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創刊1924年(大正13年)、通巻1000号を超えた鶏の専門誌!
プレスターター飼料の意義などを紹介
暑熱環境対策と飼料の関係


アメリカ大豆協会・住友化学株式会社共催
 アメリカ大豆協会(ASA)、住友化学株式会社共催による「飼料セミナー2007」東京セミナー(同セミナーは名古屋、札幌、八戸の四会場で実施済み)が十月二十二日、東京都港区の虎ノ門パストラルにおいて開催された。会場には生産者や飼料メーカーなどの関係者が多数参加した。
 開催の冒頭、アメリカ大使館のアレア農務官は「アメリカと日本との関係は農産物において必要不可欠な関係」になっているとしたうえで、「日本の輸入大豆の八〇%はアメリカからの輸入であり、大豆粕についてはアメリカ産が三二%を占める。日本の輸入大豆は四〇〇万㌧であり、その大部分は飼料用である。今後も米国大豆協会は日本の大豆ユーザー、ひいてはアメリカのマーケットの成長に貢献したいと考えている。今回のセミナーを通じて、アメリカと日本との関係をますます深いものにしていきたい」と挨拶した。
 セミナーの講演タイトルは以下の通り。

1.大豆粕の品質に関する最新情報および蛋白源としての使用における検討事項
Dr.Swick(アメリカ大豆協会)


2.低蛋白質飼料におけるアミノ酸の意義と暑熱環境問題
住友化学株式会社アニマルニュートリション事業部開発部長松田敦郎


3.スターター・プレスターター飼料の重要性――細胞分化制御による生産性の改善
東京農工大学共生科学技術研究院特任准教授佐藤幹


 この後、参加者からの質問をもとにしたパネルディスカッションが行われ、参加者は理解を深めた。
 閉会するにあたり、住友化学株式会社の福林 憲二郎常務執行役員が挨拶し、「弊社は高品質の飼料添加物メチオニンをお客様へ供給するとともに技術普及を行ってきた。最近過去二年間においてもアメリカ大豆協会との共催でインドおよびベトナムにおいてセミナーを開催してきた。
今後も皆様方の仕事に役立つ技術情報をアメリカ大豆協会、住友化学ともに提供させて頂きたいと思っている」と締めくくった。
(報告概要は12月号に掲載)
宮崎・岡山の経験を共有化、
生産者は徹底した防疫対策を


加藤宏光会長

 日本養鶏産業研究会(加藤宏光会長、株式会社ピーピーキューシー研究所代表取締役社長)は十月二十四から二十五日の二日間にわたり、第5回養鶏産業研究会を福島県二本松市岳温泉「陽日の郷・あづま館」において開催した。
 開催に先立ち加藤会長は「今年の二月に鳥インフルエンザが発生したが、これまでの経験を生かし比較的マイルドな形で沈静化していったように思う。本研究会ではこれまでの鳥インフルエンザを総括し、今後に生かせるような討論をしたい」と挨拶した。
セミナー初日は宮崎県と岡山県の発生地域における被害の実態の紹介を踏まえ、現地ではどのような対策がとられ、そこから学ぶべき教訓や生産者と消費者の相互理解の重要性などについてどのような対策をすべきなのか議論した。二日目はワクチンの開発状況の報告をもとに、ワクチンをどのように受け止めていくべきなのか、生産者と消費者は高病原性鳥インフルエンザについてどのように向き合うべきなのかなどについて討論が行われた。
パネルディスカッション
 パネルディスカッションのパネラーは、宮崎県農政水産部畜産課の押川延夫家畜防疫対策監、鳥取大学農学部鳥由来人獣共通感染症疫学センターの伊藤壽啓教授、岩手大学農学部獣医学科・品川邦汎教授、愛知県経済農業協同組合連合会農畜産物衛生研究所・合田光昭技術参与、イトーヨーカ堂品質管理質室・伊藤正史食品担当総括マネージャー、生活協同組合東京マイコープ政策推進部・原英二スタッフ、東洋キトクフーズ株式会社カスタマーサポートチーム・坂野清子チームリーダー、主婦連合会・和田正江参与が参加し、座長は加藤光宏会長が務めた。
 以下では、それぞれの報告内容とそれをふまえたディスカッションについて概要をまとめた。
(続きは12月号に掲載)
卵の消費量とコレステロール値、心疾患リスクと相関関係なし

コレステロールは高めのほうがむしろ安全

主催・社団法人日本養鶏協会/日本鶏卵生産者協会

卵とコレステロールフォーラム2007 日本鶏卵生産者協会と社団法人日本養鶏協会(梅原宏保会長)は4月23日、埼玉県さいたま市の大宮ソニックシティにおいて、「鶏卵とコレステロールの関係を考えるフォーラム2007」を開催した。栄養士や医師、養鶏業界関係者など約250名が参加し会場は満席となった。
 フォーラムではDr. Donald. J. McNamara米国鶏卵栄養センター所長と富山大学和漢医薬学総合研究所・浜崎智仁教授それぞれの基調講演と(有)NHP OCHIAI Office代表の落合敏氏を加えたトークセッションが行われた。
 開催に先立ち、埼玉養鶏協会会長の境野徳夫氏が「鶏卵はコレステロールが高いというイメージがまだ定着しているので、このフォーラムがその関係について正しく理解していただく契機となるよう期待したい」と挨拶した。
 以下、講演の概要を紹介する。
基調講演
「コレステロール値と病気の関係~コレステロール値と死亡率~」
富山大学和漢医薬学総合研究所・浜崎智仁教授)


[鶏卵とコレステロールの関係を考えるフォーラム2007]の続きを読む