創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
卵重操作法の確立が経営を安定

CP水準とMet水準を増加させることで規格卵割合増加

山梨県畜産試験場 奥田美杉

はじめに

 鶏卵は、スーパーなどの小売店においてはパック詰めで販売されているのが一般的である。
 パック詰め鶏卵で販売するときに表示が定められている鶏卵規格は、鶏卵一個当りの重量によりLLからSSまでの6種類に分けられている。
原則として、市場で取引される鶏卵は、規格によって取引価格が決められていることから、これに連動して小売販売価格も規格ごとに異なるのが通常である。
 さらに、鶏卵の市場取引価格は、年間を通して変化し、一般的に夏場は、LL規格等の大きなサイズの鶏卵が高く取引される傾向にあり、反対に冬場は、MS規格等の小さなサイズの鶏卵が高く取引される傾向にある。
 一方、採卵鶏の産卵性は週齢によって変化する。鶏が産卵を開始したばかりである産卵前期の産卵率は90%以上にもなり、この時期が鶏の生涯の中で最も多く卵を産む。
だが、日齢が経つにつれて産卵率が除々に低下していき、廃鶏として処分する産卵後期には70%程度にまで低下する。また、産卵前期の卵重は55g前後と小さいが、産卵後期にもなるとほとんどの卵が70g前後と大きくなる傾向がある。
 このような現状を踏まえると、規格出荷を行っている採卵鶏農家の場合、その季節において最も高く取り引きされる価格帯の鶏卵を多く生産することが高収益につながり、経営安定のためには重要となってくる。
(続きは6月号に掲載)