないように「ハエ対策」を最優先した鶏糞処理を行ってきた。そのためハエは確かに減少したものの、今度は発酵する際の「悪臭」が問題となった。これまでいくつも悪臭対策を試みたものの、どれも失敗に終わり試行錯誤が続いた。今回、高温菌と堆肥化促進剤とをセットで利用する新しい堆肥化システムであるレスキュー45(トヨタ自動車とメニコンの共同開発)を試験的に導入したところ、悪臭の原因であるアンモニア臭を大幅に削減することが確認できた。また処理スピードもこれまでにないほど迅速となり、ハエ対策の強化にもつながった。本農場ではこれからも利用し続けたいとのことだが、残る課題はコストであるという。丸尾専務にこれまでの経緯、新システムの概要とコストについて伺った。(つづきは7月号に掲載)
酵素の散布

2007年に宮崎・岡山県で発生したAIの病原菌は
ユーラシア大陸から

中国北京以南と以北に分布のH5N1ウィルス遺伝子レベルの性状は異なる


京都産業大学鳥インフルエンザ研究センター
鳥取大学農学部付属鳥由来人獣共通感染症疫学研究センター

大槻公一

韓国の事例から
日本国内において79年ぶりに鳥インフルエンザが発生したが、その直前に韓国南部での発生があったことは、日本国内に韓国からウイルスが持ち込まれた可能性を強く示唆するものであった。しかし、韓国においても、1945年日本からの独立を勝ち得て以来、2003年12月まで、典型的な高病原性鳥インフルエンザの発生をまったく経験していなかった。従って、明らかに、韓国においても、原因体であるH5N1亜型ウイルスは長らく韓国に常在していたのではなく、発生直前に他国から韓国に持ち込まれたことは容易に考えることができる。実際に、韓国政府は、詳細は不明であるとしながらも、水鳥を中心とした渡り鳥などによって韓国に持ち込まれ、その結果ウイルスが韓国の養鶏場に侵入した可能性の考えられることを正式には表明した。事実、初発があったと考えられたソウル市の南約50kmに位置する養鶏場の近辺には、渡り鳥(水鳥)が集積する多数の池および湖沼が存在し、さらに、渡り鳥の餌になりうる穀物が大量に栽培されている。
 しかし、どこから飛来した渡り鳥がそこへウイルスを持ち込んだのか、ウイルスの起源はどこにあったのかという、最も重要な情報を掴んでいなかった。
 なお、発生した直後には、初発は2003年12月5日に養鶏場で確認されたと発表されたが、現在では、鳥インフルエンザの韓国での初発はその養鶏場ではなく、初発日も12月5日ではなかったと訂正されている。現在では、遅くとも11月には初発があったと考えられている。しかも、初発は養鶏場ではなく、アヒル農場であったことも分っている。その初発のあったアヒル農場もコマーシャルのアヒル農場ではなく、たまたま種アヒル農場であった。韓国に侵入したH5N1ウイルスは、強毒であり鶏に対する病原性は激烈で、致死率は非常に高いが、アヒルを始めとする水禽類に対する起病性はほとんど示さなかった。
 なお、強毒の鳥インフルエンザウイルスに対するアヒルの抵抗性は、鶏に比べると遥かに強いのが一般的である。すなわち、強毒ウイルスでも感染したアヒルの腸管粘膜細胞で旺盛に増殖するが、臨床症状をほとんど発現させない。不幸にしてこの強毒H5N1鳥インフルエンザウイルスの侵入を受けた韓国のアヒル農場でも、飼育していたアヒルがウイルスに感染を受けていたにもかかわらず、明らかな臨床症状が感染アヒルには発現しなかった。(続きは7月号に掲載)
H5N1ウィルスによる高病原性鳥インフルエンザの
発生と野鳥のウィルス保有


京都産業大学鳥インフルエンザ研究センター
鳥取大学農学部付属鳥由来人獣共通感染症疫学研究センター
 
大槻公一

1.はじめに
 本年1月に3年ぶりにH5N1亜型ウイルスによる高病原性鳥インフルエンザの発生が宮崎県と岡山県であったことはいまだ記憶に新しい。今回の宮崎県での最初の発生は、3年前と異なり、山中での養鶏場あるいは人家ではなく、市街地に近い住宅地に隣接した場所で起きたことは予想外の出来事であった。発生した養鶏場にはとんでもない災難が突然降りかかった。3年前とは異なり、養鶏県である宮崎県での鳥インフルエンザ防疫対策には、すでに力が注がれており、発生養鶏場においても、容易に鶏舎内には野鳥が侵入できない状況であった。そのような鶏舎内にウイルスが侵入して鳥インフルエンザの発生が起きてしまった。何がこのH5N1ウイルスを日本国内に持ち込んだのか。野鳥でなければそれでは何がウイルスを鶏舎内に持ち込んだのか。簡単には分からないし答えは難しい。しかし、実際にはH5N1ウイルスが鶏舎内に侵入して、飼育されていた鶏に感染が起きて一棟だけではあったが、多くのブロイラー種鶏が発病して死亡したのである。
 ところが、ごく最近になって、宮崎県清武町での発生が確認された1月12日より以前の、1月4日に、本病の発生があった現場から、約60km離れた熊本県の山中において瀕死状態で発見され、まもなく死亡したクマタカの体内からH5N1ウイルスが分離されたのである。このクマタカから分離されたH5N1ウイルスがどのような遺伝子性状を持つか、すなわち、三箇所の宮崎県での発生養鶏場、岡山県で発生した養鶏場から分離されたウイルスと同じ青海湖タイプの性状を持つか否か、まだ分かっていない。しかし、仮に同じ性状を示すのであれば大変興味深い。すなわち、どのような経路で宮崎県あるいは岡山県までウイルスが運ばれたのかを考える上でひとつの証拠ともなりうる大きな出来事になる。
 以上のような状況を考えると、2004年に発生した鳥インフルエンザの原因ウイルスが何によって国内に運ばれたのか、もう一度検証することには多少の意義があるのかもしれない。(続きは5月号に掲載)

富士平工業株式会社
卵殻強度計Ⅱ

富士平工業株式会社(坪井正規社長)は卵殻強度計Ⅱを発売する。スタートボタンを押すだけの簡単な操作で正確に卵殻強度を自動計測できることが大きな特長となっている。計測部は株式会社イマダ製を使用し、計測結果はデジタル表示で本体に1,000件の保存が可能。このデータはUSBケーブルを介してパソコンへ転送しエクセルなどで利用できる。
本体サイズは幅200mm×奥行き196mm×高さ328mmで重さ約15kg。
本体価格は49万8,750円。ソフトウェア、USBケーブル付属。
問い合わせは、同社電話03―3812―2271
株式会社日本バイオテック
 株式会社日本バイオテック(坂井田実代表取締役社長)は、同社の主力商品であるバイオテックス飼料用について、同社顧客からの要望の多かった分包タイプを発売した。
同製品は分包されているため、飼料に一定量づつ正確に添加できるため、ブランド卵等を生産する養鶏場に最適な仕様となっている。
 製品の形態は、1kg入り(3kg×7袋)で、ダンボール箱包装。販売価格は6,500円(消費税別途、運賃は地域による)、推奨添加率は飼料一羽辺り3kgとなっている。
なお、従来のバイオテック飼料用(20kg、紙袋入り)も継続して販売される。
カルピス株式会社
カルピス株式会社(東京都渋谷区 石渡總平社長)は、養鶏現場のニーズに応え、使いやすい小容量タイプの乳酸菌混合飼料「ファインラクト」(成鶏用)〝2500羽用〟を5月1日から全国発売した。従来品同様、採卵鶏、ブロイラー、種鶏に使用できる。
 同社によると、2003年に発売された「ファインラクト」はカルピス社の得意とする腸内フローラ研究から生まれた乳酸菌(ラクトバチルス種)で、健康な鶏からスクリーニングした〝ロイテリ菌〟を含む二種類の乳酸菌が、一度与えるだけで効果を発揮するよう、高濃度で配合されており、腸内での定着性に優れ、有用菌を増やす働きがあるという。
 今回の発売について同社は、発売以降、高い支持を得ていたこの商品については、少量で使いきれるタイプの製品開発を強く求められていたことから、今回の使いきりタイプ「ファインラクト」(成鶏用)〝2500羽用〟を新たにリリースした。薬・ワクチン投与、鶏舎の移動、暑さなどのさまざまな環境変化に対して、鶏の健康をサポートするとしている。
商品概要は次のとおり
・商品名…「ファインラクト」成鶏用)〝2500羽用〟
・飼料の名称…混合飼料
・容量・荷姿…アルミパウチ一3g×20袋
・給与方法…ワクチンと同様に、2~3時間で飲みきる量の飲水にて給与
この件に関するお問い合わせは:03(5721)3713(お客様相談室)まで
財団法人日本生物科学研究所 川原史也
はじめに
 鶏コクシジウム症は現在の集約的な養鶏生産において、根絶が困難な疾病の一つである。人やその他の動物に感染するような危険性はないが、生産成績を悪化させ、甚大な経済的被害をもたらすことから、近代養鶏の開始当初から非常に重要視されてきた。これまで本症の予防対策として、優れた有効性と安全性を示す抗コクシジウム予防剤が重用されてきた。
 ところが、近年、薬剤耐性株の出現の問題や薬剤に頼らない食品生産を求める消費者ニーズの高まりなどを背景に、本症の予防対策においても薬剤に代わる方法が求められるようになり、コクシジウム生ワクチンが注目されるようになった。
元来、コクシジウム生ワクチンは薬剤を使用することができない種鶏のために開発されたものだが、最近では肉用鶏や卵用鶏の生産においても広く応用されている。本稿においては二回にわたり、鶏コクシジウム症と生ワクチンを用いた対策法について、野外事例を交えながら紹介したい。
鶏コクシジウム症
 鶏コクシジウム症は、Eimeria属原虫の寄生による鶏の腸炎を主体とする疾病である。腸粘膜内で原虫が多量に増殖することにより粘膜が物理的に破壊され、栄養や水分の吸収不足により宿主の健康状態を悪化させる。主な臨床症状は、血便および下痢便の排泄であり、一時的な元気消失程度で回復する場合が多いが、病勢が進行した場合には大量に死亡する例も認められる。本症は、ブロイラーとその種鶏などの平飼い鶏に多発し、育成率、飼料要求率および産卵率などの生産成績を著しく悪化させるため、養鶏産業上非常に重要視されている。
(続きは4月号で掲載)
財団法人日本生物科学研究所 川原史也
2. 鶏の移動
 グレーディング等の目的で、鶏を別鶏舎に移動する際には注意が必要である。ワクチン株の繰り返し感染により強固な免疫が成立するまでには、少なくとも三週間は必要である。この期間内に鶏を移動することは避けたほうがよい。
3. 飼育密度
 鶏の飼育密度は、糞便と接触する機会を左右するため、繰り返し感染の効率に影響する。飼育密度によって、鶏と糞便が接触する機会が左右されるためである。チックガードなどの利用により雛の密度が高められている状況では、感染が頻繁に繰り返される結果、ワクチンテイクが促進される。ワクチンテイクを優先するのであれば、オーシスト排泄がピークを示す投与2週後までを目安に徐々にチックガードを広げていくほうがよい。
4. 投与日齢
 初生の餌付け飼料にワクチンを混合する場合では、雛の状態によって餌の食い込みにばらつきがでることがある。鶏群全体への均一なワクチン投与がうまくいかない場合には、鶏の状態が揃う少し後期に投与をずらしたほうがよい。ただし、その場合には、ワクチンを混合した飼料を投与する前に給餌器を止めて断餌する必要がある。その作業の手間と増体への影響が懸念されることから、ブロイラーではほとんどが初生で投与されるようである。(続きは6月号で掲載)
アワ飼料・蛋白摂取量増加、良好な成育に寄与 

ワールドポートリー2006年22号より

シコクビエ(学名:Eleusine  coracona)はragi(インド)、African millet 、Indian milletとして知られている。アジアやアフリカの多くの国で栽培されるマイナー穀物である。シコクビエにふくまれるME(2846~3078Kgcal/Kg)はトウモロコシより少し低い(表は6月号本誌をご覧ください)。
シコクビエに含まれる粗蛋白質、粗繊維、粗脂肪は特に差がある。これは栽培方法の違いによるものと思われる。リジンの濃度は低いが、一方でシコクビエのメチオニン、総含硫アミノ酸、カルシウム、リンはトウモロコシよりも高含有である。
 ブロイラー飼料としての利活用:ブロイラーの成育はシコクビエをそれぞれスターターとフィニッシャーの飼料で14%と17%まで加えても影響がない。これはブロイラーの飼料において重量ベースでトウモロコシの25%まで置換していることになる。ブロイラー飼料に高い割合で穀物を混合する(スターターとフィニッシャーの段階でそれぞれ28・5%と34・2%)と、鶏の成育は顕著に悪くなる。しかし成育の悪化は飼料摂取量の減少、乾物の利用、粗繊維、そしてシコクビエからの抽出物と関連付けられる。
 未消化の穀物やシコクビエなどの飼料に含まれる外皮が、高い割合で排出されるのは、こうした穀物が貧弱な栄養しか含んでいないためと考えられる。
従って、こうした穀物を細かく砕くことによって、ブロイラーの成長に影響を与えることなく、ブロイラーのスターターとフィニッシャー飼料において高いレベルでの穀物の混合を可能にする。(混合割合は、スターターとフィニッシャーでそれぞれ41%と47%。未粉砕形状の穀物の場合は27%と31%である)。(続きは7月号に掲載)
アワ飼料・蛋白質摂取量増加、良好な成育に寄与

ワールドポートリー2006年22号より

By Dr. S. V. Rama Rao, Dr. M. V. LN. Raju & Dr. A. K. Panda, Project Dierectorate on Pultry, Hyderabad, India.
トウモロコシは必ずしも養鶏飼料として利用できるわけではないし、高い価格のものしか利用できない場合もある。ここでは、人間が消費するにはあまり一般的ではない穀物が、エネルギー源としてのトウモロコシの代わりになるかどうかという疑問を提起する。

 養鶏や家畜の飼料におけるエネルギー源としてのトウモロコシに対するこれまでの需要の増加は、しばしば価格の不安定さをもたらし、時々穀物をだめにしてきた。また、トウモロコシは澱粉製品としても利用される。このことが、養鶏飼料において、トウモロコシの代わりになる最適なエネルギー源を探すきっかけとなった。この流れのなかで、いくつかの穀物がトウモロコシの代替品として試された。これら全ての穀物は栽培されている地域において主要な食料である。人間の食習慣が変わったためにこれらの穀物はいま、養鶏飼料のエネルギー源として使うことができる。しかし、ブロイラーとレイヤーの飼料として、アワ(foxtail millet)、シコクビエ(finger millet)、サマイ(little millet)、コド(kodo millet)は どの程度使うことができるのだろうか。
(続きは6月号で掲載)
事実・情報を把握し、情報をコントロールすることが
素早い体制立て直しに

危機発生時の情報処理対策確立は重要安心・安全につながる信頼を求めて(6)

岡山、宮崎で発生した鳥インフルエンザの問題は、「宮崎モデル」などと言われるように上手くいったと伝えられている。 もっとも、宮崎や岡山の事例では、こうした部分だけでなく、商圏の喪失や、移動制限による出荷停止などによって経済的損失を被った部分があり、一概に良かったとは言えず、むしろ実際に被害に合った経営者の苦悩は今も続いている。
 だがその一方で、「『宮崎の鶏や卵はもう大丈夫』という事実を、信頼感をもってどう正確に伝えていくか」という対外的なイメージ戦略はやはり上手くいったといって良いだろう。一連の東国原知事のニュース報道等では、㈱電通の試算によるとその経済効果は165億円とも言われており、宮崎産に鶏卵・鶏肉に関する悪いイメージの払拭には大いに役立った。
消費者をはじめとする関係者へ、安心や安全に繋がる信頼を再構築するための手段としては効果的だったこの手法は、広報の業界では「パブリシティ」と呼ばれている。新聞の紙上やテレビなどのメディアを使って、対外的なコミュニケーションを適切に実現していく手法である。
「食の安全・安心につながる信頼を求めて」の六回目となる本稿では、この危機発生から素早く立ち直るため、消費者や取引先、そしてメディアを含めたさまざまな相手との対外的なコミュニケーションの方法について、電通PRの田陽典シニアコンサルタントの話を踏まえながら紹介する。(続きは7月号に掲載)
安心・安全な上で安定供給は欠かせない

(株)阿部繁孝商店 阿部繁之氏

阿部繁之氏

 世代交代の過程において同じ会社で、親子が同じ職場で働くということは、社員とはまた違った距離感での付き合いになる。こうした関係には良い面もあり、不都合な面もあるが、いずれにしてもそうした時期を乗り越えて次代へと経営を継承していかなくてはならないのが現状である。
 今回取材した、株式会社阿部繁孝商店の阿部繁之社長は、今年の四月に先代から事業を引き継ぎ、新社長としてのキャリアをスタートさせた。明治40年に創業し、今年で100周年を迎える企業を担うこととなり、期待も大きい。
「自分は典型的な北の人間で大勢の人前で話すのは苦手」とシャイな一面を覗かせるが、取材では内に持つ信念が揺るぎないことを、終始一貫してぶれることない思いや主張から読み取ることができた。その人柄と共に事業継承のポイントを探った。
――継ぐことを意識されたのはいつですか。
阿部 父は多くを語るタイプではないので、「継いでほしい」と直接言われたことはありません。ですが中学、高校と地元に通っていましたので、周囲から「あべはん」の息子だというのを意識させられていたところがあります。ですから、誰に言われることもなく、他の道を考えるということは頭にまったくなかったですね。いずれは自分の会社に入って、自分がこの会社を継がなければならないと早い段階で思っていました。(続きは7月号に掲載)
卵の消費量とコレステロール値、心疾患リスクと相関関係なし

コレステロールは高めのほうがむしろ安全

主催・社団法人日本養鶏協会/日本鶏卵生産者協会

卵とコレステロールフォーラム2007 日本鶏卵生産者協会と社団法人日本養鶏協会(梅原宏保会長)は4月23日、埼玉県さいたま市の大宮ソニックシティにおいて、「鶏卵とコレステロールの関係を考えるフォーラム2007」を開催した。栄養士や医師、養鶏業界関係者など約250名が参加し会場は満席となった。
 フォーラムではDr. Donald. J. McNamara米国鶏卵栄養センター所長と富山大学和漢医薬学総合研究所・浜崎智仁教授それぞれの基調講演と(有)NHP OCHIAI Office代表の落合敏氏を加えたトークセッションが行われた。
 開催に先立ち、埼玉養鶏協会会長の境野徳夫氏が「鶏卵はコレステロールが高いというイメージがまだ定着しているので、このフォーラムがその関係について正しく理解していただく契機となるよう期待したい」と挨拶した。
 以下、講演の概要を紹介する。
基調講演
「コレステロール値と病気の関係~コレステロール値と死亡率~」
富山大学和漢医薬学総合研究所・浜崎智仁教授)


[鶏卵とコレステロールの関係を考えるフォーラム2007]の続きを読む
フィターゼの量を最適化し、飼料費を抑制

ワールドポートリー2006年8号 ワールドポートリー編集部

 ブロイラーがトウモロコシ飼料にフィターゼを配合する場合、唯一のフィターゼ配合ソフト「ファイチェック(Phycheck)」を利用すれば飼育係はその配合量を柔軟に変更できる。ゲーリー・パトリッジ博士(ダニスコ・アニマルニュートリションのグローバル・テクニカルディレクター)によれば、このソフトで飼料費の増加を抑えることができるので生産者に大きな利益があるとしている。
 フィターゼを添加する際に伝統的に用いられてきた値は一定であり、鶏の日齢やフィターゼの投与率などの要因でフィターゼへの反応が変化するということはこれまで見過ごされていた。フィターゼ価格の上昇に伴い、飼育係は最も効率的なフィターゼの使用量を決めるため正確な基礎データが必要になるだろう。
 新しいソフトはダニスコが開発した。さまざまな飼料の原料に含まれるフィチンから有益なリンを解離するだけではなく、フィチンそのものが余分な飼料の消化を効果的に妨げる「抗栄養素」(anti-nutrient)であるという事実が、この「ファイチェック」では考慮されている。したがって、フィターゼの使用は飼料費の削減と、リンとカルシウムだけではなくエネルギーとアミノ酸の適正な配分という観点から二重の利益がある。
(続きは6月号に掲載)
地域住民との協力体制築くためのマニュアル作成を
静岡県鶏卵販売農業協同組合

 ある研究会で中国人の専門家が、中国で飼育されている豚の2-3割はすでに鳥インフルエンザにH5N1に感染していると述べていた。豚からそれを分離した株を鶏に接種したところ、みんな死亡してしまった。豚に接種したら軽症だったと報告していた。日本のように四季がはっきりしているところではヒトのインフルエンザは冬だけだが、東南アジアでは人のインフルエンザは年中起きる。そういうところの豚の多くがH5N1に感染しているということは、香港型のヒトに流行しているインフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスとが、新型ウイルスが豚の中でできてしまうような状況ができている。ゆえに私たちは東南アジアを注視していく必要があると考えている。
 2005年5月に中国の青海湖で恐ろしいH5N1が発生した。そこにはさまざまな渡り鳥が来るが、6000羽の雁、かもめが死んだという事件がおきた。従来、世界で考えられていた強毒のH5N1よりも病原性が強いことが分かった。そして九月には青海湖から世界に渡っていくことが予測されていたので、9月以降に感染が広がることが懸念された。
(続きは6月号に掲載)
飲水消毒による感染防御

横関正直

汚染養鶏場の対策…清浄化
 前回まで、病原菌やウイルスの侵入防止の対策について説明してきた。万全と思われる対策を講じていても、侵入されることはある。その場合には、感染鶏の隔離治療あるいは淘汰をした上で、徹底消毒により農場環境から病原菌やウイルスを排除するしかない。
 鶏舎等の消毒作業は、どこの養鶏場でも日常的な作業になっているので、誰もが自分のやり方に疑問を持たず、十分に効果のあるやり方で完全かつ完璧な方法と信じていると思われる。だが、その認識は正しいのだろうか。
(続きは6月号に掲載)
6月号の表紙「京地どり」
京地どり流通推進協議会・京都府畜産研究所

「京地どり」は、昭和40年くらいまで京都で親しまれ、肉が美味しい横斑プリマスロックに、全国的に肉も卵も定評のある名古屋種を掛け合わせた雌(F1ロック)を、ムネ肉やモモ肉の肉量が多く、肉質の締まった軍鶏のオスと掛け合わせた三元交配種である。
「京地どり」が生まれた背景には、消費者の食生活の多様化やいわゆる「地鶏ブーム」などから、京都府でも地元ブランドの確立に向けた動きが高まったことがある。
これを受け、京都府でも、平成二年に京都府畜産研究所で京都特有の地どりを、という声を受け開発されたのが、「京地どり」である。
現在は、「京地どり」の生産から流通販売までを担う京地どり流通推進協議会を設立し、現在年間出荷羽数は約1万5000羽となっている。
(続きは6月号に掲載)
身を引く側と後を継ぐ側双方のセンスが問われている

株式会社N.G.C. 鈴木康太郎

新世代に聞くN.G.C
 兵庫県赤穂郡上郡町にある株式会社N.G.Cは、昭和63年に設立されて以来、良質な若メスを提供している。
 今回取材した同社の鈴木康太郎氏は、鈴木康晄会長の長男として生まれ、他産業での社会人生活を数年間経験した後、同社の職に就いて6年経つ。大の車好きで、働いていた会社も自動車部品の開発会社だったという同氏は理系出身の経歴を活かし、同社の情報技術の革新に一役買っており、N.G.C社の一つの強みともなっているデータの収集・分析能力を引き出している。
 他産業からの転身で職に就く鈴木氏には会社、業界がどのようにみえているのだろうか。自らを「変わっている」と称するその人柄を探ることも併せてその話を伺った。

編集部―後を継ぐことは考えていたのですか。
鈴木―いえ、後を継ごうという気はまったくありませんでした。小さい頃から、何故だか車が大好きで、車のスペックなどを事細かに暗記するのが趣味でした。車に乗っていても、乗っている間はずっと対向車ばかりみていましたし、夜になって車体がみえなくなると、近づいてくる車のランプの形で車種を特定して喜んでいるような、そんな子供でした。だから、将来は車に携われるような仕事を、と自然と思うようになって迷うことなく理系の道に進みました。
(続きは6月号に掲載)